「未来に先回りする思考法(佐藤航陽)」の名言をまとめていきます。
未来に先回りする思考法
はじめに
計画とずれた現実を、当初の計画に近づけようと努力するよりも、
今起きていることに全力で適応するという考え方は、非常に合理的です。
どれだけスピーディに変化に対応して仮説検証を繰り返しても、
競争が激しくなりすぎてしまえば、十分な収益を上げることはできません。
第1章
使用している言語や属している文化がまったく異なるにも関わらず、
ヘビーユーザーや離脱するユーザーのパターンはほとんど同じだったりします。
目の前にある新しいサービスやプロダクトを否定する割には、
まだ実現すらしていない新しいテクノロジーに過度に期待するというのも、
同じく繰り返されてきたパターンです。
アイデア自体は、将来における「点」なのです。
そのときは突拍子もないように思えても、時間の経過とともに、
技術面や価格面でのブレイクスルーによってピースが埋まっていき、
いつかどこかで進化の「線」に取り込まれます。
タイミングが早すぎれば、
コスト、技術、品質、倫理などの面で社会に受け入れられることはなく、
逆に遅すぎれば成果はすべて他人に持っていかれてしまいます。
第2章
イノベーションを起こし、ノーベル賞を受賞し続ける根底には、
切実な「必要性」があります。
イノベーションをする「差し迫った必要性」が日本社会には存在していない。
社会に必要とされていないものを提供しようとする試みほど報われない努力はない。
今の時代に当然とされているものを疑うことができるという能力は、
未来を見通すうえで重要な資質です。
今や、社会全体の利益(公益)と企業の利益が一致しないと、
企業として成長できない時代になってきています。
より多くの人に価値を提供しようと考えると、
ビジネスは必然的に政治と同じく「公益性」を帯びるようになるのです。
第3章
人はより多くの情報にアクセスできるようになるほど、他人と比較して、
選べなかった選択肢のことを思い、後悔してしまうようにできている。(バリー・シュワルツ)
第4章
本当に大きな成果を上げたいのであれば、真っ先に考えなければいけないのは
今の自分が進んでいる道は「そもそも本当に進むべき道なのかどうか」です。
物事がうまくいかない場合、
パターンを認識するために必要な試行回数が足りていない場合がほとんどです。
目標の達成を阻んでいるのは、実は人間の感情というフィルタだったりします。
もし何か新しいことをはじめるのであれば、
ルールメーカーがまだ存在していない領域を選ぶことをおすすめします。
リアルタイムの状況を見ると自分も含めて誰もがそうは思えないのだけれど、
原理を突き詰めていくと必ずそうなるだろうという未来にこそ、投資する必要があります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。