「億男(川村元気)」より名言・台詞をまとめていきます。
億男
お金があれば幸せだ、ということをもはや誰も信じていない。大金持ちになり、瀟洒な家に住み、豪華な食事をすることが万人の求める幸せではなくなった。
けれども、お金がなくても幸せだ、というのがまやかしであることも皆が知っている。大事なのは富ではなく心の豊かさだ、なんて言葉を信じることができるだろうか。
一男の世界
「きっと貧乏には楽しいことがたくさんあるに違いない。そうじゃなければ、こんなにたくさんの人が貧乏でいるはずがない」
世の中にあふれる「金持ちになれる本」。無数のベストセラー。それらを読んで、本当の金持ちになった人間が何人いるだろうか。
けれど毎日多くの人がその手の本を借りていく。まるで宝島の地図を求めるかのように。
あまたの偉人や大富豪が、お金にまつわる名言を残していた。そのいずれもが示唆に富んでいたが、彼らの人生を調べてみると、例外なく皆がお金に振り回されていた。
どんなに賢い人間でも、それをコントロールすることはできない。
でもほとんどの正解は、取り返しがつかなくなってから気付くものだ。
「うまくお金を使うことは、それを稼ぐのと同じくらい難しい」(ビル・ゲイツ)
九十九の金
「外から見えてるものと心の中が真逆のことなんて、いくらでもあるだろ。人間なんだから」
「君が金持ちにならなかったのは、才能がなかったからでも、運がなかったからでもなく、金持ちになるためにするべき、あたりまえのことを何もしてこなかったからなんだ」(九十九)
「お金の世界では、このルールを理解しているものが富み、知らない人間が貧しくなっていく」(九十九)
「下品というなかれ。人間は信用にしかお金を払わない。信用のためには、誰もが知っている分かりやすさが必要なんだ」(九十九)
十和子の愛
「お金は人を飲み込むんです。個性も思想も何もかも飲み込んで、平均化してしまう」(十和子)
「お金があれば、家族を買い戻せると」「私はそうは思いません」
「あなたは何を失ったのか、いまだに分かっていないから」(十和子)
百瀬の賭
「この世界ではあたりまえちゃうことのほうがとかく目立つし、良く思われたりする。でも勝つためには、あたりまえを見つける目が必要なんや」
「そして見つけたことをバカにせんと、あたりまえにやる。それだけで、ほとんどの勝負は勝つことができる」(百瀬)
「賭けって言葉、印象悪いやろ。でもボクはこの言葉好きなんや」
「だって何かに賭けるってことは、信用するってことやろ」(百瀬)
万佐子の欲
お金については、分かり合えることよりもそうでないことの方が多いのに気づくだけだった。
悲しいことに、ほとんどの幸せは、失った後に気付くものだ。
「やっぱり……あなたは変わってしまった。お金に大切なものを奪われてしまった」
「あなたは本当に家や車が欲しいの? 今、心の底から欲しいものは何?」(万佐子)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。