「ツバキ文具店」の名言まとめました

「ツバキ文具店(小川糸)」より名言をまとめていきます。

鎌倉にある小さな古い文房具屋さん「ツバキ文具店」
雨宮鳩子は先代より、この店と代筆業を引き継いでいる。
そんなツバキ文具店には、今日もいろいろな依頼が舞い込んでくる。
手紙を通して、それぞれの人の気持ちが繰り広げられる物語。

文字

どんなに美しい字を書いても、それが相手に伝わらなくては意味がない。

なかなか本質をついた言葉です。
自分だけが見るノートや日記なら、見る人を気にすることはない。
しかし手紙など誰かが見るものなら、見る人の感覚だけが全てとなる。
美しいだけの文字なら、多くの人が書けるかもしれない。
しかし相手に伝えることが出来る人は少ないだろう。

お客さん

代書を頼みに来たお客の顔はじろじろ見ないようにと、いつだったか先代に教えられたのだ。
きっと、それぞれ事情を抱えている。

自分の状況を報告するだけなら、代書などは頼まずに自分で書いてしまう。
しかし代書を依頼するということは、「自分では出来ない何か」に期待している。
それはきっと楽しいことだけではなく、むしろ反対のことが多い。
顔は見なくても、気持ちだけなら汲み取れるから。

インチキ

インチキと思うなら、インチキで結構だよ。

高校生の鳩子が先代に代筆のことをインチキと言った時、先代が返したこと。
代筆を手紙と考えると、偽物やインチキと感じてもおかしくない。
しかし代筆を気持ちを伝える物と考えると、それはより本物を求めただけになる。
それがダメだと言うなら、全てのプレゼントは手作りでないといけない。
ダイヤモンドのカットすら、自分でしないと偽物になってしまう。
もちろん受けとった人が、どのように感じるかが全てとなる。

そのもの

字はその人そのものなのだ。字を見れば、相手がどういう人かわかる。

ツバキ文具店の先代が話していたこと。
たしかに丁寧な文字を書く人は、丁寧な人が多い。
雑な文字を書く人は、雑な人が多い。
やたら右上がりに書く人は、自己主張の強い人が多い。
確かに字を見ると性格の予測が着く。
しかし世の中には純粋に文字が下手や、興味が無い人も少なからずいる。

書き方

文字は体で書くんだよ。確かに私は、頭だけで書こうとしていたのかもしれない。

鳩子が先代の言葉を思い出している。
個人的には、「体」は「感覚」として捉えている。
またプロなら、「反射神経」のようなものかもしれない。
知識だけで何かをしているようなら、プロとは呼べない。

歴史

書き文字は、その人と共に年を重ね、老いていく。文字も、年齢と共に変化する。

当たり前のことだが、意味深くもある。また上手になっていくとも限らない。
出来れば、自分の文字を書いていきたい。

記録

だって、言葉は残るのだ。相手がその手紙を読んでしまったら、もう後戻りはできなくなる。

言葉は残るから意味があり、そして怖くもある。
その時に感じたことが、これからも続くとは限らない。
話しなら忘れることが出来るが、言葉は記録として残ってしまう。
大切な言葉は残したいが、それがいいとは限らない。

切手

悲しい手紙は悲しみの涙で、喜びの手紙はうれし涙で、それぞれ切手を濡らして貼りつける。

先代の言葉になる。もちろん比喩と考えるが、それぐらい気持ちを込めている。
「想いは通じる」だが、少し怖い気もする。

失くしたもの

失くしたものを追い求めるより、今、手のひらに残っているものを大事にすればいいんだって。

大切なものを失った時、それにとらわれてしまう。
そして残っている大切な人すら失ってしまう。
大切なものを忘れろ、とは言わない。
しかし残っているものの大切さにも、目を向けていきたい。

感想

鎌倉の街と代筆業をテーマにした、素敵な物語でした。
また内容的にもドロドロしか感じはなく、読後感も爽やかです。
読んでいる時は、いろいろな人や場所に想いを寄せていた。
旅の友などに、おすすめの一冊です。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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