「ふたりの余命(高山環)」の名言・台詞をまとめていきます。
ふたりの余命
椎也684日
「死神って、おかしいでしょ」
「神は人を救済するものだ」(川上椎也)
「人を死なせる神なんて、殺人鬼の医者みたいに矛盾している」
「存在するわけがない」(椎也)
「そんなことはない」
「人は病気や事故や戦で死ぬことを恐れている」(死神)
「死の恐怖から逃れるために人は死神を求めておるんじゃ」
「愛する者を事故で亡くしても、死神がやったと思えば、気持ちが少しは安らぐ」(死神)
「椎也殿、そなたの余命はあと二年でござる」(死神)
「そりゃ、(死神のことを)聞いたことはないじゃろ」
「話そうとした人間は皆即刻、拙者が殺すでござるからな」(死神)
「いつの世でも死人に口なしじゃ」
「拙者は死神であるから、人を死なせるなど、朝飯前でござる」(死神)
「先のことは話せぬきまりじゃ」
「たとえ死因を知ったところで余命は変わらない」(死神)
「一年で死んじゃうんだから夢のことまで気にしていられない」(楓)
椎也684日 楓346日
「あなたの記憶は、あなたのもの」
「誰も触れることはできない」(楓)
「(余命を)知っていても知らなくても、その時がきたら死ぬわけだから」
「いつ死ぬかわかったほうがいい」(椎也)
「見えないゴールに向かって走り続けるほうがしんどい」(椎也)
椎也683日 楓345日
「盗まれたものを自分の力で取り戻したい」(楓)
「善行を施した者には自分の余命がわかることの他に、もうひとつ特典があるでござる」
「願い事がひとつ叶うでござる」(死神)
「人はみな生まれながらにそれぞれの時計を持つ」
「その時計の針が止まる瞬間が死でござる」(死神)
「椎也殿のように若いと時間は永遠にあると思われるじゃろうが」
「誰の時間もいつかは必ず尽きる」(死神)
「自分と自分に関係する未来はわからん。自分の運命なんぞ知らない方が良いからのう」
「占い師が自分を占わないのと同じじゃ」(死神)
椎也633日 楓295日
「悔いのない人生を送ろう」とよく言うけど、
あと二年で死ぬ自分はなにをしたら悔いがないのだろう。(椎也)
「悔い」とは「したいことをしないまま終わる」ことだ。
したいことがなければ、悔いも残らない。(椎也)
「でも、悪いことばかりじゃない。普通の人はいつ死ぬかわからないけど」
「明日も明後日もわたしたちは絶対に死なないと知っている」(楓)
「余命を試した」
「運命は変わらないようだ、悔しいけど」(椎也)
椎也603日 楓265日
「病院というのはこの世で最も退屈な場所だ」(椎也)
椎也578日 楓240日
当たり前だけど、世の中には報道されないことがたくさんある。
毎日どこかで人は死に、高校生が余命を告知される。(椎也)
たとえ娘の余命が尽きても、誰も報道してくれない。(椎也)
「雑踏の中にひとりでいる方が強い孤独を感じるということか」(椎也)
「自分以外のすべての人が誰かと繋がっている姿が怖かったのかもしれない」(楓)
「まだ時間があるから、好きなことをしようと、犯人捜しをはじめた」(楓)
「あなたも、好きなことをしたほうがいいよ」
「後のことを考えなくてもいいのは気楽でもあるから」(楓)
「(小説の読者は)自分。自分だけだった。母親にも見せなかった」
他の誰かに作品を読んでもらうことは裸で町を歩くぐらい恥ずかしいことに思えた。(椎也)
「自分が悪いとは思わないが、もっと賢く生きる必要があるとは考えた」
「世の中には暴力という選択肢があると思っている人間がいる」(椎也)
「他人に暴力を振るっていい訳がない」(楓)
「正論だが、正論をぶつけるだけでは暴力に潰される。それが現実だ」(椎也)
椎也561日 楓223日
「小説を偉そうに語れる人間ではないですが、小説も点描画と似た部分があると思います」
「語られるよりも語られないことが大事だと」(椎也)
「(証拠?) そんなふうに子供に(浮気を)思わせてしまう時点で、親失格じゃない?」(楓)
椎也541日 楓203日
「(死を)避けられないなら、受け入れるしかないですよ」(楓)
「言葉を制限する前にきちんとした議論が必要で、安易に言葉を制約してはならない」
「言葉を商売にしている人間が自らの道具を縛り使えないようにするなんて自殺行為だ」(勝田敦)
「頭の中で考えているうちは、どれも傑作なんだよ」(勝田)
「だがな、実際に文章に起こすと魔法の粉が飛んでしまったように駄作になる」
「書き上げないとわからないことだ」(勝田)
椎也524日 楓186日
「作家の活動には狂気が含まれている」
「ここにいない人を作り、ここにない世界で動かす行為は人の所業では本来ない」(勝田)
「小説家は書きたいから書くのではなく、書かずにいられないから書くのだ」(勝田)
椎也432日 楓94日
「作家というのは空想の土地にひとりで入らないと書けない」
「そこは月の裏側みたいに遠く寂しい場所だが、作品が残せる歓喜の場所でもある」(勝田)
「俺が言うのもなんだが、短くても長くても隈なく生きることだけが」
「俺たちができることだ」(勝田)
「おまえは小説を書けよ」
「お前にはその資格がある」(勝田)
「病気なのは同情するが、病気を言い訳にするな」
「漱石も一葉も病に苦しみながら書き続けた」(勝田)
「(作家に)なれる。そのための唯一の道は書き続けることだ」
「どんなに苦しくても月の裏側みたいな場所で最後の一秒まで書き抜け」(勝田)
「作家になるために必要なことがもうひとつある」
「多くの優秀な人間と一緒に仕事をすることだ」(勝田)
「小説は色々な人と一緒に苦しんで、作り出すものだ」
「小説はみんなで苦しみ、みんなで楽しむものなんだよ」(勝田)
椎也411日 楓73日
「わかっている、今は書けないのは」
「でも、書きたい気持ちは持ち続けて欲しい」(楓)
「椎也くんが書いている姿を想像できれば、余命は短くなる恐怖ともわたしは戦える」(楓)
椎也396日 楓58日
なにが善行を施したから、特別に余命を教える、だ。
これは呪いだ。(椎也)
わずかな人生でも知らなければ、その時が来るまで普通に過ごせる。
終末を知ってしまえば、人は狼狽えるしかない。(椎也)
「人はなにかを求めるか、求められないと生きていけないものじゃ」(死神)
椎也359日 楓21日
「医者だからわかるけど」
「死期が近づいてから本人ができることは驚くほど少ないの」(川上静恵)
「だから、病に倒れる前に」
「やりたいことができるようにあなたを助けるのが私の役割だと思っている」(静恵)
椎也357日 楓19日
「世の中にはもっと不公平なことがいくらでもある」(楓)
「そうかもしれない。だけど、ひとつの不公平がなくなるのは悪いことじゃない」(椎也)
「この世界は、あなたには狭そうね」(楓)
椎也169日 楓169日
「後悔しても過去は変わらない」
「変えられるのは限られた未来だけだ」(椎也)
椎也136日 楓136日
「運命はわかっても、人の想いはわからん」(死神)
「一生報われなかったとしても、自分の理想のために生きられたら」
「その人の生涯は幸せだったんだと思います」(大江田)
「後悔したら不幸なんですか」(大江田)
椎也25日 楓25日
「もう自分を囲わなくてもいいよ」(楓)
「多少の揺れ幅はあっても、着地するところはかわらない」
「運命はどこを引っ張ってもいずれは元に戻る」(死神)
「死してもなお夢は残る」
「今の世は自分が望めばなんにでもなれる」(死神)
「たとえ望みが叶わなくても、だれでも夢に向かって歩むことができ、足跡は残る」
「夢こそ生きる価値あり。そう思わんか」(死神)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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