「王とサーカス(米澤穂信)」の名言・台詞まとめ

「王とサーカス(米澤穂信)」の名言・台詞をまとめていきます。

 

王とサーカス

職場の雰囲気には、とうとう馴染むことができなかった。(太刀洗万智)

 

同僚とはそれなりに協力し合えていたけれど、
これという理由もなく上司とは上手く折り合えなかった。(万智)

 

わたしが自分で企画を立てて取材をしたいとい言うと、あまりいい顔はされなかった。
けれどそれを除けば、仕事は楽しく、学ぶことは多かった。(万智)

 

「(何を考えた?) 時間は有限だということについてです」(八津田源信)

 

「(子供が多い?) 子供と歩けば子供の街、坊主と歩けば坊主の街さ」
「どこでもそうじゃないのか」(サガル)

 

取材の基本は4W1Hにある。
いつ、どこで、誰が、何を、どうやって。(万智)

 

「なぜ」は最初の段階では考えない。
それは予断になる。(万智)

 

「(王様は占いを信じていた?) 当たり前だろ」
「占いは王さまこそ信じるに決まってる」(サガル)

 

話を聞かせてもらうことでお金を払ったりはしないの。
でないと、お金目当てで話を大袈裟にする人がいるから。(万智)

 

 

ふと気づく。六年も記者をやっていたのに、どんな人がわたしの記事を読み、喜ぶのか、
本当に深く考えたことはなかったのではないか。(万智)

 

知は尊く、それを広く知らせることにも気高さは宿る。
そう信じているからこそ、退職してからも記者として生きていこうと決めたのだ。(万智)

 

いまこの場にいるのはわたしなのだから、わたしがやらなくてはならない。(万智)

 

「少なくとも、私にとっては重要ではない」(ラジェスワル)
「世界に知らせることが重要ではないと言われるのですか」(万智)
「もちろんだ」(ラジェスワル)

 

では、お前が書く記事は日本語だ。お前の記事は日本で読まれる。
それが、この国となんの関係がある?(ラジェスワル)

 

真実ほど容易くねじ曲げられるものはない。
あるいは、多面的なものはない。(ラジェスワル)

 

私がお前に話し、お前が伝えたことは、
そのまま日本人がネパールに抱く印象になる。(ラジェスワル)

 

確かに信念を持つ者は美しい。
信じた道に殉じる者の生き方は凄みを帯びる。(ラジェスワル)

 

だが泥棒には泥棒の信念が、詐欺師には詐欺師の信念がある。
信念を持つこととそれが正しいことの間には関係がない。(ラジェスワル)

 

自分に降りかかることのない惨劇は、この上もなく刺激的な娯楽だ。
意表を衝くようなものであれば、なお申し分ない。(ラジェスワル)

 

恐ろしい映像を見たり、記事を読んだりした者は言うだろう。
考えさせられた、と。そうゆう娯楽なのだ。(ラジェスワル)

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それがわかっていたのに、私は既に過ちを犯した。
繰り返しはしない。(ラジェスワル)

 

写真は、第一報は、それ自体だけで解釈されてしまう。(万智)

 

いまわたしが戻って鎮圧の様子を撮れば、その写真はわたしの意思を離れて、
残酷さを鑑賞するものに成り果てる。(万智)

 

六年間の記者生活で、叩き込まれた原則がある。
「安全第一」、ほんの少しでも危険があるのなら、迷わず身を引くべし。(万智)

 

「安全第一」が報道の原則なら、「悲劇は数字になる」は報道の常識だ。(万智)

 

物言えば唇寒しと申します。
昔から、何か言うことは侮られ誹られ、誤解され曲解される元でした。(八津田)

 

「ハゲワシと少女」は、ジャーナリズムに根本的な問いを突きつけた。
この世の悲惨を伝えられるということは、その場に立ち会っていたということだ。(万智)

 

なぜ助けなかったのだ。
お前は何をしていたのだ。(万智)

 

「大刀洗さん。どうやら、お仕事は山を越えたようですな」
「なに。山があることに気づけば、後はたいてい上手くいくものです」(八津田)

 

真実に迫ることを至上の目的としつつ、
しかし何が真実だったかを判断するのは記者の分を超える。(万智)

 

強いて言えば、それを決めるのは裁判所だ。(万智)

 

軍人も密売人になれる。
密売人も誇りを持てる。(現地の警察官)

 

誇り高い言葉を口にしながら、手はいくらでもそれを裏切れる。
ずっと手を汚してきた男が、譲れない一点では驚くほど清廉になる。(現地の警察官)

 

どれも当たり前のことじゃないのか。
あんた、知らなかったのか。(現地の警察官)

 

自信が付けば、それが外部から与えられたかりそめのものでも、
肩で風を切りたくなる。(万智)

 

その気持はわかるから。
わたしだって初めて「報道」の腕章を腕に留めた時、
自分が変わったような気がしたものだった。(万智)

 

何を書くか決めることは、何を書かないのかを決めることでもある。(万智)

 

記者は中立であれと言われる。
しかしそれは不可能だ。
自分は中立だと主張する時、記者は罠に落ちる。(万智)

 

記者に限らないが中立や平等、公平などは言葉では存在するが、
実際はほとんど不可能なこと。(万智)

 

どうぞ心なさい。
尊さは脆く、地獄は近い。(八津田)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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