「手紙(東野圭吾)」の名言・台詞まとめ

「手紙(東野圭吾)」の名言・台詞をまとめていきます。

 

手紙

序章

貧しければ人のものを盗んでいいなどとは思っていない。しかしほかに手段が思いつかなかった。(武島剛志)

 

第一章

一人で(この家に)住むには広すぎる。そして辛すぎる。(武島直貴)

 

しかし無論、文句はいえなかった。今自分にできることはこれだけだと割り切るしかなかった。(直貴)

 

「嘘をつくのはいやだろうが、世の中には、隠しておいたほうがいいことってのはたくさんあるんだ」(梅村、先生)

 

第二章

今のままでいいとは彼自身も思っていない。自分と同年代の若者が工場で働いている姿を目にして、焦りを覚えているのも事実だ。

だがどうすれば今の状態から脱せるのかがわからなかった。(直貴)

 

「やっぱり俺は納得できねえな」

「夢を捨てるってことがさ。ふつうの連中に比べりゃとんでもなくきつい道かもしれないけど、道がなくなっちまったわけではないと思うけどな」(倉田)

 

自分が情けないから悲劇を呼んだのだ。(直貴)

 

「兄貴が刑務所に入ってたら弟は音楽をやっちゃいけないっていう法律でもあるのかよ。そんなものないだろ。気にすることなんじゃないか」(寺尾祐輔)

 

「武島、おまえもっと自分に自信を持てよ。ちょっと厚かましいぐらいでないとボーカルは務まらないんだぜ」(寺尾)

 

「(音楽は)聞いてくれる人間のハートを摑むこと、それが一番大事だと思います」(寺尾)

 

結局こういうことか──。ようやく悪夢から解放されたと思っていた。
それはすべて錯覚だった。状況は何も変わっていない。(直貴)

 

第三章

たとえどんなに親身になってもらおうと、決して心を許すまいと決めていた。剛志のことは絶対に知られてはならない。

ふつうの人間は自分のような者を受け入れてはくれないのだ──。(直貴)

 

あれほど憧れた大学生活が、こんなに軽薄な毎日の繰り返しといいうのは、少なからずショックでもあった。だがこの毎日の中から何かを摑みとらねばならないのだ。(直貴)

 

変な夢を見るな。
下手に希望を抱くととんでもない恥をかくことになるぞ──。(直貴)

 

何かを選ぶ代わりに何かを捨てるってことの繰り返しなんだな、人生は。(剛志)

 

家族と簡単に縁が切れるものなら、自分はこんなに苦労しない。(直貴)

 

「娘のためだよ。あの子の幸せのためなら、どんなことでもする」(中条、父親)

 

お決まりの結末に辿り着いただけだ。
これからもきっと続く。こんなことの繰り返しが自分の人生なのだ──。(直貴)

 

「バンドの一件があってから、直貴君は変わってしまった。今、ひどい話やというたけど、一番ひどいのは直貴君を変えてしまったことやと思う」(白石由実子)

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第四章

「兄貴のことがばれるたびに道を狂わされる。そんなことを繰り返してるうちに、いつかきっと俺は兄貴のことを恨むようになる。そんなふうになるのが怖いんだ」(直貴)

 

自分にはそんな兄と同じ血が流れている。そして世間の人間が恐れるのは、まさにその血のことなのだ。(直貴)

 

「犯罪者はそのことも覚悟しなきゃならんのだよ。自分が刑務所に入れば済むという問題じゃない。罰を受けるのは自分だけではないということを認識しなきゃならんのだ」(平野、社長)

 

「我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになる──すべての犯罪者にそう思い知らせるためにもね」(平野)

 

差別はなくならない。問題はそこからなのだ。(直貴)

 

第五章

「今までが悪すぎたんよ。これからは何もかもうまくいくよ」(由実子)

 

「結婚する時に約束したことを忘れたの? どんなことがあっても、これからはもう逃げないで生きていこうって決めたやないの」

「大丈夫、あたしは耐えられる、耐えてみせる」(由実子)

 

「答えなんかはないよ。いってるだろう。これは、何をどう選択するか、なんだ。君が自分で選ばなくては意味がない」(平野)

 

「差別や偏見のない世界。そんなものは想像の産物でしかない。人間というのは、そういうものとも付き合っていかなきゃならない生き物なんだ」(直貴)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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