「殺戮にいたる病(我孫子武丸)」の名言・台詞をまとめていきます。
殺戮にいたる病
第一章
地味で、平穏な暮らし。彼女はいつまでもそんな暮らしが続けばいいと望んでいた。(蒲生雅子)
第二章
「(殺したのは)愛してるからだよ」(蒲生稔)
今ようやく分かった。セッ○○とは、殺人の寓意にすぎない。(稔)
第三章
生と死、生と性、死と性──それらは初めから分かちがたく結び付いていたのに、俺は今までそんなことは考えもしなかった。
俺は生まれ変わった。この世でただ一つの真実を手にした、この世でただ一人の男。(稔)
悪夢は……悪夢はどこから始まっていたのだろう。(雅子)
第五章
彼(樋口)はいまや自分の生死も他人の生死も、気にならなくなっていた。
ただ、世界が理不尽に満ちていること、そのことに対する怒りと諦念──それだけだった。
生きるに値しない世界で、生きるに値しない人間が生き延びている。(樋口武雄)
「素人の思いつきで警察以上のことができると思うのは大きな間違いです。良くて徒労、最悪の場合はあなた自身が第三の被害者になるかもしれないんですよ」
「たとえそばにわたしや、もっと優秀な人間がいたとしても」(樋口)
第七章
何故俺だけがこんな目にあわなければいけないのだろう。
頭がからっぽで、真の愛のなんたるかも知らないような連中は能天気に生きているというのに、この俺は、愛に目覚めてしまったがゆえにこんな苦しみを味わわなければいけない。
不公平だ。俺はこうして、いつまでいつまでも永遠に愛を失い続けなければならないのだろうか。(稔)
第九章
逮捕された時点で、死刑よりも恐ろしい罰が家族全員に下されてしまうのだ。マスコミが、国民が、裁判官よりも素早くわたし達の息の根を止めてしまう。(雅子)
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