「護られなかった者たちへ(中山七里)」の名言・台詞まとめ

「護られなかった者たちへ(中山七里)」の名言・台詞をまとめていきます。

 

護られなかった者たちへ

どれだけ長く連れ添ったとしても、所詮妻が目にしているのは家庭の中だけ、つまり夫や父親としての一面を見ているだけだ。職場での存在は夫や父親とは全くの別物だ。(笘篠)

 

「社会から爪弾きされたヤツや頭のネジが緩んでいるヤツらだけが人殺しになるのなら、こんなに簡単なことはない」(笘篠)

 

「忙しけりゃ頭はいつも回っている。いつも回っている頭なら不注意も最小限に留められる」(笘篠)

 

殺されたのは平凡な善人。しかしその背後にはとんでもない闇が拡がっているような気がした。(笘篠)

 

「貧困は不幸しか生まない。それは人も社会も同じだ」
「保護司としてこれを言うのは敗北宣言のようで口惜しいが、わしらがいくら尽力しても、病んだ心までは治すことができない」(櫛谷)

 

「恨みもないのにこんな殺し方のできる方がわたしは怖ろしい」(唐沢)

 

「我々を責めることは後でいくらでもできます。今は捜査にご協力ください」(笘篠)

 

追い詰められた人間は餓えた獣と同じだ。餓えた獣には常識も理屈も通用しない。(笘篠)

 

「現場を回るのが俺たちの仕事、責任を取るのが管理官たちの仕事だ。末端の俺たちまでが責任に押し潰されちゃ、できることもできなくなるぞ」

 

「どんな仕事にも外部に洩らすことのできない陰の部分がある」
「そこにカネが絡む限り、必ず陰はできます。それは福祉を掲げていても同様でしょう」(笘篠)

 

「そんなちっぽけな権力を笠に着ている者は、もっと大きな権力に脅かされればいい」(東雲)

 

「偽善者なら、見下げ果てた人間なら殺されて当然だというのは危険な理屈だ。それこそ無差別殺人をやらかすクソッタレどもの喚き立てる理屈だ」(笘篠)

 

「人から受けた恩は別の人間に返しな。でないと世間が狭くなるよ」(遠島けい)

 

「不幸になるのもならないのもお前次第だ。傷つけられたままだと、そこから組織が腐っていく。傷口を埋めたいのなら、それ相応の手当が必要だろうよ」(利根)

 

「前科者とそうでない者の違いは、その垣根が高いか低いかだけだ」(櫛谷)

 

「真面目だからこそ罪を犯すってことは往々にしてある」(櫛谷)

 

一番律しなければならないのは自分なのだ。(笘篠)

 

「法律はお前が考えているよりも公正だ」(笘篠)
「世界はあんたが考えているほど公正じゃない」(利根)

 

「あんたは知らないんだ。貧乏ってのはありとあらゆる犯罪を生むんだ」(利根)

 

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