「地獄変・藪の中(芥川龍之介)」の名言まとめました

「地獄変・藪の中(芥川龍之介)」の名言をまとめていきます。

地獄変

「良秀の描いた神仏が、その良秀に冥罰を当てられるとは、異な事を聞くもんじゃ」(良秀)

 

あの男はこの屏風の絵を仕上げた代りに、命さえも捨てるような、無残な目に出遇いました。
云わばこの絵の地獄は、本朝第一の絵師良秀が、自分で何時か堕ちて行く地獄だったのでございます。(語り手)

 

「だから来い。奈落へ来い。奈落には──奈落には己の娘が待っている」(声)

 

「おのれ故に、あったら一筆を仕損じたぞ」(良秀)

 

十四

「あらましは出来上りましたが、唯一つ、今以て私には描けぬ所がございまする」

「私は総じて、見たものでなければ描けませぬ。もし描けても、得心が参りませぬ。それでは描けぬも同じ事でございませぬか」(良秀)

 

十五

「私は屏風の唯中に、檳榔毛の車が一輛空から落ちて来る所を描こうと思っておりまする」(良秀)

 

一八

何と云う惨たらしい景色でございましたろう。

殊に夜風が一下しして、煙が向うへ靡いた時、赤い上に金粉を撒いたような、焔の中から浮き上って、髪を口に嚙みながら、縛の鎖も切れるばかり身悶えをした有様は、地獄の業苦を目のあたりへ写し出したかと疑われて、私始め強力の侍までおのずと身の毛がよだちました。(語り手)

 

二十

「如何に一芸一能に秀でようとも、人として五常を弁えねば、地獄に堕ちる外はない」(横川の僧都様)

藪の中

わたしは殺す時に、腰の太刀を使うのですが、あなた方は太刀は使わない。唯権力で殺す、金で殺す、どうかするとお為ごかしの言葉だけでも殺すでしょう。

罪の深さを考えて見れば、あなた方が悪いか、わたしが悪いか、どちらが悪いかわかりません。(多襄丸)

 

あなたが死ぬか夫が死ぬか、どちらか一人死んでくれ、二人の男に恥を見せるのは、死ぬよりもつらいと云うのです。(多襄丸)

 

「あなた。もうこうなった上は、あなたと御一しょには居られません。わたしは一思いに死ぬ覚悟です。しかし、──あなたもお死になすって下さい」

「あなたはわたしの恥を御覧になりました。わたしはこの儘あなた一人、お残し申す訳には参りません」(女)

 

「あの人を殺して下さい。わたしはあの人が生きていては、あなたと一しょにはいられません」
妻は気が狂ったように、何度もこう叫び立てた。「あの人を殺して下さい」(男、巫女の口を借りたる死霊)

 

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地獄変・偸盗

 

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