「銀河鉄道の夜(宮沢賢治)」の名言・台詞をまとめていきます。
銀河鉄道の夜
一、午后の授業
このごろぼくが、朝にも午后にも仕事がつらく、学校に出てももうみんなともはきはき遊ばず、カムパネルラともあんまり物を云わないようになったので、カムパネルラがそれを知って気の毒がってわざと返事をしなかったのだ、そう考えるとたまらないほど、じぶんもカムパネルラもあわれなような気がするのでした。(ジョバンニ)
三、家
「けれどもカムパネルラなんか(悪口を)決して云わない。カムパネルラはみんながそんなことを云うときは気の毒そうにしているよ」(ジョバンニ)
四、ケンタウル祭の夜
ほんとうにこんなような蝎だの勇士だのそらにぎっしり居るだろうか。(ジョバンニ)
五、天気輪の柱
あああの白いそらの帯がみんな星だというぞ。(ジョバンニ)
六、銀河ステーション
「月夜でないよ。銀河だから光るんだよ」(ジョバンニ)
七、北十字とプリオシン海岸
「ぼくはおっかさんが、ほんとうに幸になるなら、どんなことでもする。けれども、いったいどんなことが、おっかさんのいちばんの幸なんだろう」(カムパネルラ)
八、鳥を捕る人
「どこまでも行くんです」(ジョバンニ)
「ああせいせいした。どうもからだに恰度合うほど稼いでいるくらい、いいことはありませんな」(鳥捕り)
九、ジョバンニに切符
「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です」(鳥捕り)
「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上り下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから」(燈台守)
「ああぼくいまお母さんの夢をみていたよ。お母さんがね立派な戸棚や本のあるとこに居てね、ぼくの方を見て手をだしてにこにこにこにこわらったよ」(男の子)
こんなしずかないいとこで僕はどうしてもっと愉快になれないだろう。どうしてこんなにひとりさびしいのだろう。(ジョバンニ)
「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない」(ジョバンニ)
下流の方は川はば一ぱい銀河が巨きく写ってまるで水のないそのままのそらのように見えました。(ジョバンニ)
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