「ロミオとジュリエット(シェイクスピア)」の名言・台詞をまとめていきます。
ロミオとジュリエット
第一幕
わが物となれば時も忘れる、そのあるものがないためさ。
いや、恋の──わが思う人の思わぬその恨みさ。(ロミオ)
恋とはね、いわば深い溜息とともに立ち昇る烟、浄められては、恋人の瞳に閃く火となれば、乱されては、恋人の涙に溢れる大海ともなる。(ロミオ)
あの女(ひと)は、一切恋の思いを断ったという、おかげで今その話をしているこの僕は、もう生ける屍も同然なのだ。(ロミオ)
絶世の美人とやらを、見せるなら見せてくれてもよい、だが、なんの役に立つだろうか。結局ただ、さらに一きわ立ち優ったあの女の姿を思わせる、いわば心の覚書になるだけさ。(ロミオ)
好きになれるように、お目にかかってみるわ、眼で見て、それで好きになれるものならね。でも、それはお母様のお許しの範囲内でだけよ。(ジュリエット)
恋をやさしいものだとはねえ?
恋はつらい、あまりに残酷だ、暴君だ、茨のように人を刺す。(ロミオ)
とかく夢みる奴は嘘を吐くっていうね。(マキューシオ)
たった一つの私の愛が、たった一つの私の憎しみから生まれようとは!
知らないままに、お顔を見るのが早すぎて、知った時にはもうおそい。(ジュリエット)
第二幕
恋がもし盲目なら、恋の矢はいつもはずれるはず。(マキューシオ)
ああ、ロミオ様、ロミオ様! なぜロミオ様でいらっしゃいますの、あなたは?(ジュリエット)
ただ一言、僕を恋人と呼んで下さい。すれば新しく洗礼を受けたも同様、今日からはもう、たえてロミオでなくなります。(ロミオ)
どうして、奴等の剣の十や二十よりも、あなたの眼の方がよっぽど怖い。やさしいあなたの眼差し、それさえあれば、なんの奴等の憎しみなど、僕は不死身だ。(ロミオ)
この通り、私の顔は夜という仮面が隠していてくれる、でもなければ、私の頬は娘心の恥かしさに真赤に染まっているはずですわ。(ジュリエット)
この恋の蕾、きっとこの次お目にかかるその時には、夏の風に育まれて、美しい花を咲かせましょう。(ジュリエット)
相逢う恋人の喜びが、退校時のあの学童どもの心なら、別れる時の悲しさは、登校時のひどく浮かないあの顔か。(ロミオ)
たとえ悲しい報せにしても、せめて嬉しそうに話すものよ。ましていい報せなら、そんな難かしい顔をして言うなんて、折角のよい報せが、調べもなにも台無しだわ。(ジュリエット)
ジュリエット姫を私のものと呼ぶことができる、それだけで沢山です。(ロミオ)
心の想いというものは、言葉よりも内容(なかみ)によって床しいもの、実質(まこと)こそ誇れ、言葉の華を誇るものではございません。(ジュリエット)
第三幕
おお、ジュリエット、お前の美しさが僕を弱虫にしてしまい、僕の中の、勇気の鋼を鈍らせたのだ!(ロミオ)
それにしても、こんな汚い内容(なかみ)の書物に、こんな美しい装釘がされた例(ためし)があるのだろうか?
ああなんということ、あの美しい宮殿の中に、こんな偽りが住んでいようとは!(ジュリエット)
いえ、ヴェロナの外に世界はありません。どこもすべて苦界、煉獄、いや、地獄そのものなのです。(ロミオ)
明るさが増せば増すほど、暗くなるのが僕たち二人の苦しみだ!(ロミオ)
そりゃ名誉だとは思いませんが、有難いとは思ってますわ。嫌なものを、名誉に思えとは御無理でしょうが、有難いとは思いますわ、嫌なものでも御好意だとわかれば。(ジュリエット)
なにもかも駄目になってしまっても、まだ死ぬことだけはできるわ。(ジュリエット)
第五幕
世間も、世間の法律も、どちらも貴様の味方ではない。貴様を金持ちにしてくれるような、そんな法律を、どこの世間が作ってくれる。(ロミオ)
おお、正直だな、薬屋、貴様の薬はよく利くぞ。さあ、こう、接吻して、俺は死ぬ。(ロミオ)
この胸、これがお前の鞘なのよ。さあ、そのままにいて、私を死なせておくれ。(ジュリエット)
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