「よるのばけもの(住野よる)」より名言・台詞をまとめていきます。
よるのばけもの
〈火・夜〉
「あああ、でも。あっちーくんじゃないふりするなら、言いふらしちゃうかも」(矢野さつき)
この姿を僕だと決めつけている彼女を、そのまま野放しにするのはあまりにも危なっかしい。彼女は、余計なことしか口にしないような人間だ。(安達、通称:あっちー)
「あ、夜休み、終わりの時間だ」(さつき)
〈水・昼〉
化け物になってから、夜に眠ることがない。なのに、久しぶりに、夢だったのかもしれないと思った。(安達)
「ペナルティってのは本当に反省させないと意味ないから」(能登先生)
体育教師は、女子の数が奇数の時、柔軟体操のペアづくりでよく矢野があまることを偶然と思っているんだろうか。大人達は自分達が中学生の時のことを覚えていないんだろうか。(安達)
人にはそれぞれ、役割や立ち位置っていうのがあるもんだ。お互いそれを理解しなくちゃいけない。(安達)
〈水・夜〉
「私は夜休みを味わいに来てるの。お昼の学校じゃ休めないから」(さつき)
「お昼のことを夜に謝らないでよ」(さつき)
〈木・昼〉
いじめには、理由があるんだと思う。きちんと理由があって、いじめが始まる。(安達)
〈木・夜〉
「自分の為に復讐なんてしたら、相手と一緒になっちゃう」(さつき)
〈金・昼〉
仲間意識。矢野たった一人を悪だとすることで生まれた、仲良くするための大義名分が、このクラスの中にはある。だから、いいクラス。(安達)
良心なんて、ここではなんの意味もない。(安達)
気にしたくないことを気にしないでいられるなら、皆、もっと楽に毎日を生きていられる。出来ないから、こうやって生きているんだ。
〈金・夜〉
夢は夢のままの方が美しいものなのかもしれない。(安達)
「伝説は伝説で楽しいからデマとかどうでもいいの」(さつき)
「不思議が不思議なまま不思議で大好き」(井口)
〈月・昼〉
確かに、暴力はいけないことだ。それには俺も心の中で頷く。
だけど、物を汚した行為や壊した行為を、暴力よりも罪が軽いように皆が言っていることに納得するのはなかなか難しかった。(安達)
〈火・昼〉
現実は、俺が考えていた嫌よりも、幾分悪かった。(安達)
笑顔なんて、望んでない相手から向けられても、心をさか撫でされるだけなんだ。(安達)
もちろん事実を俺は知らない。だから、肯定も否定もしなかった。追随だけ、した。(安達)
〈火・夜〉
「難しいことはいい。生き延びなさい。大人になったらちょっとは自由になれる」(能登先生)
外からは、何も出来ない。何かしたら、余計に悪化するかもしれない。(安達)
〈水・夜〉
こんな日に限ってというのが、僕の人生ではかなり多くある気がする。ただ単に、自分に都合の悪いことはよく覚えていて、いいことは忘れてしまってるだけかもしれないけど。(安達)
〈月・昼〉
本当は何も考えないでいられれば楽なんだけど、何も考えないようにするのが楽じゃない。(安達)
はっきりとは分からないけど、出来れば、自由になるまでがいい。この窮屈さを感じなくなるまでがいい。それまでは、化け物の自分を用意しておきたい。(安達)
教室でミスをしないよう、皆からずれないよう、今日から一週間、また注意を払って生活しなければならない。想像すると、汗がにじんでくるような気がした。(安達)
きちんと、正しい行動を選ばなければならない。(安達)
守らなくちゃいけないのは、ここで普通に登校出来て、授業を受けられて、休み時間を得られる、自分の居場所だ。(安達)
〈月・夜〉
「ずっと夜にいられるかもって思ったのに」(さつき)
「私はどっちもないよ。どっちもない、昼も夜も別にない。私はなにも違くない。周りが違うだけ。周りの時間や人や物や雰囲気が違うだけで、私は昼も夜も一緒。どっちも何もない」
「でも、あっちーくんは昼と夜で全然違う」(さつき)
故意に悪いと思うことをした経験なんて、ほとんどない。故意に悪いと思うことをした相手に謝ることなんてもっとない。自分自身にだけ責任があることなんてもっともっとない。
でも、だからこそ謝ろうと思った。悪いと思ったからだ。(安達)
「そもそも、僕は謝って、どうするつもりだったんだろう」
「自分勝手な落としどころを作ろうとしただけだ。つまり、自分の為だ。謝ろうとしたのは」(安達)
〈火・昼〉
なのに、またこれからいつもと同じような一日が始まる。(安達)
決まった立ち位置なんてどこにもないのかもしれない。(安達)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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