「きみの世界に、青が鳴る(河野裕)」の名言・台詞をまとめていきます。
きみの世界に、青が鳴る
プロローグ
あの子が初めて、声を出さずに泣いたのはいつだろう?
いつか、どこかで、声のない涙に出会うだろう。
僕は彼女の、最初のそれを知りたかった。(七草)
一話、彼女は絶望と手をつなぐ
この世界は、端的に真辺由宇を表していた。
無邪気に希望を目指して、失敗して、失敗して、いくらでも諦める機会はあるのに、でも絶望しない。延々と苦痛が繰り返される。鋭利に尖った彼女が決して折れないでいる地獄(七草)
「でも、今も幸せな方がいいよ。いつだって我慢しない方がいい。なのに今は苦しいのを受け入れるなら、やっぱり諦めているんだと思う」(真辺由宇)
つまりね、どんだけ願いが叶おうが、みんな勝手に不幸になるような気がするんだよ。(堀)
幸福というのは周囲の状況ではなく、自分自身の変化の過程なのだ。(ナド)
「楽園にだって、なにかしらの問題をみつけるさ」(安達)
「だとすればそれは、本物の楽園じゃないからだ」(七草)
「現実をみない理想主義なんて、暴力みたいなもんだよ」(安達)
「でも理想を想像しない現実主義なんてものは、自殺志願者みたいなものだ」(七草)
「君にとっては、希望こそが悲劇を生むんだろう。諦められないことが、世の中を壊すんだろう。だから悲劇の手前に絶望を置こうとする。希望を奪って諦めろと言う」(七草)
「楽に生きたいなら、上手く使い分ければいい」
「でも簡単に忘れられない、ややこしい怪物が君にいるのなら、迷い続けているしかない」(100万回生きた猫)
「他人に求めるのは、上手くいかなくても笑って済ませられることだけにしろよ。それ以上は望み過ぎだ」(100万回生きた猫)
だって真辺由宇は、反論されるためにいる。(七草)
「こんな話は、迷惑だって知ってるよ。でも、避けて通りたくない」(堀)
「どこかで足を止めるのだって、正しいのかもしれない」(真辺)
「ううん。真実っていうのは、勝手に出てくるものだよ」(真辺)
二話、優しい魔女の魔法のすべて
「貴方が死んだことが、正しかったはずがないから。貴方の言葉は嘘です」(真辺)
「けっきょく、現実はなにも変わらないまま、楽しい夢をみればいいって言ってるように聞こえる」(真辺)
誠実であろうとするほど、不誠実にしか振る舞えない。(七草)
「それを選ぶことを、僕は決して成長とは呼ばない」。ただの敗北だ。(七草)
「現実をないがしろにするのは、いいことじゃないよ」
「魔法はけっきょく、偽物だから」(時任)
「迷ってはいるよ。なにが正しいのかなんてわかんないからね」(時任)
それは本当は、偽物なのかもしれない。目覚めるたびに消えてしまう、夢のようなものなのかもしれない。だとしても、優しい夢は無価値じゃない。(七草)
「悩み抜いて出した答えを、これが正しいんだって言い張るのが、きっと大人の役割なんでしょう」(時任)
「希望は大切なものだ。きっとなによりも、綺麗で価値のあるものだ」(100万回生きた猫)
「私の言葉がだれかに届きますように」
「ずっと、私はそう言ってたんだよ。なんにも喋らないくせに、馬鹿みたいだけど、本気で。声にしていない言葉の返事を待っていたんだよ」(堀)
理屈はない。確信もない。だけどきっと、嘘じゃない。(七草)
三話、失くしたものはみつかりましたか?
「きみがいるなら、私は間違えられる」(真辺)
「矛盾なんて、存在しない」
「この世界のどこにも、矛盾なんてないんだよ。矛盾にみえるものならあるけれど、それはどこかで間違っている」(真辺)
「私はまったく賢くないけれど、でも、ひとつだけ知ってるよ」
「正解がないなんて考えるのは、全部間違いだよ。ただの思い込みで、無意味だよ」(真辺)
「私はなんて無力なんだろう、と毎晩思ったよ。でもそれを受け入れ続けてきた。その日を諦めて、翌朝に期待し続けてきた」(真辺)
「私ひとりでみつけられるものよりも、きみとふたりでみつけたものの方に、価値があるに決まってる。だから、無敵だよ」(真辺)
「私の絶望を作るなんて、簡単だよ。魔法もいらない。なんにもいらない。ただきみがいなくなればよかったんだ」(真辺)
正解がわかっている問題に答えるのは、思い切りだけあればできる。でもちょっと問題が難しくなると、私には言葉をみつけられない。(真辺)
「世界がみんなきみみたいなら、私はきみになりたかったよ」(真辺)
「私はきっと、きみとの思い出だけで、どこまでだっていけるよ。きみがこの世界のどこかにいるだけで、なんにも捨てずに進める」(真辺)
最後まで読んで頂きありがとうございました。