「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと(西原理恵子)」より名言をまとめていきます。
女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと
はじめに
貧しさからくるどうしようもない怒りや悲しみは、暴力になって、一番弱い者にいく。
周りを見回しても、地方のとりたてて何のウリもない町で暮らす女の子がたどる道は、だいたい決まっていた。
初心者のサーフィンみたい。
うまく波に乗れたらいいけど、最初の波でつまずいたら、あっという間に流されちゃう。
夢や希望があって、ここまで歩いてこられたわけじゃなかった。
20歳までは、困れば誰か助けてくれるかもしれない。でもそこから先は、自分で道を切り開いていくしかない。若さや美貌は、あっという間に資産価値がゼロになってしまう。
結婚したからって、そこがゴールじゃない。
王子様を待たないで。社長の奥さんになるより、社長になろう。
立派な言葉なら世の中に溢れてるけど、私が言いたいことは、そういうことじゃない。本当に覚えておかなきゃいけないのは、たぶん、転んだ時の立ち上がり方。
第一章
でも人生は、我慢比べじゃないからね。
真面目な女の人ほど「あたしさえ辛抱すれば」と思いがちだから、気をつけて。
心が折れてしまったら、逃げ出す気力さえなくしてしまう。
感情的になる前に、まずクールダウン。ま、うまくいかないこともあるけど、気にしない。
第二章
やりたいことができると、人はどうしたって自分のコンプレックスと向き合うことになる。
とにかく何かやらなきゃと思うのに、どうしていいかがわからない。頭の中でなりたい自分と現実の自分を見比べて困ってる。
「自分の現実を認める」っていうのは、それまで未来はプリンセスだと思ってきた女の子にしたら、難儀な大仕事ですよ。だからジタバタするし、抵抗する。
努力に勝る近道なしとわかっていても、まずその方法がわからないものね。
どうしてもその道を行きたいのなら、何にもなくたって、なけなしの勇気を振り絞って、最初の一歩を踏み出すしかない。
やらないうちは、何とでも言えるんですよ。
とりあえず今日の3000円を稼ごう。
足を止めないでいれば、自分が向いてないことも、よくわかる。何に向いてるかなんて頭で考えていてもわからない。道はきっと、出会った人たちが教えてくれる。
若い頃の夢って、ざっくりしていた方がいい。そして、たくさんあった方がいい。自分にはこれしかないって、あまり思いつめ過ぎない方がいい。
うちのめされて、人は、初めて自分の立ち位置を知ることができる。周りの人と自分がどう違うのかを、客観的に判断できるようになる。
そうして、やっと、スタート地点に立てるんだと思う。
なりたい人に聞きなさい。そうすれば、きっと教えてくれるよ。
なりたい人と自分を比べなさい。そうすれば、何が足りないか、わかるでしょ。
第三章
お金のハナシを考え始めると、夢だとか将来とかフワフワしていたものだ、とたんにシビアな現実になる。
「好きなことだから、お金はもらわなくていい」は間違いです。好きなことで生きていきたいなら、それでちゃんとお金が稼げるようにならなくちゃ。
自由ってね、有料なんですよ。
自分をあとまわしにしていると、いつか誰かを憎んでしまう。そんなつらい、苦しい人生はない。
追い込まれて、次の一手が打てなくなる前に、生き抜くための戦略を必ず立ててください。
第四章
逃げてください。全部うっちゃって、あとさき考えなくていいから。暴力から逃げるって、そのくらい大切なこと。
人に頭をさげるくらい、なんだ。プライドなんかでめしが食えるか。
家族だから仲良くしなきゃいけないって思いすぎると、かえってつらくなる。
第五章
夢なんか、そうそうかなわない。夢をつかむことより、たとえ夢破れても、そこから立ち直ることの方が大事。
第六章
いい子にならなくていいんですよ。いい子は、幸せを人に譲っちゃうから。
結婚か、仕事かだったら、どっちもとってください。今はまだまだむずかしい社会だけど、どっちか諦めなきゃいけないなんて、おかしい。
あなたの人格を否定してはいけない。
誰もそんなことをしていい人なんていない。
いやなことほど、どう面白く表現するかが大事なんで。
終章
世界じゅうの貧困のはじまりは、母子家庭にある。かなしいことだけれど、これは今も昔も変わらない現実。
今の場所が最低だと思うなら、そこを抜け出す戦略を立てる。それだけは、どうかやめないで。
どんどん失敗してください。うまくいかないことがあったっていい、でも、それでくさらない女性であってほしい。そう願っています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。