「ライフシフト」の名言まとめました

「ライフシフト(リンダ・グラットン)」より名言をまとめていきます。

あなたは自分が100歳まで生きる可能性を考えているでしょうか?
現在の40歳で95歳以上、20歳で100歳以上を生きる確率が半分以上と言われています。
100歳まで生きる前提でどのように日々を過ごせばいいのか?
またどのような変化が社会に起こるのか?
自分はどのように変わり、それを乗り越えていけばいいのか?
人生100歳と捉えれば、50歳でも道半ばです。これからでも十分間に合います。
進むべき道標が示された良書です。

用語解説

ロールモデル
生き方のお手本となる人物(特別な人だけでなく一般的な人も含む)

エクスプローラー(探検者)
選択肢を狭めずに幅広い針路を検討して、一つのことにこだわらない人。

インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)
自由と柔軟性を重んじて小さなビジネスを起こす人。

ボートフォリオ・ワーカー
さまざまな仕事や活動を同時並行で行う人(仕事とボランティアなど)

3ステージ
人生を「教育(学生時代)→仕事(会社員時代)→引退(年金生活)」の三つの分類に分けること。

マルチステージ
3ステージとは異なり、途中にいろいろなキャリア(時代)を持つ人生を歩むこと。

言葉の紹介

変化を求められるもの

最も大きく変わることが求められるのは個人だ。
あなたが何歳だろうと、いますぐ新しい行動に踏み出し、長寿化時代への適応を始める必要がある。

おそらく多くの人が将来のことを考えることができない。
漠然とした未来は想像するのが限界だろう。
今の延長線上の未来ではない、変化が起こると予想される。
おそらく、単純な年金生活をおくることは不可能だろう。
年齢に関係なく、今すぐ行動を起こさないと間に合わない。

卒業後すぐに就職すること

厳しい雇用状況というプレッシャーにさらされている日本の若者は、学校を出たあとすぐに就職しようとする傾向が強い。
学校を卒業したあと、エクスプローラーとして探索の日々を送り、幅広いキャリアの選択肢を検討することは、職業人生の賢明な始め方とは考えられていないのだ。

日本で有名企業に就職する場合、新卒時以外では難しい。
中途採用もあるが、ヘッドハンティングされるような人材でなければ少ないのは間違いない。
また新卒後すぐに就職しない場合、世間から非難の目を向けられる。
しかし、方向性も決めていない若い時期に、将来を決めることは難しい。
そこから学生時代では行えなかった経験に、チャレンジするのも面白い。
人生が長くなったことを考えれば、若い時の数年など問題ではない。
もちろん遊ぶことが目的ではない。人とのつながりを見つけることが出来れば理想的だ。
きっと、起業などの力になるだろう。

ひどい人生とは

人生は「不快で残酷で短い」という、17世紀の政治思想家トーマス・ホップスの言葉は有名だ。
これよりひどい人生は一つしかない。不快で残酷で長い人生である。

読んでいるだけで気が滅入りそうです。
長生きするとしたら健康で楽しく過ごしたいものです。

長寿化の議論

長寿化をめぐる議論は、お金の問題に偏りすぎている。

生きていくためにお金は必要だが、最低限の生活で「生きているだけ」では寂しいですね。
国の対応にも期待したいが、それよりもまず「個人としてどのように生きていくか?」という議論が最重要課題かもしれない。
ただみんなが集まって議論しても、結果はでないでしょうが。

長く働き続けること

長い年数働き続けるのは、あまりに過酷だし、あまりに消耗する。
そして素直に言って、あまりに退屈だ。

お金のためだけに仕事や長時間労働をしている人が、そのまま同じ仕事を続けた場合です。
今すぐではなくても、変化することを考えていきたい。
ステップアップを目的とした、休憩と勉強を出来ればいいですね。

仕事や行動を変えること

人生のステージが増えれば、移行の機会も増える。
問題は、ほとんどの人が生涯で何度も移行を遂げるための能力とスキルをもっていないことだ。

日本人は一つのことを続けるのが正しいと思いがちなため、移行する能力に欠けている。
また移行を遂げる人を「我慢が足りない人」みたいな扱いにしている。
最近では転職は当たり前のこと。
いつでも変わることの出来る能力を、身につけたいものです。

個人と企業

働き手が望むほどの柔軟性を発揮できる企業は、おそらく一握りにとどまる。
その結果、個人と企業の間で激しい戦いが始まるだろう。

基本的に日本の企業は新卒から育てるスタイルが主流だ。
しかしこれからは人の流動性が高まり、中途採用も増えていくだろう。
また残念ながら能力はあるが会社第一ではない考えの人を、受け入れられる企業は少ない。
自由(自分の考え)を通す個人と、会社第一と考える企業は相容れないため、個人と企業で今までとは違う働き方について、調整が進んでいくだろう。

同じ行動

まわりのみんなと同じ行動をとるだけでうまくいく時代は終わったのだ。

大学を出て企業に入り定年で引退するという、これまでの成功パターンはこれからの時代と合わないだろう。
現在ですら大学を出て一つの企業で定年まで働く人は減っており、これからはもっと減っていくのは間違いないだろう。
個人も企業もそれを前提としないと、これからを乗り切ることは出来ない。

100歳以上の人生

寿命に関しては、健康な100年ライフを想定するだけでなく、それ以上長く生きるようになる可能性が高いと思っておいたほうが賢明だろう。

確かに100歳まで生きるとしたら、120歳まで生きても不思議ではない。
ただあまりにも現実離れのため、それを設計できる人などいるのでしょうか?

これは厄災?

ジェーンは、ジャックより30年長く生きられるが、20年長く働かなくてはならない。
これは恩恵と言えるのか?それとも厄災と言うべきなのか?

名前では分かりにくいので年齢を書きますと、19歳と72歳の人となります。
医療や環境の発達により現在若い人ほど長生き出来る確率は高くなる。
しかしその分余裕資金も必要になりますが、現在考えられてる65歳までに準備できるものではありません。
そうなると年齢に関係なく、働いて収入を得ないといけなくなる。
生きられる恩恵と、働かないといけない厄災のどちらが大きいですかね?

働き続ける人生

80歳を超すまで休憩もなく、サバティカルもなく、柔軟な働き方もせずに、ノンストップで働き続けられる人などいるのだろうか?
あなたはそんな人生を送れるだろうか?

サバティカルとは長期間仕事を離れて、学校に通ったり、ボランティア活動などをしたりして過ごす期間のことです。
出来る出来ないに限らず、「したくない!!」ですね。
しかし現在を現状のまま生きていくと、多くの人がこの状況になる。
今すぐに今後の対応を考える必要があるだろう。

未来について

いま生まれた子どもたちが100年の間に経験することを予測するのは不可能だ。
だから、長寿化時代には、不確実性に対処することが避けて通れない。

一つの技術だけではそれがダメになる可能性が高い。
しかし複数の専門技術を修得することは困難だ。
これからは、「対処する技術」が最も必要となるだろう。

新たな成長

成長はしばしば、少数精鋭の人材を擁する小規模企業で構成されるエコシステムで実現する。

エコシステムとは「生態系(グループ的なもの)」のことです。
現在でも、大人数をかければ良いものが出来るわけではない。
計算や実験などは合理化できているため、手間的な作業に人をかける必要はありません。
それよりも基本となる考え方が大切になり、優秀な一人もしくは少人数のほうが動きやすい。
現在、世界規模で展開されているものでも、基本となるものは単純です。
それに気づくか、もしくは出来るかだけの問題になります。

オフィスについて

「オフィス」という概念がばかばかしいくらい古臭く、あまりに無駄だと考えられるようになる可能性もある。

みんなが集まって作業をする。同じ時間に、満員電車や渋滞に巻き込まれて出勤する。
単純に考えて、これほど無駄なことはありません。
エネルギー的にも環境的にも、何より人としての損失は計り知れない。
現在のようにネットワークが発達していれば、あえて一緒にいる必要はない。
巨大なオフィスがある理由は、変えるキッカケが無いだけ、もしくは他に合わせているだけかもしれない。
核となる小さなスペースのみ確保して、自宅もしくは各自分割した場所にて作業を行う。
このシステムが将来の標準になりそうな気がします。

経済的価値について

経済的価値を生むのは、製造ではなく、イノベーションなのである。

日本人の多くが、物を作って販売することを至上の考え方としている。
しかし世界に目を向けると、「考え方」によって莫大な利益を上げているように見える。
良いものを作れば売れる時代ではない。
日本ではユニクロなどが分かりやすいですが、買い手にとって十分なレベルと価格設定なら、最高のものである必要はありません。
過剰品質は、ほとんどの人にとっては有害です。
発想が利益を生むことを、意識する必要があるでしょう。

インターネット関連の利益分配

むしろ本当に憂慮すべきなのは、インターネット関連産業の「勝者総取り」的な性格だ。
ごく一握りの人が巨額の富を手にする一方で、この産業で働く大多数の人はわずかな所得しか得られていないのだ。

海外の長者番付に出てくる人を見ていたら一目瞭然です。
もちろん、それは悪いことではない。成功したのだから当然とも言える。
しかしこれからの世界を考えれば、もう少し分配が公平でもいいのかもしれない。

これからの職種

テクノロジーの進歩によって消滅しない職に就きたいなら、次の二つのカテゴリーから職を探すべきだ。
一つは、人間が「絶対優位」をもっている仕事、もう一つは、人間が「比較優位」をもっている仕事である。

どちらにしても機械で代用できない職を探さないといけないですね。
現代では、コスト的に人の方が安あがりの職は多数ある。
しかし未来には、逆転するものが多数あるだろう。
その時に慌てないためには、日頃から技術の修得が必要である。

無形の資産

無形の資産は、それ自体として価値があることに加えて、有形の金銭的資産の形成を助けるという点で、長く生産的な人生を送るためにカギを握る要素なのだ。

無形の資産とはお金に換算できない要素のこと。
家族や友人を含む、人間関係や技術などが対象になる。
お金があっても、このような無形の資産が無ければ一時的なものとなり、継続することが困難となる。
長寿を生きる意味は、金銭的な問題だけではないだろう。

無形の資産への投資

友情や知識は一夜で消失はしないが、十分な投資を怠り、友だちと連絡を取らず、知識をリフレッシュしなければ、
いずれは価値が下がり、ついには消失してしまう。

投資というと味気ないですが、経験している方も多いだろう。
本当に大切な人には、行動を伴わないといけない。

無形の資産への投資には

お金が重要でないわけではない。
無形の資産をお金で直接買うことはできないにしても、無形の資産に投資するためには、お金があり、経済的安定を実感している必要がある。

事実として経済力の差により、教育レベルは異なります。
これにより、裕福な家庭はより良くなり、低い家庭はより下がる傾向にある。
この差を解消するために奨学金などはあるが、あくまで借金であり、その後の生活に影響が出てしまう。
元々が同じ能力なら、それを覆すのは並のことではありません。
平等ではなくても、チャンスの幅を広げるにはどうしたら良いのだろうか?

勉強は学生時代だけ?

100年ライフが当たり前になれば、人生の早い時期に一度にまとめて知識を身につける時代は終わるかもしれない。

現在では、「勉強と言えば学生時代だけ」という人が多い社会に出ると、現在の仕事に関係する知識と趣味的な知識の習得だけで、次の仕事につながる技術を予め学ぶ人は少数だろう。
そのため会社を辞めたり、また倒産になった場合、他の会社ですら役に立たない人材として世間に投げ出されている。
どのような仕事にも対応出来るぐらいの、応用可能な知識と能力をこれからの時代は常に身につけなければならない。

仲間について

きわめて高い生産性の持ち主は、ほかのきわめて高い生産性の持ち主と一緒に働きたがる。

学生や会社員を見た場合、一緒にいるメンバーは能力的には似ていることが多い。
結果として、同じ学校や会社のメンバーと一緒にいるのでしょう。
自分に能力が無ければ、能力のあるメンバーに入れない、とも言える。
やはり常に自分の能力を高める努力が必要になる。

会社による成果

ある人のスキルをどのくらい成果に転換できるかは、会社によって大きく異なる。

初めに入った会社で頑張るのはもちろん大切です。
しかし、その会社が自分にあっているかも非常に大切です。
会社と社員は契約関係に過ぎない。
転職という選択は常に意識して、自分のスキルを高める必要がある。

高い評判の価値

生産性資産を築くうえで、高い評判を確立することの重要性は計り知れない。
せっかく価値あるスキルや知識をもっていても、好ましい評判をもっていなければ、それを生産的に活用できないからだ。

日本の場合、高い能力や高品質な製品ならば勝手に評判になると考えがち。
しかし現在の状況を考えれば、完全な過ちと言える。
昔の職人みたいになるのは自由です。
しかし世界規模で見た場合、まったくの無価値なのでしょう。

友情の価値

100年ライフでは、感情のこもった強い友情を維持することはいっそう難しくなる。
しかし同時に、そうした友人関係の価値はますます大きくなる。

100年ライフでは同じ環境に居続けるのは困難です。
環境が変われば人間関係が変わります。
しかしそんな時代だからこそ、強い友情に価値がある。
「切れる関係なんてそれだけのもの」と割り切ることも可能だ。
しかしその判断が、その後の人生を変えることもあるでしょう?

成功させるためには

変身を成功させるためには、自分を理解すること、新しいネットワークに入れること、自分から行動出来ることの三つの能力が必要だ。

本書を転記すると長くなるため、こちらでまとめています。
多くの方が、
自分自身の本当の能力と可能性を理解していない
新しいネットワークに入ることは困難と考えている
自分から行動するのは苦手だ
になっています。
これからは、「できない」とか「苦手」だけでは通じなくなります。
その時に悔やんでも遅いのです。

変わるための考え方

なにを知っているかだけでなく、どのように知っているかを変えるときに変身は起こる。

多くの人が知識を持っています。しかしその知識がどのように役に立つのか?
人と比較して優位に立てるのか?
このように、目的を踏まえた知識になっている人は少数です。
本を読んたりニュースなどを見た場合でも同じだ。
ただ頭に入っているだけの人と、関連性を考えて知識を再構築している人では、天と地ほどの開きがある。
ものごとの捉え方一つで、人より頭一つ抜けることは可能になる。

変わらないこと

なにかが変わるときは、なにが変わらないのかが重要な意味をもつ。

なかなか考えさせられる言葉です。
先程から変わることばかりが書かれていますが、当然変わらないものも存在するはずです。
変わる必要が無いほどの大切なことには、重要な意味があるだろう。

変身を妨げる存在

あなたのことを最もよく知っている人は、あなたの変身を助けるのではなく、妨げる可能性が最も高い人物なのである。

これは会社を辞める相談や転職の相談をしたことがある人なら、良く分かるのでは?
多くの場合、危険性ばかりを話して変わるのを止めようとします。
親切で言っているみたいですが、実際は自分との関係性から話していることが多いのではと考えています。
家族なら、そこから得られる安定した収入が途切れる不安があります。
会社の人なら、人数が少なくなる分だけ、自分に負担が増えることが多くなります。
友だちなら、これからの関係性に変化が生まれますので不安になります。
しかしもし相手にこのことを言ったら「せっかくあなたのことを考えてるのに」と怒り出すことがよくあります。
何かの変化を実行する時、今の関係性も無くなることを前提に判断する必要があるでしょう。

人脈について

需要なのは人的ネットワークだ。
なにを知っているかではなく、誰を知っているかが大切だということだ。

大切なことは人脈だと言うことですね。
本書内でおもしろいことが書いていますので転記しますと、
「新しい職に関する情報を親しい友だちから聞くことはあまりない」
「そのような有益な情報は、たいてい友人の友人などそれほど緊密な関係にない知人から寄せられる」
確かに私も、親しい人からはあまり仕事に関する話は聞いたことがない。
知り合い程度の方が、客観的であり詳しい情報が聞けるように感じる。
自分と距離が近い人は知識の範囲が似ているため、飛躍した話は聞けないからでしょうか?

企業に残る選択

いずれにせよ、企業の「階段」を上がるだけでなく、下る決断をくだす人がどんどん増えていくだろう。
人々が100年ライフにあわせた生き方と働き方を実践しはじめるにつれて、この点が大きな関心事になることは間違いない。

これまで転職や変化ばかりを取り上げて来たが、全ての人が対応出来るわけではありません。
またこれからの日本は、人口減少から人手不足が懸念されています。
そこから定年の考えに変化が起こる可能性は高いです。
元気な60歳のベテランを、みすみす定年で辞めさすのは企業にとって損失といえるでしょう。
しかし、ハードワークは難しいですし給料アップも困難です。
そこで仕事を減らして給料も下がるが、会社に残れるという選択が生まれる可能性が高い。
このように企業内にとって、年齢とともに階段を下る選択はどちらにとっても好ましいのかもしれない。

親の目

自分のキャリアの選択が親の目からは道に反するものに見えていると、学生たちは感じているのだ。

親にとって、大学を出た子供が誰もが知ってるような企業に入社し、そのまま出世するというのがおそらく好ましいでしょう。
それに対して、大学を出たあと就職もせず、これからの自分を探すような旅をしたり、新しい世界に入って行ったら、おそらく反対するでしょう。
大企業に入ることが正しい人生ではありません。
大学卒業後に数年寄り道をしても、100年生きることを前提にすれば何の問題もありません。
しかし世間の目は異なります。
自分のために挑戦するか、親の正しいと言う道を進むかはあくまで個人の判断です。

高齢化の意味

平均寿命の上昇はしばしば「高齢化」と表現され、老いて生きる期間が長くなるという側面に注目が集まることが多い。
しかし実際には、若々しく生きる期間が長くなる可能性が高いように思える。

年齢と老人という表現について、実際にその年齢になっている方は都合のよい方を利用しているように感じている。
現在65歳の方に、老人と言えばおそらく怒るでしょう。
しかし年金を60歳から65歳に引き上げた時は、老人としての引退をアピールして文句を言う。
私も立場が同じなら、考え方も同じになるかもしれない。
しかし自分らの時には、年金がどうなっているか分からない立場に立てば、「元気なら年金なんて貰わずに働け」と文句の一つも言いたくなる。
実際に70歳ぐらいの方は非常に元気なので、年金支給時期は同じとしても実情にあった方法には見直しが必要と考えています。

エクスプローラー

エクスプローラーのステージには、言ってみれば「るつぼ」の経験が組み込まれているのが理想だ。
単にこのような経験をするだけでなく、その経験について自問しなければ、世界に対する見方を変え、接した人たちの人生のストーリーを自分のものにできない。

るつぼとは金属を溶かすものと考えてください。
ここではるつぼのように一度自分をゼロにして、再構築することが必要と考えられています。
また新しい場所に行って雰囲気だけ慣れて、それっぽい感じの発言をする人がたまにいます。
しかしそのように、自分の考えにまで辿りついていない状態では意味がないことになります。

望むものは?

自分が何を望まないかはわかっていたが、なにを望むかはあまり明確になっていなかった。

言葉の通り何を望まないかは、多くの人が分かっていると思います。
金銭的に不自由して、家族にも見捨てられて、一人孤独に生きるなどは望まないでしょう。
望むものといえば先程の逆であり、金銭的にゆとりがあって家族に見守られながら、のんびり過ごすことでしょうか?
一見明確な望みに聞こえますが、かなり漠然としています。
金銭的な余裕とはいくらなのか?
家族とは誰を指しているのか?
のんびりとは、どの程度のんびりなのか?
おそらく漠然とした望みというのは、あくまで希望であって考えられる予想では無い。
いままでに何度か取り上げていますが、そうなるための準備をしていなければ叶うことは困難でしょう。

学生→企業の流れ

学校教育を終えてそのまま企業の世界に入った人は、早い段階で専門分野を決めたことにより、袋小路に追いやられる危険がついて回る。
選択をしたあと、労働市場の環境が大きく変わるかもしれないし、自分のスキルと望みを誤解していた恐れもあるからだ。

学校卒業時に、明確にやりたいことが見つかっているという人は少ないと思います。
就職も有名な多くの企業を大まかなくくりで希望し、内定が決まった所にしているのでは無いでしょうか?
もちろんそれが悪いとは言いません。
しかし環境が変わる可能性は、常に考えなければ行けないでしょう。
実際、有名企業が倒産したり買収にあっていることからも明白です。
すぐ就職することのデメリットは、他を知らないことです。
あなたは、他の会社でも通用するスキルを持っていますか?

移行するタイミング

移行のプロセスはズレを感じることから始まる。
ありうる自己像が現状の自分の姿より魅力的に見えはじめることが出発点になるのだ。

新しく見えてきた次に対して、自分が今よりも良くなると感じたなら、移行を考えることが好ましい。
現状に満足していても、他が気になりますと今がおろそかになるものです。
無理に変わる必要はありません。
しかしチャンスと思ったなら変わるのは、自分自身にとって価値あることでしょう。

未来の自分より

自問すべきなのは、「70~80歳になったときの私は、いま私がくだしている決断を評価するだろうか?」という問いだ。

このように未来の自分の評価というのは、考えたことがありませんでした。
「今回の決断によって将来自分がどのようになるか?」ということはよく考えます。
しかし未来の自分が、今回の決断を評価するかと考えた場合、「はい」と言えるかは難しい。
もし自己評価を下せるなら、誰から何を言われても決断出来るでしょう。

知識が増えたあと

金融リテラシーが高まると、投資でお金を増やすことが簡単でないとわかってくる。

知識が増え、実際に投資を行っても、お金を増やすことは難しい。
しかしこれは、行動して初めて分かること。
難しいからやらないではなく、何が難しいかぐらいは理解しておかないと間違った話に耳を傾けてしまう。
簡単ではないことを知るのは、最も騙されにくくなるということです。

未来の労働条件

企業が一人ひとりの働き手に、異なるスケジュールと職務内容を認めるようになる可能性が高い。

これは予想なのか希望なのか難しいところです。
今後は年齢・性別及び国籍なども含めて、多種の人が働く会社が増えるだろう。
人材確保のために、会社側が認めていく必要がある。
ただ個人的に気になるのは、企業側が認めるだけではダメということです。
現在においても、会社側が認める制度は多数あります。
しかしそれを実行することが、困難な周りの空気や実際の妨害があります。
一般的に有給休暇の取得が難しい話を聞きます。
産休後の復帰が難しいとの話も良く聞くことです。
その不公平感(不公平ではない)をどのようになくしていくかが、今後の最大の課題でしょう。

女性の決断

フェイスブックのCOOを務めるシェリル・サンドバーグは大学を卒業する女性にたちに対して、「キャリアに関する最も大きな決断は、パートナーをもつかどうか、パートナーをもつとしてどういう人物を選ぶかという決断である」という言葉を送っている。

私には女性の本当の気持ちは分かりません。
しかし、これが最重要の決断ということは理解出来ます。
今後も、男性の多くは女性に家事をすることを望むだろう。
また子供を生む場合、長期の休職や子供に対する時間を確保するために制限が生まれます。
しかし世の中には女性のキャリアに寛容な男性もるし、主夫を希望する人も少なくない。
結婚は最大のギャンブルかもしれないですね。

柔軟な仕事の現実

ジェーンが弁護士として働きはじめるとしよう。
最初の研修のあと、まだ子どもが小さいことなどを理由に、柔軟な働き方をしたいと考える。すると、すぐに思い知らされる。
顧客が望むときにいつでも会えなければ、法律事務所にとっての彼女の価値はたちまち下がってしまうのだ。

悲しいかなこれが多くの現実です。
働く側の時は働く側の理屈で、客の場合は客の理屈で物事を考えてしまいます。
ニュースにもなりましたが、「保育園落ちた日本死ね」などは、完全に客としての立場を通しており、保育士が不足している働き手側の問題を無視しています。
国や社会が悪いとよく言いますし、実際悪いことも多い。
しかし本質は、自分を含めた全員の考え方が「自分本位」になっていることです。
そのため弱小な企業やフリーの方は、無理してでも仕事を断ることができない現実がある。
この問題を解決するためには、個人レベルの変革が必要になる。
しかし、そこには不可能と思えるほどの高いハードルが存在します。

計画と実験

100年以上にわたって生産的に生きる人生を設計するうえでは、計画と実験が重要になる。

ここでは特に実験ということについて注目したい。
私から見ますと、いきなり大きな勝負を行い、そして回復できない状態になり去っていく方が多く見られます。
きちんと計画を立てていたとしても、予測の付かないことが多数発生するのが普通です。
まず小さなところで実験的に計画を実行し、問題点をクリアにした後、初めて規模を大きくするのが好ましいスタートではないでしょうか?

楽観主義

私たちはおうおうにして誤った楽観主義に流される。

本当にその通りだと思います。
私には思い当たるところが多数あります。
皆さんはどうですか?

学生への不満

企業の間では、学生が十分なスキルをもっていないという不満が広がりつつある。
とくに物足りないと感じられている資質は、創造性とイノベーション能力、やさしさと思いやりだ。

日本の企業ではこれを最初からあきらめている風潮が見られる。
また学生側も入社後、教えてもらうことを前提にしているだろう。
卒業時点では単なる素材であって、まだ役に立たないのが実状である。
また残り二つは人間性に関することなので、ここでは答えようがない。

履歴書の空白

無形の資産をマネジメントするためにそのような期間を経験する人が増えれば、企業は履歴書の空白期間にもっと寛容にならざるをえなくなる。

ここでいう空白期間とは、いろいろな世界を知るために旅をしていたり、家庭の関係を改善するために仕事をしていない期間を指しています。
長い人生を生きる上では仕事ばかりしているだけが大切ではありません。
このような期間を設けることにより、その後の人生をより豊かにすることは考えられます。
しかし企業としては「仕事より別のことを大切にする人」として評価を下げているのが現状でしょう。
しかしそれでは、今後の人材確保は難しいと著者は語っています。

社会の対応

(長寿化に対して)企業や政府の対応が「遅れを取っている」という表現では手ぬるいくらいだ。

まさにその通りだとは思いますが、実際として難しいのも現実です。
多くの人が「こうなって欲しい」という考えは持っていますが、「このように対応すれば大丈夫」というアイデアと実行力は持っていない。
個人レベルでも自分本位に考えて、少しでも楽をしようとしたり権利を振りかざしているのが現実です。
「理屈は簡単だが、実行は難しい」現実を、改善するにはどうすれば良いのでしょうか?

新しい働き方

政府と企業のルールへの苛立ちを強めた人々は、個人単位と集団単位で新しい働き方と生き方を実験したいと思いはじめるだろう。
それは、間違いなく好ましい材料だ。

政府と今ある企業の対応は今後も遅れるでしょう。
それなら少数でテストを繰り返し、それをフィードバックするという方法が考えられる。
そこにある真のビジネスチャンスをいかせれば、第二のグーグルやフェイスブックにになれるのかもしれない。

感想

本書は400ページあり、非常に読み応えがありました。
この本を読むまで自分が100歳近くまで生きる可能性はまったく考えていませんでした。
せいぜい80歳ぐらいまで生きるのかな?ぐらいです。
しかし本当に100歳まで生きるとなると、全ての計画を見直さないと、みすぼらしい老人への道が待っていそうで非常に不安になります。
本書で繰り返し言われていることは、「未来は分からない」と「変化に対応する準備が必要」に尽きると考えています。
私も、「今は何も出来ていない」と言って間違いありません。
しかし先が長いことを前提にすれば、今からで間に合いますし、逆に今からしないと間に合いません。
年を重ねた自分が今の自分を振り返った時に、褒めてもらえるような行動を日々続けていきたいものですね。

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LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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