「ライフシフト(リンダ・グラットン)」の名言まとめました

「ライフシフト(リンダ・グラットン)」より名言をまとめていきます。

ライフシフト

序文

日本の政府に求められることは多く、そのかなりの部分は早い段階で実行しなくてはならない。
しかし、最も大きく変わることが求められるのは個人だ。あなたが何歳だろうと、いますぐ新しい行動に踏み出し、長寿化時代への適応を始める必要がある。

 

社会が人生の新しいステージを受け入れるためには、乗り越えなくてはならない障害がある。国の制度が妨げになる場合もあれば、人々の固定観念が妨げになる場合もある。しかし、過去に機能した思考様式が未来も機能するとは限らない。

 

厳しい雇用状況というプレッシャーにさらされている日本の若者は、学校を出たあとすぐに就職しようとする傾向が強い。
学校を卒業したあと、エクスプローラーとして探索の日々を送り、幅広いキャリアの選択肢を検討することは、職業人生の賢明な始め方とは考えられていないのだ。

 

40~50代の人は、働きはじめたとき、60代で引退するつもりだっただろう。しかし、あなたの職業人生は、少なくともあと25年続く可能性が高い。

序章 100年ライフ

私たちはいま途方もない変化のただなかにいるが、それに対して準備ができている人はほとんどいない。

 

人生は「不快で残酷で短い」という、17世紀の政治思想家トーマス・ホップスの言葉は有名だ。これよりひどい人生は一つしかない。不快で残酷で長い人生である。

 

70代、80代まで働くようになれば、手持ちの知識に磨きをかけるだけでは最後まで生産性を保てない。時間を取って、学び直しとスキルの再習得に投資する必要がある。

 

長寿化をめぐる議論は、お金の問題に偏りすぎている。

 

長い年数働き続けるのは、あまりに過酷だし、あまりに消耗する。そして素直に言って、あまりに退屈だ。

 

人生のステージが増えれば、移行の機会も増える。問題は、ほとんどの人が生涯で何度も移行を遂げるための能力とスキルをもっていないことだ。

 

人生が長くなり、人々が人生で多くの変化を経験し、多くの選択をおこなうようになれば、選択肢をもっておくことの価値が大きくなる。私たちはなにかを選択するとき、それ以外のなにかをしないと選択することになる。

 

これまでは、寿命が延びるとは、老いて生きる期間が長くなることだと思われてきた。しかし、その常識が変わり、若々しく生きる期間が長くなるだろう。

 

働き手が望むほどの柔軟性を発揮できる企業は、おそらく一握りにとどまる。その結果、個人と企業の間で激しい戦いが始まるだろう。

 

よい人生を長く生きることが一握りの人の特権と化すことは、あってはならない。

 

まわりのみんなと同じ行動をとるだけでうまくいく時代は終わったのだ。

第1章 長い生涯

寿命に関しては、健康な100年ライフを想定するだけでなく、それ以上長く生きるようになる可能性が高いと思っておいたほうが賢明だろう。

 

第2章 過去の資金計画

ジェーンは、ジャックより30年長く生きられるが、20年長く働かなくてはならない。これは恩恵と言えるのか? それとも厄災と言うべきなのか?

 

80歳を超すまで休憩もなく、サバティカルもなく、柔軟な働き方もせずに、ノンストップで働き続けられる人などいるのだろうか? あなたはそんな人生を送れるだろうか?
(サバティカルとは長期間仕事を離れて、学校に通ったり、ボランティア活動などをしたりして過ごす期間のこと)

 

第3章 雇用の未来

いま生まれた子どもたちが100年の間に経験することを予測するのは不可能だ。だから、長寿化時代には、不確実性に対処することが避けて通れない。

 

成長はしばしば、少数精鋭の人材を擁する小規模企業で構成されるエコシステムで実現する。

 

インターネットが登場した当時、この新しいテクノロジーにより物理的な距離が重要性を失い、私たちは自分の好きな場所で暮らせるようになると言われていた。
しかし実際には、確かに「遠さ」の弊害は問題でなくなったかもしれないが、「近さ」の価値はむしろ高まっている。

 

「オフィス」という概念がばかばかしいくらい古臭く、あまりに無駄だと考えられるようになる可能性もある。

 

経済的価値を生むのは、製造ではなく、イノベーションなのである。

 

機械は工場労働者の職を奪ったが、数々の新しい職も生み出した。機械を導入すれば、それを製造し、操作し、整備する人間が必要になる。こうした補完的業務が新たな雇用を創出するのだ。

 

むしろ本当に憂慮すべきなのは、インターネット関連産業の「勝者総取り」的な性格だ。ごく一握りの人が巨額の富を手にする一方で、この産業で働く大多数の人はわずかな所得しか得られていないのだ。

 

テクノロジーの進歩によって消滅しない職に就きたいなら、次の二つのカテゴリーから職を探すべきだ。一つは、人間が「絶対優位」をもっている仕事、もう一つは、人間が「比較優位」をもっている仕事である。

 

第4章 見えない「資産」

無形の資産は、それ自体として価値があることに加えて、有形の金銭的資産の形成を助けるという点で、長く生産的な人生を送るためにカギを握る要素なのだ。

 

友情や知識は一夜で消失はしないが、十分な投資を怠り、友だちと連絡を取らず、知識をリフレッシュしなければ、いずれは価値が下がり、ついには消失してしまう。

 

お金が重要でないわけではない。無形の資産をお金で直接買うことはできないにしても、無形の資産に投資するためには、お金があり、経済的安定を実感している必要がある。

 

長く生産的な人生を送るためには、スキルと知識に投資することは不可欠だ。

 

100年ライフが当たり前になれば、人生の早い時期に一度にまとめて知識を身につける時代は終わるかもしれない。

 

きわめて高い生産性の持ち主は、ほかのきわめて高い生産性の持ち主と一緒に働きたがる。

 

ある人のスキルをどのくらい成果に転換できるかは、会社によって大きく異なる。

 

生産性資産を築くうえで、高い評判を確立することの重要性は計り知れない。せっかく価値あるスキルや知識をもっていても、好ましい評判をもっていなければ、それを生産的に活用できないからだ。

 

100年ライフでは、感情のこもった強い友情を維持することはいっそう難しくなる。しかし同時に、そうした友人関係の価値はますます大きくなる。

 

変身を成功させるためには、自分を理解すること、新しいネットワークに入れること、自分から行動出来ることの三つの能力が必要だ。
(本書を転記すると長くなるため、こちらでまとめています)

 

なにを知っているかだけでなく、どのように知っているかを変えるとき──変身は起きる。

 

アイデンティティの変化は、本人にとって難しい経験だ。なにかが変わるときは、なにが変わらないのかが重要な意味をもつ。

 

あなたのことを最もよく知っている人は、あなたの変身を助けるのではなく、妨げる可能性が最も高い人物なのである。

 

需要なのは人的ネットワークだ。なにを知っているかではなく、誰を知っているかが大切だということだ。

 

人々は新しい職に関する情報を親しい友だちから聞くことはあまりない。そのような有益な情報は、たいてい友人の友人など、それほど緊密な関係にない知人から寄せられる。

第5章 新しいシナリオ

予測できないことが多いため、未来に向けて自分が歩む道としてまっすぐの一本道を描くことはできない。そのような未来の道筋を描けば、現実離れした単純すぎるシナリオになってしまう。

 

私たちは、誰もが現状維持を好む。既知のものを選ぶ傾向がきわめて強い。人はたいてい、経験したことのない生き方を想像することが難しいのだ。

 

いずれにせよ、企業の「階段」を上がるだけでなく、下る決断をくだす人がどんどん増えていくだろう。人々が100年ライフにあわせた生き方と働き方を実践しはじめるにつれて、この点が大きな関心事になることは間違いない。

 

第6章 新しいステージ

長寿化がもたらす恩恵は、煎じ詰めれば「時間」という贈り物だ。人生が長くなれば、目的意識をもって有意義な人生を形づくるチャンスが生まれる。

 

自分のキャリアの選択が親の目からは道に反するものに見えていると、学生たちは感じているのだ。

 

人間がロボットや人工知能と違うのは、イノベーション精神と創造性があり、遊んだり、即興で行動したりできることだ。ところが、本格的に仕事をする過酷な日々には、遊びはほとんどおこなわれない。

 

エクスプローラーのステージには、言ってみれば「るつぼ」の経験が組み込まれているのが理想だ。
単にこのような経験をするだけでなく、その経験について自問しなければ、世界に対する見方を変え、接した人たちの人生のストーリーを自分のものにできない。
(るつぼとは金属を溶かすもの。ここではるつぼのように一度自分をゼロにして、再構築することが必要と考えられています)

 

長い人生には、変化と変身がつきものだ。だからこそ、長寿化時代には、変身資産という新しいタイプの資産が重要になる。

 

自分が何を望まないかはわかっていたが、なにを望むかはあまり明確になっていなかった。

 

学校教育を終えてそのまま企業の世界に入った人は、早い段階で専門分野を決めたことにより、袋小路に追いやられる危険がついて回る。選択をしたあと、労働市場の環境が大きく変わるかもしれないし、自分のスキルと望みを誤解していた恐れもあるからだ。

 

移行のプロセスはズレを感じることから始まる。ありうる自己像が現状の自分の姿より魅力的に見えはじめることが出発点になるのだ。

 

第7章 新しいお金の考え方

長い人生におけるお金の問題を厄災の種と考える人は多い。長期の資金計画には、不愉快なことや報われないことがしばしばついて回る。

 

自問すべきなのは、「70~80歳になったときの私は、いま私がくだしている決断を評価するだろうか?」という問いだ。

 

金融リテラシーが高まると、投資でお金を増やすことが簡単でないとわかってくる。

 

ほとんどの人は善良でありたいと思うが、なぜかいつも善良な行動を先延ばししてしまう。
(善良な行動とは、自分がすべきと考えている行動のこと)

 

私たちは、短期的には忍耐心がなく、長期的には忍耐心を発揮できるのだ。

 

生涯を通しての幸福を生む最大の源は、煎じ詰めれば、無形の資産、つまり家族や友人との関係、それに好奇心や情熱なのだと肝に銘じておこう。

 

第8章 新しい時間の使い方

多くの人が時間貧乏だと感じているのは、自由に使える時間が足りないからではなく、「空き時間」が足りないからだ。人々はさまざまな選択を重ねてスケジュールを立て、自由に使える時間を埋めていく結果、空き時間がほとんど残されていないのかもしれない。

 

企業が一人ひとりの働き手に、異なるスケジュールと職務内容を認めるようになる可能性が高い。

 

高スキルの職や高位のリーダー職は、つねに長時間の過酷な労働が要求される。それは今後も変わらないだろう。

 

第9章 未来の人間関係

「キャリアに関する最も大きな決断は、パートナーをもつかどうか、パートナーをもつとしてどういう人物を選ぶかという決断である」
(フェイスブックのCOO、シェリル・サンドバーグの言葉)

 

まだ子どもが小さいことなどを理由に、柔軟な働き方をしたいと考える。すると、すぐに思い知らされる。顧客が望むときにいつでも会えなければ、法律事務所にとっての彼女の価値はたちまち下がってしまうのだ。

 

終章 変革への課題

重要なのは、あとで変化を突きつけられるのではなく、いま変化を予期して行動することだ。

 

100年以上にわたって生産的に生きる人生を設計するうえでは、計画と実験が重要になる。
(実験という言葉に注目したい)

 

私たちはおうおうにして誤った楽観主義に流される。私たちが適切な準備や行動をしないのは、それがもたらす結果を恐れるからではなく、未来について愚かなほど楽観的な考えをもっているからなのだ。

 

企業の間では、学生が十分なスキルをもっていないという不満が広がりつつある。とくに物足りないと感じられている資質は、創造性とイノベーション能力、やさしさと思いやりだ。

 

無形の資産をマネジメントするためにそのような期間を経験する人が増えれば、企業は履歴書の空白期間にもっと寛容にならざるをえなくなる。

 

企業が変革に強く抵抗する理由はほかにある。複雑性を受け入れることには、コストがともなう。とくに経済状況が苦しい時期には、標準化されたプロセスが好まれる傾向がある。

 

希少な才能の持ち主は、企業に対する交渉力が強く、充実した選択肢をもてるので、自分の人生を思いどおりに構築して、100年ライフの恩恵に最大限浴することができる。しかし、このような交渉力と選択肢をもてる人ばかりではないのだ。

 

(長寿化に対して)企業や政府の対応が「遅れを取っている」という表現では手ぬるいくらいだ。

 

政府と企業のルールへの苛立ちを強めた人々は、個人単位と集団単位で新しい働き方と生き方を実験したいと思いはじめるだろう。それは、間違いなく好ましい材料だ。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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