「ここらで広告コピーの本当の話をします(小霜和也)」の名言をまとめていきます。
ここらで広告コピーの本当の話をします
はじめに
「言葉を使ってモノとヒトとの新しい関係を創り、商品や企業の価値を上げる」のが、
広告コピーによる広告クリエイティブということです。
第一章
商品の具体的な情報、競合商品との違いがわからない状態で広告コピーは書けません。
”カテゴリー”でコピーを書いてしまうと、
見た目「それっぽい」だけの中身のないものにしかなりません。
この発言に重要なヒントがあるんです。
いったい誰が買ってくれる可能性があるか、という「ターゲット」の概念です。
広告制作の依頼やコピーの課題があっても、すぐに机に向かってコピーを書く、
というのはダメなんです。
広告コピーとは、価値が最大化されるように商品を「定義付け」するもの。
ベタで何の問題が?
タグラインは「わかる」ことが何より重要なんです。
ビジュアル全盛時代になって、
むしろ「コピー」が担うべき役割がよりハッキリと、先鋭化してきた。
第二章
コピーライターは、最低限のマーケティング知識を持っておかなければいけないし、
それをツールとして使えないといけない。
コピー作業の中で、机に向かってペンを走らせる作業は全体の1割ぐらいと思ってください。
その手前の「マーケティング的」作業、つまり「考える」が9割です。
本当の最初にすべきことは、担当商品よりも先に、競合商品について調べることなのです。
大事なことは、敵を誰と考えるか。
ターゲットに、「自分に関係ある話かも」と一瞬で感じてもらうこと。
第三章
ブランドとは「気持ちいい記憶」である。
商品の購入は目的ではありません。
目的は新しい自分。商品は使用によって得られるストーリーのための手段に過ぎない。
商品にとってはストーリーが大きな支えとなる。
第四章
僕は「提案」という言い方をあまり好みません。
僕は常に「回答」のつもりでプレゼンしています。
皆さんの唯一の剣は、もがき、挑み、足掻くこと。
ジタバタすることです。
クリエイティブはアイデアで価値を生み出すものなので、時給はそぐいません。
仕事において人間の敵は「錯覚」です。
錯覚が判断を狂わせ、道を誤らせます。
適当なところで「こんなもんかな」と思わないこと。
「ほんとにこれでいいんだろうか?」「もっと何かないだろうか」と
常に「臆病」で「貪欲」であることです。
クライアントの要望に応えられないのは三流、
クライアントの要望にしか応えられないのは二流、
クライアントの要望以上を出すのが一流。
僕らは「真に大事な本質は何か」とモヤモヤしている発注主のために
スッキリとした課題解決を提示してあげなければいけません。
第五章
現代人は広告を見ながら、そこに自分の不安や欲求を解決してくれる希望も見る。
言葉が人の行動を決めるのです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。