「告白(湊かなえ)」の名言まとめました

「告白(湊かなえ)」の名言をまとめていきます。

告白

第一章 聖職者

道を踏み外して、その後更生した人よりも、もともと道を踏み外すようなことをしなかった人の方がえらいに決まっています。

人は意外性やドラマ性に興味を持ち、普通は無かったことにする。
人に迷惑ばかりかける人が動物に優しくしてる姿を見て、「いい人」というのが嫌いです。

愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたからです。

本作でいちばん有名な台詞のためピックアップしました。

では、私はどうすればよかったのでしょう。

事件やその可能性について、教師としてどのようにすればよかったのかを問いかける。
現実でも良識派と言われる人は具体的なことを話さないことが多く、次のようによく言う。
「それはそうだけど、別の方法があったのでは無いだろうか……」

「やればできる」のではなく「やることができない」のです。

自分の子供を「やれば出来る子」と話す親に対する、教師の本心。
努力は「するかしないか」ではなく、「出来るか出来ない」かの才能だと考えている。

警察に真相を話さなかったのは、AとBの処罰を法に委ねたくなかったからです。

良くも悪くも少年法は加害者に優しく、被害者に厳しい。
これが正しいとは思えないが、良識人?が言う正論を打ち破るのは難しい。

第二章 殉教者

澱んだ空気も定着すると、それが当たり前になり、さほど息苦しさを感じなくなっていました。

教師の告白の後で澱んでいた空気だが、それを感じなくなっていく委員長の告白。
人の慣れは恐ろしく、当事者は本当に異常さを気づかないのかもしれない。

ほとんどの人たちは、他人から賞賛されたいという願望を少なからず持っているのではないでしょうか。
一番簡単な方法は何か。悪いことをした人を責めればいいのです。

いじめが始まった理由について考える委員長の告白。
現在のネット社会は匿名性があるためこの傾向は強くなり、総批判社会になっている。

愚かな凡人たちは、一番肝心なことを忘れていると思うのです。
自分たちには裁く権利などない、ということを……

これは忘れているのだろうか?
人は自分が凡人であることを忘れたいから、人を裁くのではないだろうか?

第四章 求道者

朝から、いや、ここ数日ずっと、僕はうきうきし通しだった
学校が楽しいなんて思えたのは、多分、中学生になって初めてだ。

教師の娘を感電させようとしている生徒の心の中。
幼い子供を傷つけるのをイタズラ程度に捉え、楽しいと思える感覚は怖いものだ。

僕はもう、笑いをかみ殺すのに、必死だった。

自分より優秀と考える相手に対して、自分だけが知っていることで優越感を得る生徒。
相手と比較してる時点で自分が小者だということに気づかない。

でも、僕はこれ以外に、自分を守る方法を思いつかなかった。

不登校になった生徒の家に来た別の教師に、母親はいろいろなことを話す。
それを聞いていた生徒は母親を怒鳴ったが、その理由となる。
ひきこもるもしくは怒鳴ることでしか自分を表現できなくなると、その改善は難しい。

第五章 信奉者

殺人が犯罪であることは理解できる。しかし、悪であることは理解できない。

計画の首謀者である生徒の殺人に対する捉え方。
作中で書いているが、これは現代の道徳観であり、昔は神への生贄すら存在した。

価値観や基準というものは、生まれ育った環境によって決められる。

遺伝や環境によって決められるのは事実だとは思う。
しかし現代の情報化社会なら、これは言い訳だとも捉えている。

殺意とは一定の距離が必要な人間が、その境界線を踏み越えてきたときに生じるもの。

殺意は大げさだが、嫌悪なら理解できる。
ここでいう「一定の距離」が人によって違うのが厄介だ。

第六章 伝道者

馬鹿ほど理窟をこねたがるのです。

人のことを馬鹿と考えている生徒に対する、教師の追求となる。
たとえテストの点数がよくても、理屈っぽい人で頭がいいと感じた人はいない。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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