コンビニ人間(村田沙耶香)より言葉と名言の紹介

コンビニ人間(村田沙耶香)

 コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳の女性・古倉恵子。

 

 今日も世界の歯車的な感覚で、コンビニでのバイトを続けている。

 

 しかしある時、自信だけ過剰な男・白羽がコンビニのバイトに入るのだった。

 

 第155回芥川賞受賞作品です。

部品

 

 そのとき、私は、初めて、世界の部品になることができたのだった。

 世の中の部品的な仕事に就くのに、抵抗のある人がいる。

 

 逆に部品ですらなかった人にとっては、部品になることは受け入れられたともなる。

 

 しかしこの考え方は根本的に間違っている。

 

 なぜなら、人は部品ではないからだ。

 

 当たり前と思うかもしれないが、これがもっとも大切なことである。

 

質問と解釈

 

 プライベートな質問は、ぼやかして答えれば、向こうが勝手に解釈してくれるから。

 言いにくそうにしていれば、大概の場合は話を止めてくれる。

 

 そして勝手に話を作ってくれる。

 

 そこまではいいのだが、そのほとんどは面白い方向になるので我慢は必要だが...

 

自分たち

 

 そのほうが自分たちにとってわかりやすいからそういうことにしたい、と言われている気がした。

 基本的に人は他人に興味はない。

 

 興味があるのは自分との関係と、それが自分とって面白いことだけだ。

 

 そして自分の分からないことは、分かる範囲で勝手に解釈する。

 

 その考え方を変えるのは難しいので、害がなければほっとくのが一番ですね。

 

質問

 

 でも、変な人って思われると、変じゃないって自分のことを思っている人から、根堀葉掘り聞かれるでしょう?

 人は自分の考えと違う人の話を聞きたくなる。

 

 まして自分の常識と違う人なら尚更だ。そこに自分の考えを当てはめていく。

 

 聞かれたくない時は、当たり障りのないことを言うに限りますね。

 

イライラ

 

 正直、イライラしてたんで、人手不足でもいないほうがいいですよ。

 役に立たない新人が入ってきて、そして辞めた時に店員が話したことになる。

 

 人が入るとプラスになると考えがちだが、マイナスになることは結構ある。

 

 どうしても周りはその人を計算に入れるのに、実際は何も出来ないことがあるからだ。

 

 日本では、社員は自由に辞めることが出来るのに、会社は自由に辞めさすことができない。

 

 これが弊害になっていることも忘れてはいけない。

 

正常な世界

 

 正常な世界はとても強引だから、異物は静かに削除される。
 まっとうでない人間は処理されていく。

 これは正しい面もあり、また間違っている面もある。

 

 確かに普通の感覚を持っていないと、阻害されることがあるのは事実だ。

 

 しかし周りに迷惑をかけ混乱させている人を、我慢して受け入れるのが正しいのだろうか?

 

 必ずしも被害者では無いことだけは、個別に確認したいところだ。

 

普通の人間

 

 つまり、皆の中にある「普通の人間」という架空の生き物を演じるんです。

 普通の人間とはなんだろうか?

 

 明確には決められていない。もし有るとすれば「多数派」を普通というのだろう。

 

 極端な例を言えば、戦国時代は争うことが普通だった。しかし現代では異なる。

 

 普通とは、その程度のことである。

 

都合がいいこと

 

 男女が同じ部屋にいると、事実はどうあれ、想像を広げて納得してくれるものなんだなと思いました。

 恋人がいないより、恋人がいる方が分かりやすい。

 

 結婚していないより、結婚している方が分かりやすい。

 

 そうでないと、「何か?」を勝手に想像され、勝手に誤解されていく。

 

 仮面夫婦でも、独身より普通に見られますからね。

感想

 

 この小説は以前から知っていたが、あえて読む気にはなれなかった。

 

 しかし今回、文庫化されたので読んでみることにした。

 

 内容は「芥川賞っぽい」という感じもするし、逆に「これが芥川賞?」と感じもする。

 

 個人的に考えさせられる物はあったが、主人公に魅力を感じなかったのも事実だ。

 

 内容以上に登場人物を重視する傾向にあるので、個人的に評価は難しい。

 

 ただ話題作であるのは間違いないし、文庫化もされたので、読むほうが「普通」かも?

 

 

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