「劇場(又吉直樹)」の名言・台詞まとめ

「劇場(又吉直樹)」の名言・台詞をまとめていきます。

 

劇場

僕は叫びたくなった。そして、理由もわからずに泣きたくなった。あるいは、ずっと前から感情を爆発させる合図を待っていたのかもしれない。(永田、以降無記入)

 

いつの間にか自分が演劇以外の方法で生きて行くことが不可能であると思うようになった。

 

僕はちゃんとできている。あとは、なにも考えなければいい。朝まではもちそうだ。

 

役者を褒め続けるのが演出家の仕事ではない。お遊戯会じゃないのだから、お互いに褒めあって、偽りあって、傷を舐めあっても変化は起こらない。

 

自分から生まれた発想が本当に自分を突き動かす力を持っていたら、僕は他人の評価など構わずに、なんでもやってしまうだろう。

 

簡単なものを複雑にすることを人々は許さないけど、複雑なことを簡単にすると褒める人までいる。本当は複雑なものは複雑なものでしかないのに。

結局、自分たちの都合のいいようにしか理解しようとしていない。

 

好きな仕事で生活がしたいなら、善人と思われようなんてことを望んではいけないのだ。

 

未来に恐怖を感じるように、等しい時間の隔たりがある過去にも同じように恐怖を感じるのは自然なことなのではないか。

 

世界から歪なものを排除するなら、真っ先に消えるのは自分だ。

 

案外、疎外という感覚は孤独と同じくらい歩くうえでの支えになるものなのかもしれない。

 

僕は期待するのをやめた。
自分に与えられた権利は自ら行動できるという一点のみだ。

 

「わたし、お人形さんじゃないよ」(沙希)

 

演劇は実験であると同時に発見でもある。演劇で実現できたことは現実でも再現できる可能性がある。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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