武田信玄「風林火山」前後を含む全文を紹介する

武田信玄でおなじみの「風林火山」
この言葉が中国兵法書「孫子」の引用だということはよく知られている。
しかし全文を知っている人は少ないと思うので紹介する。

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風林火山(全文)

故に兵は詐を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変と為す者なり。
故に其の疾きこと風の如く、其の徐なること林の如く、侵略すること火の如く、
動かざること山の如く、知り難きこと陰の如く、動くこと雷震の如し。
「孫子の兵法(安藤 亮) 軍争第七より抜粋」

 

風林火山(解説)

全体に読んだままであり解説は不要だと思います。
ただ前半は勘違いの可能性もあるので、念のため解説を抜粋します。

 

ですから、いくさというものは、まず相手の眼をくらまし、
正体をできるだけつかませないように行動を起こし、
次に最も有利な条件に向かって動き、
その条件しだい、相手の動きしだいで、自由自在に変化し、
分散集合できるという兵の動かしかたをしなければならないのです。

 

「詐」と聞くと策略的なことを想像するが、あくまで相手に悟らせないことを目的とする。
また分散集合に変化するのが目的ではなく、変化するために分散集合を利用するが正しい。
動き自体を目的にしてしまうと、勝利という最終目的がぼやけますからね。

 

今回利用した本は古く、アマゾンでも同じものを見つけることは出来ませんでした。
非常に気に入っている内容なので残念に思っています。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

→「孫子の兵法」の名言