「義経(司馬遼太郎)」より、源義経の名言・台詞をまとめていきます。
(作中ではいろいろと名前を変えていくが、ここでは「源義経」で統一する)
上巻
鏡の宿
自分には、ただ一つのことしかない。
「賊が百人いようと、おもだつ者三、四人も討ち取れば崩れ立って退くだろう」
「すべて将来のためだ。ゆくゆく平家を討とうという者が、その程度の殃におびえていて何ができるだろう」
「おれは源氏の世を興そうと思ってはおらぬ」
「驚くことではない。おれはただ亡父の仇相国入道清盛殿を討てばそれでいいのだ」
弁慶
「地獄にゆく覚悟です。それが、武門というものでありましょう」
何の遠慮があろう。京の権威など、倒せばよいではないか。
鎌倉の新府
「いや、私は行きたいのです」
下巻
旭将軍一騎
迅速こそ、勝利である。
堀川館
「なんのことがありましょう」
鵯越
「知るものか。ひとにはみな、そうせずにはいられぬものがある。それだけだ」
「比率などはいい」
「その道は、わしにもわからぬ。それゆえ言おうにも言いようがない」
「道なくば岩をよじ、山をつらぬいてゆくまでよ」
「なぜそうと決まっている」
「常法は、殿輩が守られよ。私は常法よりも勝つことのほうが大事である」
人よりも百倍臆病であるとすれば、百倍勇気をふるい立たせればいいではないか。
「鹿すら通う。馬が通れぬことはあるまい。鹿も四つ足、馬も四つ足。ただちがうといえば尾髪のなきとあると、蹄の割れたると円きとの差のみ、おそるな」
「見たか、ここに一つの運がある。まず義経が落す、わが馬の立ちかたを見よ」
讃岐の海
「私は、死にたいのです」
「必勝の戦法は敵を包囲するにあり。そのためにはいかに兵力僅少でも二手にわけねばならぬ」
源氏八百艘
「古来の法は知らず、この義経は義経の法でやってきたし、今後もやる」
波の上
「大将はいのちを惜しむものだ」
「わしがうまれてきた意義は、この日のためにあった」
(長年の悲願だった平氏討伐を完了し歓喜する)
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