「花咲舞シリーズ 犬にきいてみろ(池井戸潤)」の名言・台詞をまとめていきます。
花咲舞シリーズ 犬にきいてみろ
「私、銀行員ですから、会社の話とかは聞き慣れてます」
「大企業だから安泰という時代でも無いし、みんな大変なんですよ」(花咲舞)
「内情を知られたくないこと、あるんですか」
「まあ、そういうことも含めて経営なんでしょうけど」(舞)
「銀行員として」
「助けられるのなら助けてあげたいと思うのが人情ってものじゃないですか」(舞)
「悪いことはいいませんから、一度、工場の帳簿や伝票に目を通したほうがいいですよ」
「任せっぱなしにしてるからこういうことになるんですよ」(相馬健)
「遠慮してる場合ですか、平井さん」
「こんな状態ではマズイですよ。遠慮してても前に進みません」(相馬)
「まずは、工場長との関係を打破しないと」
「それが経営改善の第一歩ですよ」(相馬)
「請求書とか発注書の金額が妥当かどうかというのは」
「なかなか見分けがつきにくいです」(相馬)
「まだ全体の五分の一も調べてないけれども」
「このやり方で果たして不正にたどり着けるか…?」(相馬)
「考えてみれば不正といっても様々ですからね」
「もしかしたらすべての帳簿や伝票を調べてもわからないかも知れない」(相馬)
「たとえば、外注先から裏でバックマージンをもらっているとか」
「そうなったら工場長の個人口座を覗いてでもみない限りお手上げだ」(相馬)
「いつまでも隠し通せる不正なんてない」
「こういうのは、いつか露見するもんなんですよ」(相馬)
「ちょっと。ふたりともなに言ってるんですか」
「まだ時間はあるんだし、諦めるのはまだ早いですよ」(舞)
「せっかく来たんだから、もう少し粘りましょうよ」(舞)
「御社には、まだまだ改善の余地があると思います」(舞)
「でも、その裏で誰かの悪意があり不正が継続されていたら」
「本当の意味で会社は良くはなりません」
「それを許してきた会社の体制そのものにも問題があると思うんです」(舞)
「何年勤めようが、そんなことは関係ないだろ」
「会社にとって要らなくなった人間のいる場所なんてないよ」(菊池一男)
「そんなに知りたいのなら、犬にでもきいてみな」(菊池)
「あの人、そんな人じゃないですよ」(舞)
「職人気質で、その意味でプライドの高い人だとは思いますけど」
「そんな捨て台詞を吐くような人じゃない」(舞)
「何か意味があるんじゃないでしょうか」(舞)
「不正を調査することが、業務を妨害することですか」
「私にいわせれば、私利私欲のために会社を食い物にする行為こそ問題だと思いますが」(舞)
「世の中のサラリーマンで、自分の待遇に満足している人なんか、ほとんどいません」(舞)
「あなたは、どんなに実力があろうとそもそも社長の器じゃない」
「社長どころか、工場長ですら失格です」(舞)
「どんなに実力があろうと、経験と人脈に優れようと」
「会社を私物化するような社員は、いつだって会社の敵です」(舞)
「まじめに働いている全ての人にとって、許し難い敵なんですよ」(舞)
「いいことも悪いこともあるさ。でも、それが会社経営ってもんじゃないのか」
「いや、それが人生ってものじゃないのかな」(相馬)
最後まで読んで頂きありがとうございました。