「ホームズシリーズ」でホームズの兄として登場するマイクロフト・ホームズの名言・台詞をまとめていきます。
回想のシャーロック・ホームズ
ギリシャ語通訳
「ようこそ、よくおいでになった。きみがシャーロックの記録係になってからというもの、どこへ行っても、弟のうわさを聞かされるのには少々閉口だが」
「人間を研究しようというものには、ここはお誂え向きの場所だね。見るがいい、いわゆる人間のタイプの見本というやつが、あのとおりずらりとそろっている!」
「除隊してからまもないというのは、あの男がいわゆる”官給品”の軍靴をまだ履いていることにあらわれている」
「さらに、あの身なりは正式の喪装だから、だれか近しい人間を亡くしたばかりなのはいうまでもない」
「自分でいろいろ買い物をしていることから見ると、亡くしたのはどうやら細君らしい。子供たちのための買い物だな、おそらく」
「ガラガラを買っているから、子供のひとりはまだ赤ん坊だ。細君はたぶん産褥で亡くなったんだろう。脇の下に絵本をかかえているから、赤ん坊のほかにも子供がいるということになる」
「ちょうどいま、おまえがとびつきそうな事件があるんだ──すこぶる奇妙な一件なんだが──たまたまわたしに相談があってね」
「ただこれを徹底的に追求するだけのエネルギーがわたしにはない。どうせ中途半端に終わるだけだろう」
「わがホームズ家の活力というのは、このシャーロックが独り占めにしてるんでね」
「わたしにもこれほどの活力があるとは、思ってもみなかったろう、シャーロック。だが、どうにもこの一件が気にかかるのでね」
シャーロック・ホームズ最後の挨拶
ブルース=パーティントン設計書
「たいへん面倒なことが起きたのだ、シャーロック。日ごろの習慣を変えるのは、わたしの深く忌避するところだが、きょうばかりは、そうも言っていられない」
「いいかシャーロック、このさいおまえには、万事を忘れて取り組んでもらわなけりゃならん。いつものけちな、警察裁判所扱いの謎解きなんかにかかずらってるときじゃない」
「おまえが解き明かさねばならんのは、一個の枢要な国際的大事件なのだ」
「おまえの集めたデータをこっちにまわしてくれ。そうすれば、安楽椅子にすわったまま、おまえの望むような卓越した専門家としての意見を提示してみせるよ」
「ところがあいにく、あちこち駆けずりまわって、列車の乗務員を問いつめてみたり、床に這いつくばって、拡大鏡に目を凝らしてみたり──そういうのはわたしの得手ではない」
「だからわかるだろう、この大事を解決できるのは、おまえを措いてほかにはないんだ」
「行動しろ、シャーロック──いまこそ行動を起こすんだ!」
「いまの説にたいしては、わたしの全本能がこぞって反対を唱えている。使うんだ、おまえの能力を! すぐさま犯罪現場に急げ! 関係者に会うんだ! なにもかも徹底的に調べつくせ!」
最後まで読んで頂きありがとうございました。