「青くて痛くて脆い(住野よる)」田端楓(たばたかえで)の名言・台詞をまとめていきます。
青くて痛くて脆い
あらゆる自分の行動には相手を不快にさせてしまう可能性がある。
コンプレックスなんて人様から見れば本当にどうでもいい話だ。
実のところ、その「また」なんてないと思っていた。
僕が冷酷な人間だというわけじゃない。
僕は、秋好に対して抱いていた認識を改めなければならないと思った。
痛い奴じゃない、ヤバい奴だ。
関わっちゃいけない奴だ。
就活生というのは、なんて気持ちの悪い生き物なのだろう。
もう面接を受けなくていいというほっとした気持ちもある。
けれどそれらはあっという間に、社会人になるのだという不安で塗りつぶされた。
思えば、自分じゃない、を繰り返すのが就活だった気がする。
そりゃあ、疲れるわけだ。
でもきっとそれは就活だけじゃなく、社会に出ていってからも続くのだろうし、
より注意を払わなければならなくなるんだろう。
自分じゃない、を貫いて、結果を得た。
でもそれって、自分の功績じゃない。
統率者を失うと、組織というのは想像するよりもずっと弱く、
どんどん自らの体を蝕むように歪んでいった。
これが多分、本物の嫌悪だ。
ようやく知る。
この二年冷静でいられたのは、モアイに対して見て見ぬふりを出来たのは、
今まで目をそらしていたからだ。
自由を背負って、我が物顔でいることが大学生の特権だとしたら、
僕は大学生ではなかったのかもしれない。
もう、回想はいらない。
「……願う力を信じなくなったなら、それはもう、理想じゃない」
僕は、自分が傷ついたことばかりを感じていた。
傷つけられたから、無視してもいい。
傷つけられたから、壊してもいい。
傷つけられたから、罵ってもいい。
相手を傷つけた時のことなんて、まるで考えていなかった。
人格どころじゃない、僕は、秋好の存在を否定した。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。