「火花(又吉直樹)」の名言・台詞をまとめていきます。
火花
たとえば僕達の声が花火を脅かすほど大きければ何かが変わっただろうけど、現実には途方もなく小さい。聞こうとする人の耳にしか届かないのである。(徳永)
「欲望に対してまっすぐに全力で生きなあかんねん。漫才師とはこうあるべきやと語る者は永遠に漫才師にはなられへん」(神谷)
「ええな。そんなお前にしか作られへん笑いが絶対あるんやで」(神谷)
「美しい世界を、鮮やかな世界をいかに台なしにするかが肝心なんや」(神谷)
「平凡かどうかだけで判断すると、非凡アピール大会になり下がってしまわへんか?」(神谷)
「これだけは断言できるねんけど、批評をやり始めたら漫才師としての能力は絶対に落ちる」(神谷)
「なんも考えずに、この人達阿呆やなって笑ってくれたらよかったのにな。お客さんが、笑かされてる。って自分で気づいてもうてんのって、もったいないよな」(神谷)
こんな夜だけは、僕と神谷さんさえも相容れない。東京には、全員他人の夜がある。(徳永)
「自分とはこうあるべきやと思って、その規範に基づいて生きてる奴って、結局は自分のモノマネやってもうてんねやろ? だから俺はキャラっていうのに抵抗があんねん」(神谷)
十代の頃、漫才師になれない自分の将来を案じた底なしの恐怖は一体何だったのだろう。(徳永)
「人を傷つける行為ってな、一瞬は溜飲が下がるねん。でも、一瞬だけやねん。そこに安住している間は、自分の状況はいいように変化することはないやん」(神谷)
「好きなことやって、面白かったら飯食えて、面白くなかったら淘汰される。それだけのことやろ?」(神谷)
「俺達がやってきた百本近い漫才を鹿谷は生れた瞬間に越えてたんかもな」(神谷)
恐怖の対象は排除しなければならないから、それを世間は嘲笑の的にする。市場から逸脱した愚かさを笑うのだ。(徳永)
僕は本当に自分に嘘を吐かなかっただろうか。(徳永)
神谷さんが相手にしているのは世間ではない。いつか世間を振り向かせるかもしれない何かだ。(徳永)
いつか自分の本当の出番が来ると誰もが信じてきた。(徳永)
僕達が出演する最後の事務所ライブには噂を耳にして、普段よりも多くのお客さんが駆けつけてくれた。誰かには届いていたのだ。少なくとも誰かにとって、僕達は漫才師だったのだ。(徳永)
世界の景色が一変することを体感してほしいのだ。自分が考えたことで誰も笑わない恐怖を、自分で考えたことで誰かが笑う喜びを経験してほしいのだ。(徳永)
「だから、これからの全ての漫才に俺達は関わってんねん。だから、何をやってても芸人に引退はないねん」(神谷)
「これが、人間やで」(神谷)
最後まで読んで頂きありがとうございました。