「その白さえ嘘だとしても(河野裕)」より名言・台詞をまとめていきます。
階段島シリーズ第2弾。
その白さえ嘘だとしても
プロローグ
だとすれば一体いつ、僕はヒーローになることを諦めたのだろう?(佐々岡)
人の成長というのはおそらく、獲得よりは破棄なのだろう。(七草)
一話
彼女(真辺由宇)の心には希望しかない。もっとも本人にはそんな自覚さえないのかもしれない。失望を知らなければ、希望さえ理解できない。(七草)
「でも、どうしようもないことなんて、それほどないと思う。一人じゃ難しいことだって、相談してみたら解決するかも」(真辺由宇)
「あんまり、常識っていう言葉に納得したことはないよ。わかりやすくリストになってるわけでもないし」(真辺)
「人に合わせてばかりだと、自分にできることがわからなくなるよ」(真辺)
「だってみんな嘘なら、もっとクリスマスっぽい話にするでしょ。まったく無関係な噂が混じってるのは、それが真実だからかもしれないよ」(真辺)
これだから現実は嫌いだ。努力が正当に評価されない。(佐々岡)
「僕は、真辺に無理やり友人を作ろうとしても、悲しいことにしかならないんじゃないかと思っているけどね」(七草)
いつでもそれが手に入るようになったころには、本質は失くしてしまっている。(時任)
「僕はね、基本的には、相手の価値観を尊重しない人間が苦手だ。嫌いだと言ってもいい。
でも、君みたいに強引に踏み込むやり方が、物事をずっと効率的に好転させることだってある」(七草)
「目先のイベントを無視しちまったら、いつまでも最初の村から出られない」(佐々岡)
僕にはヒーローの幸福な結末を想像できない。
僕のヒーローは、宿命的に、ハッピーエンドを受け入れられない。(佐々岡)
「オレたちは主人公なんだからさ、そんな日もあるよ」(佐々岡の兄)
二話
いや、嘘だ。本当はそんなもの信じちゃいない。ただ諦めるタイミングを見失っただけだ。(佐々岡)
「私にもあるよ、マニュアルみたいなもの。足を踏み出すタイミングっていうか、そういうの。私はたぶん馬鹿だから、とりあえず信じることに決めている」(真辺)
歪もしないままの直線なんて、好きになれなくて当然だ。誰だってそれが正しいことを知っているんだから。美しいと知っているんだから。
そのままなんてずるいこと、許されるはずがない。(水谷)
「なんにせよ、好きな味を我慢して生きるのが、健康的だとは思えない」(100万回生きた猫)
真辺由宇ならこんなことで、思い悩みはしない。当たり前のように暴力的な正論で、明白に正しい答えを目指すだろう。(七草)
なにを守り、なにと戦うのかを決めるのが、ヒーローの最初の仕事だ。(時任)
人間が抱える問題の、たいていの原因は人間だ。(七草)
人のために動くことは、生きる上で有利なのだ。良いことをすればいずれそれを相手が返してくれる、というだけのことではなくて。純粋に感謝されるほどの快感はほかにない。(水谷)
「もちろん褒め言葉だよ。丁寧も、健全も、突き詰めればなんだって狂気的だ」(店主)
三話
「嘘は見破られた方が、楽だよ。そりゃ、一時は苦しいかもしれないけど、放っておいたらずっと苦しいままだから」(真辺)
「帽子に、本物とか偽物とかないと思うけど」
「本物のサンタクロースがかぶっていれば、それが本物だよ」(真辺)
「悪くないよ。苦手なことから逃げ出すのは。どこがいけないんだよ」(佐々岡)
「笑うわけがないじゃないですか」
「あんなにも傷ついた顔で、それでもここに来た彼をみて、一体だれが笑えるっていうんですか」(真辺)
「ルールは守らないといけないと、私も思う。本来なら。でもどうしようもない事情があればやっぱり、例外も認められるべきだよ。世の中で起こることは、みんなルールブックに書いてしまえるほど単純じゃないから」(真辺)
正しいものは暴力的だ。(水谷)
期待というのは本来、極めて個人的なものだ。鍵のかかる引き出しの奥に隠した、秘密の日記みたいなものだ。(七草)
エピローグ
これは臆病者の好奇心のようなものです。(堀)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。