「石の繭 警視庁殺人分析班(麻見和史)」の名言・台詞をまとめていきます。
石の繭 警視庁殺人分析班
第一章
「如月警部殿、どうか私にツキをお与えください」
「ちなみに星占いでは、運気は上昇中のはずです」(如月塔子)
「とにかく、如月でなければできないのはたしかだ」
「いずれ必要とされるときが来る」(鷹野秀昭)
「無理に張り合っても仕方がないだろ」
「人には向き不向きってものがあるんだから」(尾留川圭介)
「偉い人は口を出さずに金だけ出してほしい」(尾留川)
「この都心部であのような殺人・死体遺棄事件の発生を許したことは、非常に残念だ」
「桜田門から愛宕署まで、車でほんの十分というところだろう」(神谷太一)
「我が警察庁の威信にかけて、早期解決を目指さなくてはならない」
「全員一丸となって捜査に当たってほしい」(神谷)
「…どんな事件も最初はわからないことだらけだが」
「調べていくうち、必ず手がかりは出てくる」(神谷)
「それを見逃さず、確実に掬い上げてほしい」
「いい結果を期待している」(神谷)
「そうだ。恨みつらみの行き着いた先が、あの事件だ」
「因果応報というやつさ」(トレミー、犯人)
「殺人事件が、ほかの事件と違う点は何だかわかります?」
「刑法を見ると、殺人に対する刑は、現住建造物等放火などと同等です」(塔子)
「殺人事件がほかと違うのは、被害者がすでに亡くなっているという点」
「被害者から事情を聞くことのできない犯罪が、殺人なんです」(塔子)
「疑問を抱くのはいいことだ」
「その調子で頭を使うようにな」(鷹野)
「わざわざ混む時間帯に食事をするなんて、効率が悪すぎる」(鷹野)
「単独犯ということだな。そうであれば動機が絞り込みやすい」
「被害者との関係がわかれば、一気に捜査は進むだろう」(神谷)
「難しいのはわかっている。とにかく、可能性のあるところはどんどん当たれ」
「そして、疑わしいものは確実につぶすんだ」(神谷)
「あとで誰かがフォローしてくれるなんて思っていないだろうな?」(神谷)
「自分がこの聞き込みをしなければ、大事なことが捜査の網から漏れる」
「そういう気持ちで取り組め」(神谷)
「特に所轄のメンバー、自分はただの手伝いだなんて考えは、今すぐ捨ててもらいたい」
「この事件は、君たちの管内で発生したんだ。他人事ではないぞ」(神谷)
第二章
「如月、よく見ておけ」
「我々は、被害者の無念を忘れてはならない」(鷹野)
「普通の神経なら、これから殺害する相手とのドライブなんて考えもしないだろう」
「だが奴は実行した」(鷹野)
「緻密にして大胆」
「それがトレミーという犯罪者の特徴だ」(鷹野)
「一軒一軒に時間をかけると、重要な情報が逃げちまうんだよ」
「人の記憶ってのはそれほど正確なものじゃない」(門脇仁志)
「あとから都合良く思い出すなんて、ドラマの中だけの話だ」(門脇)
「執念ですよ。法に任せてしまったら、捜査や裁判で大変な時間がかかります」
「極刑を望んでも、そうはならないかもしれない」(鷹野)
「だからトレミーは、自分の手で制裁を加えた」
「それがもっとも早く、もっとも確実な方法だったからです」(鷹野)
「インターネットの普及で、そういう人が増えている」
「権威や社会体制に反発し、匿名の状態なら犯罪行為も厭わない」(樫村伸也)
「その一方で、日常生活では他者との接触を嫌い、自分の殻に閉じこもりがちだ」(樫村)
「…トレミーは警察という大組織に喧嘩を売ったのに、話す相手は女性がいいと言う」
「自分は傷つきたくないという、ずるい考えが透けて見える」(樫村)
「嫌ですね。あの人たち(野次馬)に悪意がないことはわかっています」
「でも、口から口へと伝わるうち、事実はどんどん物語に近づいてしまう…」(塔子)
「噂話をするとき、人は必ず自分の意見や感想を織り込みますよね」
「事実は少しずつねじ曲げられて、そのうち無責任なストーリーが蔓延していくんです」(塔子)
第三章
復讐を成し遂げたあと、彼はどうするつもりなのか。
罪の意識には蓋をして、暗い満足感とともに残りの人生を過ごす気でいるのか。(塔子)
いや、普通の人間には、とてもたえられないことだろう。
もしそれができると言い張るなら、もう説得は望めない。(塔子)
力で押さえつけ、手錠をかけるしかなかった。
そのために警察があり、刑事がいるのだ。(塔子)
──トレミー、不幸なのは自分だけだと思っているの?(塔子)
犯罪被害に遭ったとしても、罪を犯さず、
真面目に暮らしている人のほうが圧倒的に多いのだ。(塔子)
○○だけを特別視する理由は、どこにもなかった。(塔子)
「如月。仮定の話には意味がない」(神谷)
「行かないよ。俺は、昔話には興味がないんでね」(神谷)
「あんたをここに閉じ込めているのは、時間調整のためさ」
「俺はきちんとスケジュールを立てている」(トレミー)
「今はまだ『そのとき』じゃないってことだ」(トレミー)
「午前中から大仕事で、さすがに疲れたな」
「まあしかし、努力はじきに報われる」(トレミー)
「あんたも気がついているんじゃないのかい?」
「そろそろ大詰めが近いってことに」(トレミー)
「犯罪捜査は個人ではなく、組織でやるものだ」
「ミスした人間をただ責めて、切り捨てるのは、組織の正しい姿じゃない」(鷹野)
「そういう集団はいずれ駄目になる」(鷹野)
「よけいなことは言わなくていい」
「すべて計画どおりに進めているんだ」(トレミー)
「冷静になろうが熱くなろうが、俺のやることは変わらない」
「俺は、この人生をぶち壊してくれた奴らに必ず復讐する」(トレミー)
「ないものねだりをするな」
「手が足りないのはどこも同じだ」(手代木行雄)
「警察はあらゆることを調べます。事実は必ず明らかになる」
「浜田さん、早いか遅いか、それだけの違いなんですよ」(徳重英次)
「俺は如月と違って、勘とか心証には頼らないタイプだ」
「だが今度ばかりは妙な胸騒ぎがする」(鷹野)
「まったく不合理だ」
「それはわかっているんだが、嫌な予感がしてしようがない」(鷹野)
「大事にするといい」
「古い品には、いろいろな知恵が詰まっているものだ」(鷹野)
「奴は秩序型の犯人だ」
「無差別に人を傷つけることはないよ」(神谷)
「もしかしたら、奴には破滅願望があるんじゃないだろうか」
「復讐が終わったら、死ぬつもりじゃないのか?」(門脇)
「妙なものですね」
「そう言われると、毎朝の電話が『命の電話』みたいに思えてくる」(鷹野)
「あんた、今日も無事に生き延びたな。相当運が強いようだ」
「でもな、残り時間はあとわずかだ」(トレミー)
「明日にはすごいことが起こる」
「今俺は、それだけを楽しみに生きているんだよ」(トレミー)
世の中には、俺のようなめちゃくちゃな人間もいるのだ。
伊沢も阿部も一人前の悪党だったくせに、自分たちより凶悪な人間がいるとは考えなかった。
どんな相手も、損得で動くものと信じていたのだ。
まったく、おめでたいとしか言いようがない。(トレミー)
第四章
「…あの写真は相当大きなヒントなんだが」
「やっぱりあんたたちにはわからなかったようだな」(トレミー)
「昔も今も、警察は無能だ」(トレミー)
「毎朝の電話で、私はトレミーのことを理解しようと思っていたんです」
「誘拐事件の詳細を知って、同情する気持ちがありましたから…」(塔子)
「でも、今日の一件でよくわかりました」
「あいつは話してわかるような相手じゃありません。問答無用でねじ伏せるべきです」(塔子)
「夕方に俺を名指しで非難する会見があったそうじゃないか」
「まるでヒステリーだ」(トレミー)
「一般人が殺されても平気でいるくせに」
「警察官が怪我をすると途端に大騒ぎする」(トレミー)
「警察っていうのはどうしてこう、メンツにばかりこだわるのかね」
「17年前から、まるで変わっていない」(トレミー)
「…ということで、俺の復讐は正当化されたんだよ」
「口で言ってわからない奴は、痛い目に遭わせるしかないのさ」(トレミー)
「大丈夫ですよ、鷹野主任。私も警察官です」
「自分と、自分の家族ぐらい、この手で守ってみせます」(塔子)
最後まで読んで頂きありがとうございました。