小説「グレート・ギャツビー」は面白いけど少しコツがいるので紹介する

スコット・フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャツビー」
村上春樹作品でも有名であり、また訳本もあるため読んだ人も多いと思います。
ただ場合によっては面白くないと感じたかもしれないので、少しコツを紹介する。

面白く読むためのコツとは?

最初に結論として面白く読むためのコツを書いておきます。

「大まかなあらすじと登場人物を事前に調べておく」

何か拍子抜けかも知れませんが非常に大切です。
ここからはその理由を説明していきます。

内容を勘違いしてませんか?

まず私自身は何の情報も無く読み始め、全然理解できずに一度は挫折しました。
内容を完全に勘違いしていたからです。

映画の邦題は「華麗なるギャツビー」
ここからギャツビーが多くの女性遍歴と華麗な生活をする物語だと思っていたのです。
しかし全然違いました。
ギャツビーは女性に対して、執着してるといえるくらい純粋な人物です。
また派手なパーティーを主催していても、本人が華麗な振る舞いをしている訳ではない。
その点を把握していないと、「なにこれ?」となってしまいます。

誰視点か?

この小説は「ニック・キャラウェイ」というギャツビーの隣人視点で書かれています。
そのためギャツビーの表情や言葉は分かっても、心の声などはありません。
結果として、ギャツビーに感情移入して読むことは困難です。

なかなかギャツビーが出てこない?

何の前知識も無ければ、本作を読む人のほとんどはギャツビーに興味があると思います。
しかしなかなかギャツビーが登場しません。
初めて登場するのは46ページ目であり、この時もニックの視界に一瞬だけ入るのみです。
もちろん会話などはありません。

では何ページ目にギャツビーが登場するでしょうか?
明確にギャツビーと認識できるのは、何と92ページ目です。
300ページそこそこの小説で、3分の1はニックの私生活を見せられるのです。
もちろん必要なことなのだが、ここまでで挫折する人が多いのではないだろうか?

では本作は面白くないのか?

ここまでを読むと、本作は面白くないと思われたかもしれません。
しかし間違いなく面白い名作です。

個人的な感想ですが、この作品はストーリーを楽しむものでは無いと捉えています。
その時代の空気感、その時代の人達の言葉を聞く物語だと考えています。
そのためあらすじを知っていても、極端に言えば結果を知っていても面白い。
逆に知っているからこそ面白いとも言えます。

「結果を知っていれば何が面白いのか?」と疑問を持つかもしれません。
しかし物語には2種類あります。
一つは、目まぐるしく変わるストーリーと、どんでん返しのラストがある作品。
もう一つは、分かっている結末に向けて、どのような展開で進むのかを楽しむ作品です。
後者の代表作が「刑事コロンボ」と言えば分かりやすいでしょう。

この結論に達すれば、事前にあらすじを知ることが楽しさを損なわないことを理解してもらえると思います。
むしろ内容を知ってるからこそ、より人物が理解できて面白い。

小説でも映画でも1回だけでいい作品と、何度でも見たい名作があります。
間違いなく本作は後者となります。

「知っているからこそより楽しくなる作品、それが『グレート・ギャツビー』です」

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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グレート・ギャツビー

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