知識があること、または情報が多いことは幸せにつながるのだろうか?
今回はこの件について考えていく。
知ることは不幸につながる場合もある
知らないよりは知る方がいいと多くの人が考える。情報も少ないよりは多い方がいいと考える。しかし本当にそうだろうか?
もちろん知ることは大切です。知らないよりは知る方がいいのは間違いないだろう。しかしその結果、幸せになるとは限らないことを覚えておかないといけない。
知ることによる不幸とは何だろうか?
それは「欲望」が生まれることです。
人は知らない物を欲しくはならない。知らないことと比べたりもしない。
言い方を変えれば、物が欲しくなるのは知っているからであり、比べたりするのも知っているからです。
たとえば、最新のスマホを欲しいと考える。しかしスマホの存在を知らなければ、欲しいという感情も起こらない。
自分が貧乏だと考える人がいる。しかしそれは周りの金持ちを知っているためであり、自分と同じレベルの人しか知らなければ、自分が貧乏と嘆く必要は無くなる。
「井の中の蛙大海を知らず」とは一般的に相手を侮蔑する言葉である。しかしこのようにも考えられる。
大海は知らずに満足している蛙は幸せなのではないだろうか?
知識を得ること自体に幸せを求めるのならいい。しかし知識によって幸せを得ようとするのは欲望との戦いになる。
メーテルリンク著「青い鳥」の幸せはどこにあっただろうか?
メアリー・シェリー著「フランケンシュタイン」の中に次の言葉が載っているので最後に記しておく。
「知識を得ることがいかに危険なことであるかを知り、人間にとって、本性が許す以上の大きな存在となろうという野心を抱くことより、生まれた町が世界だと信じているほうがずっと幸福であることを、理解して欲しいのです」
最後まで読んで頂きありがとうございました。