「銀河英雄伝説」ラインハルト(5~6巻)の名言・台詞まとめ

「銀河英雄伝説」ラインハルト・フォン・ローエングラム(5~6巻)の名言・台詞をまとめていきます。

 

5巻 風雲篇

第一章 寒波到る

「敵の姿を見てその場で戦わないのは卑怯だ」
「などと考える近視眼の低能が、どこにもいるからな」

 

「だが、それ(消耗戦)では興がなさすぎる」
「ぜひ敵に秩序ある行動を望みたいものだ……」

 

自分は、敵が存在しないという状態に耐えうるだろうか。

 

第三章 自由の宇宙を求めて

「フロイライン・マリーンドルフ、私は覇者たろうと志してきたし」
「それを実現するためにひとつの掟を自分自身に科してきた」

 

「つまり、自ら陣頭に立つことだ」

 

「かつて戦って倒してきた能なしの大貴族どもと私が異なる点はそこにある」
「兵士たちが私を支持する理由もだ」

 

「フロイライン、私は戦いたいのだ」

 

「フロイライン、どうせ宇宙をこの手につかむなら、手袋ごしにではなく」
「素手によってでありたいと思うのだ」

 

第四章 双頭の蛇

「わが軍は彼らの挨拶に対し、相応の礼をもってむくいるとしよう」
双頭の蛇の陣形によって……」

 

「この陣形には後方などというものはないのだ、ミュラー」
「あるのはふたつめの頭だ」

 

「私は勝つためにここへ来たのだ、ミッターマイヤー」
そして勝つには戦わなくてはならないし、戦うからには安全な場所にいる気はない」

 

「エミール、勝利を願ってくれたお前のために、私は勝とう」
だから、お前は生きて還って、家族に伝えるのだ」

 

ラインハルト・フォン・ローエングラムを」
「ランテマリオの戦いで勝たせたのは自分だ、とな」

 

「同盟軍のあれは勇猛ではなく狂躁というのだ」

 

「ミッターマイヤーは闘牛士だ。猛牛に押しまくられているかに見えて」
「じつはその力を温存し、勝機をねらっている。だが……」

 

「案外、本気で攻勢に辟易しているのかもしれんな」
「そろそろ私も動くことにしようか……」

 

「なかなか楽には勝てぬものだ」
「老人はしぶとい。メルカッツもうそうだったが」

 

「……やはり使わざるをえないか」
ビッテンフェルトに連絡せよ。卿の出番だ」

 

黒色槍騎兵の槍先に敵の総司令官の軍用ベレーをかかげて私のところへ持ってこい、と」

 

「何を恐れるか!」
「この期におよんで同盟軍の新規兵力が出てきたところで、各個撃破するまでのことだ」

 

「うろたえるな!」
「秩序をたもって後退せよ」

 

「万が一、フェザーン方面への道が閉ざされたら、このままバーラト星系へ直進し」
「同盟の死期を早めてやるだけのことだ」

 

「そしてイゼルローン回廊を通って帝国へ凱旋する」
「それですむではないか」

 

第五章 暁闇

「案ずるな、エミール」
「能力が同じであれば運が勝敗を左右する」

 

「私は自分自身の運の他に、友人からも運をもらった」
「その友人は運だけでなく、生命も未来も私にくれたのだ」

 

「私はふたり分の運を背負っている」
「だからヤン・ウェンリーなどに負けはせぬ」
「案ずるな」

 

第六章 連戦

「その点(対策)は考えている」
「ひとつ卿らの不安をはらってやるとしようか」

 

「見るがいい。薄い紙でも、数十枚をかさねれば、ワインをすべて吸いとってしまう」
「私はヤン・ウェンリーの鋭鋒に対するに、この戦法をもってするつもりだ」

 

「彼の兵力は私の防御陣のすべてを突破することはかなわぬ」

 

「そして、彼の進撃がとまったとき、卿らは反転した艦隊をもって彼を包囲し」
「その兵力を殲滅し、私の前に彼をつれてくるのだ」

 

「生死は問わぬ」
「彼の姿を自由惑星同盟の為政者どもにしめし、彼らに城下の盟を誓わせよう」

 

「いや、だめだ、フロイライン」
「私は誰に対しても負けるわけにはいかない」

 

「私に対する人望も信仰も、私が不敗であることに由来する」
「私は聖者の徳によって兵士や民衆の支持を受けているわけではないのだからな」

 

「エミールよ、それはちがう」
「名将というものは退くべき時機と逃げる方法とをわきまえた者にのみ与えられる呼称だ」

 

「進むことと闘うことしか知らぬ猛獣は、猟師のひきたて役にしかなれぬ」

 

「(私も)逃げる必要があれば逃げる」
「必要がなかっただけだ」

 

「エミール、私に学ぼうと思うな」
「私の模倣は誰にもできぬ。かえって有害になる」

 

「だが、ヤン・ウェンリーのような男に学べば、すくなくとも愚将にはならずにすむだろう」

 

「私には他の生きかたはできないのだ」

 

「いや、もしかしたらできたのかもしれないが」
「子供のころにこの道を歩むようにさだまったのだ」

 

「私は奪われたものをとりかえすために歩みはじめた」
「だが……」

 

「もう寝なさい」
「子供には夢を見る時間が必要だ」

 

「お前が望んだことだ」
「望みどおりにしてやったからには、私の前に出てくるんだろうな、奇跡のヤン」

 

第八章 死闘

「してやられたか……勝ちづつけて、勝ちつづけて、最後になって負けるのか」
「キルヒアイス、おれはここまでしかこれない男だったのか」

 

「出すぎたまねをするな」
「私は必要のないとき逃亡する戦法を誰からも学ばなかった」

 

「卑怯者が最後の勝者となった例があるか」

 

「ここでヤン・ウェンリーに殺されるとしたら、私はそのていどの男だ」
「何が宇宙の覇者か」

 

「私に敗死した奴らが、天上(ヴァルハラ)や地獄で私を嘲笑することだろう」
「卿らは私を笑い者にしたいのか」

 

「吾に余剰兵力なし。そこで戦死せよ」
「言いたいことがあればいずれヴァルハラで聞く」

 

第九章 急転

「……私は勝利をゆずられたというわけか」
なさけない話だな」

 

「私は本来、自分のものでない勝利をゆずってもらったのか」
まるで乞食のように……」

 

第十章 「皇帝ばんざい!」

「それほど民主主義とはよいものかな」

 

「銀河連邦の民主共和政は」
「ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムという醜悪な奇形児を生んだではないか」

 

「それに卿の愛してやまぬ──ことと思うが──自由惑星同盟を私の手に売りわたしたのは」
「同盟の国民多数が自らの意志によって選出した元首だ」

 

「民主共和政とは」
「人民が自由意志によって自分たち自身の制度と精神をおとしめる政体のことか」

 

「正義は絶対ではなく、ひとつでさえないというのだな」
「それが卿の信念というわけか」

 

「私は真理など必要としなかった」
「自分の望むところのものを自由にする力だけが必要だった」

 

 

「逆にいえば、きらいな奴の命令をきかずにすむだけの力がな」

 

「私には友人がいた」
「その友人とふたりで、宇宙を手に入れることを誓約しあったとき」
「同時にこうも誓ったものだ」

 

「卑劣な大貴族どものまねはすまい、必ず陣頭に立って戦い、勝利をえよう、と……」

 

「私はその友人のために、いつでも犠牲になるつもりだった」

 

「だが、実際に、犠牲なったのは、いつも彼のほうだった」
「私はそれに甘えて、甘えきって、ついには彼の生命まで私のために失わせてしまった……」

 

「その友人がいま生きていたら、私は生きた卿ではなく、卿の死体と対面していたはずだ」

 

「フロイライン・マリーンドルフ、私は心の狭い男だ」
あなたに生命を救ってもらったとわかっているのに、いまは礼を言う気になれぬ」

 

すこし時を貸してくれ」

 

「どこへでも行くがいい」
「滅びるべきときに滅びそこねたものは、国でも人でも、みじめに朽ちはてていくだけだ」

 

「ゴールデンバウム家再興の夢を見たいというのであれば」
「いつまでもベッドにもぐりこんで現実を見なければよい」

 

「そんな奴らに、なぜこちらが真剣につきあわねばならぬ」

 

6巻 飛翔篇

第一章 キュンメル事件

「用心すれば死なずにすむのか?」
病気になれば、その影武者が私のかわりに病原菌を引きうけてくれるとでもいうのか」

 

「二度とらちもないことを言うな」

 

「ここで卿のために殺されるなら、予の命数もそれまでだ」
「惜しむべき何物もない」

 

「ケスラー、卿が生命をねらわれたとする」
犯人をとらえたとして、犯人が所持している凶器を卿は処罰するか?」

 

お前とともに、強大な敵と戦うのは楽しかった。

 

だが、自分がもっとも強大な存在になってしまった今、
おれはときどき自分自身を撃ちくだいてしまいたくなる。

 

世のなかは、もっと強大な敵に満ちていてよいはずなのに。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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