「銀河英雄伝説」ヤン・ウェンリー(8~10巻)の名言・台詞をまとめていきます。
8巻 乱離篇
第二章 春の嵐
民主共和政治の建前──言論の自由のおかげである。
政治上の建前というものは尊重されるべきであろう。
それは権力者の暴走を阻止する最大の武器であり、弱者の甲冑であるのだから。
「皇帝ラインハルトは、私と戦うことを欲しているらしいよ」
「その期待を裏切るような所業をしたら、彼は私を永久に赦さないだろうな」
「運命というならまだしも、宿命というのは、じつに嫌なことばだね」
「二重の意味で人間を侮辱している」
「ひとつには、状況を分析する思考を停止させ」
「もうひとつには、人間の自由意志を価値の低いものとみなしてしまう」
「宿命の対決なんてないんだよ、ユリアン」
「どんな状況のなかにあっても結局は当人が選択したことだ」
「半数が味方になってくれたら大したものさ」
第四章 万華鏡
「つまりは、人は人にしたがうのであって」
「理念や制度にしたがうのではないということかな」
第五章 魔術師、還らず
「作戦をたてるだけでは勝てない」
「それを完全に実行する能力が艦隊になくては、どうしようもない」
「ここで会談の申しいれを拒否して、短時日のうちに再戦することになっては自殺行為だよ」
「ごめん、フレデリカ」
「ごめん、ユリアン」
「ごめん、みんな……」
第六章 祭りの後
「生きるということは、他人の死を見ることだ」
「戦争やテロリズムは何よりも、いい人間を無益に死なせるからこそ否定されねばならない」
「きらいな奴に好かれようとは思わない」
「理解したくない人に理解される必要もない」
第九章 八月の新政府
「戦略は正しいから勝つのだが、戦術は勝つから正しいのだ」
「だから、まっとうな頭脳を持った軍人なら」
「戦術的勝利によって戦略的劣勢を挽回しようとは思わない」
「いや、正確には、そういった要素を計算に入れて戦争を始めたりはしないだろうよ」
「戦術は戦略に従属し、戦略は政治に、政治は経済に従属するというわけさ」
9巻 回天篇
第一章 辺境にて
「歴史とは、人類全体が共有する記憶のことだ、と思うんだよ、ユリアン」
「思いだすのもいやなことがあるだろうけど」
「無視したり忘れたりしてはいけないのじゃないかな」
第二章 夏の終わりのバラ
「偉人だの英雄だのの伝記を、子供たちに教えるなんて、愚劣なことだ」
「善良な人間に、異常者をみならえというも同じだからね」
第三章 鳴動
「平和の無為に耐えうる者だけが、最終的な勝者たりうる」
「ことばで伝わらないものが、たしかにある」
「だけど、それはことばを使いつくした人だけが言えることだ」
「正しい判断は、正しい情報と正しい分析の上に、はじめて成立する」
「何かを憎悪することのできない人間に、何かを愛することができるはずがない」
第八章 剣に斃れ
「いうなれば、宇宙はひとつの劇場だよ」
10巻 落日篇
第二章 動乱への誘い
「ユリアン、陰謀だけで歴史が動くことはありえないよ」
「いつだって陰謀はたくらまれているだろうが、いつだって成功するとはかぎらない」
敵をして、その希望がかなえられるかのように錯覚させる。
さらに、それ以外の選択肢が存在しないかのように、彼らを心理的に追いこみ、
しかもそれに気づかせない。
第七章 深紅の星路
「戦術レベルにおける偶然は、戦略レベルにおける必然の、余光の破片であるにすぎない」
「相手の予測が的中するか、願望がかなえられるか、そう錯覚させることが」
「罠の成功率を高くするんだよ」
「落とし穴の上に金貨を置いておくのさ」
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。