「マンガでやさしくわかるアドラー心理学」の名言まとめました

「マンガでやさしくわかるアドラー心理学(岩井俊憲)」より名言をまとめていきます。

オーストリア出身のアルフレッド・アドラーによる個人心理学。
マンガを利用して、日常から問題と解決をピックアップしているため分かりやすい。
アドラー心理学の入門書。

マンガでやさしくわかるアドラー心理学

共同体感覚

アドラー心理学の重要な価値観として、「共同体感覚」を高めることを教育やカウンセリングの目標としています。
「共同体感覚」と言うとなじみにくいので、私は仲間との間の「つながりや絆の感覚」だと言っています。

アドラー心理学の基本的な考え方。
簡単に言えば「全ては相手との関係性」だと理解している。
あらゆるものごとは絶対的な価値観より、比較しての価値観の方が大きい。
人は身近な人ばかりと比較している。

個人の性格

性格の形成についても、遺伝などの身体面や環境の影響を認めながら、最終的にその人の性格を決める要因は、その人自身だと捉えています。
その意味では、「あなたをつくったのはあなた。あなたを変えうるのもあなた」です。

生まれた環境や育った環境は、人格の形成に大きな影響を及ぼす。
しかし最終的には、本人の問題だとアドラー心理学では言い切っている。
「私は何々だからしょうがない」と納得するのは簡単です。
しかしそれは言い訳にすぎない。
もし本当に変わりたいなら、まず自分に目を向けることから始める必要がある。

相手を理解する場合

その人を理解しようと思えば、今まで学んだ認知論に加えて、その人の対人関係のパターンを観察すれば早道です。

まず認知論とは、人それぞれに捉え方が違うという考え方。
例えば、ジェトコースターでも好きな人と嫌いな人がいる。
このように楽しい、面白い、きれいなどの捉え方は十人十色。
そこから相手の実際の行動を見ることが早道となる。

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ベイシック・ミステイクス

ベイシック・ミステイクス、つまり基本的な誤り。
人間はピンチに陥った時、このような誤りに支配されやすくなる。

基本的な誤りとは何だろうか?
例えば、大阪から東京に行きたいのに、初めに西に向かえば着くことは出来ない。
これは極端な例だが、対人関係や考え方なら同じようなミスをよくしている。
いかなる問題もスタート点が最も大切。

過度の一般化

仕事を失敗しただけなのに人格までも否定している。
全てダメと一般化してしまっている。

一つのことを全部に置き換えるのをアドラー心理学では「過度の一般化」と読んでいる。
仕事に失敗しただけなのに、「私みたいな人間」と嘆いている主人公に対して、アドラーが語ったこと。
多くの人が客からのクレームに悩んでいる。しかし全体から見ればおそらく少数のはず。
そのため対策を考えることはいいが、悩む理由ではないのです。

人間の行動について

「人間の行動には目的がある」
自分では気づいていないけれど、その目的に向かってより近づけようと努力する。

人として何かの行動をする場合、何らかの理由がある。
例えば、後輩が効率の悪い仕事をしたとする。
怒るのは簡単だが一呼吸おいて、「なぜ後輩は効率が悪いのか?」と考えてみる。
単純に効率のいい方法を知らないのかもしれない。
こちらのほうが効率がいいと勘違いしているのかもしれない。
そうなると後輩は「自分は正しい」と考えて、指摘されたことに不満を持つ。
相手の方が正しいと考えても、上から来ると反発したくなるのは人の常。
ここでは相手に可能性の一つとして、アイデアを提案するのが好ましい。
その結果、相手に判断してもらい今後の作業に役立ててもらえばいいだけ。
相手の考え方も、「目的に向かった努力の結果」のため、尊重する姿勢が必要です。

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高い目標

目標が高ければ高いほどギャップが生まれ、人間はそれを劣等感と感じる。

高い目標も最終的には必要です。
しかし高い目標は達成が困難のため、普通では達成できない。
そして達成できないと、「自分はダメと考えるようになる」
このように目標とは低ければ怠けを生み、高ければ挫折を生む。
このバランスを整えるのが、先輩や上司の最低限の責任となる。

失敗の原因

原因を探ることは、解説にはなるけれど解決には結びつかない。

失敗の原因を考えて相手に伝えても、その失敗は無くならない。
ではなぜ解決しないのか?
答えを書かなくても、多くの人が経験しています。
子供のいる人なら、「勉強しなかったからテストの点数が下がったんだ」と子供に正論を言ったところで勉強するわけがない。
子供は「勉強したけど下がった」かもしれない。
また他の興味があることに気持ちを奪われ、勉強が出来なかったかもしれない。
命令口調の「何々しなさい」で、好ましい結果を得られることはない。

思い込み

人は事実をそのまま受け入れず、思い込みの世界で生きている。

少し分かりにくいですね。
人はそれぞれの好みや思考が事実に影響を与えいる。
例えば、Aさんが何かの行動をしたとする。
Aさんが好きな人は「かっこいい」と考える。
Aさんが嫌いな人は「かっこ悪い」と考えるかもしれない。
同じ行動なのに、人によって捉え方が変わってくる。
しかしこれは普通のこと。
人はこのように「違う」という認識を持っている。
いちいち気にしていたら精神が持たない。

感情の目的

感情が人間を動かすのではなく、人がある目的のために感情を使って何かを成し遂げるのだととらえるのです。

感情が先か行動が先かを考えた場合、行動によって感情を利用するとアドラー心理学では考えている。
本書から例を引用すると、「子供を怒っている親が途中で掛かってきた電話には明るい声で話し、終わったらまた怒り出す」
もし怒りが先なら、電話でも怒っていないといけない。
そうならないのは、怒ることによって子供を支配しようとしているから。
いかなる感情も自分勝手なものである。

勇気づけ

自分自身を勇気づけるためのもっとも近道をお伝えします。
それは、言葉とイメージと行動を勇気づけで満たしきることです。

アドラー心理学では、この「勇気づけ」を非常に重視している。
この「勇気づけ」とは、褒めたり激励したりするのとは異なる。
間違っていても褒めたり、「大丈夫」とか「がんばれ」と激励しても上手く行かない。
勇気づけとは、相手を認める行動のこと。
もし間違った行動をしていたら、先ずそれを認めてから相手の考えを聞く。
そうすると相手自身も自分が間違ったことを理解し、自分から相談や改善をする。
ミスを指摘しても、状況が良くなることは少ない。結果、同じことを繰り返す。
どうすれば「相手が自信を持った行動をしてくれるのか?」を考えることが必要。

マンガでやさしくわかるアドラー心理学2(実践編)

失敗の責任

もしも今、あなたの人生がちょっとうまくいっていないような気がしているとしたら、それはその時の忠告や意見をした周囲の人のせいだと感じていませんか。

「あなたをつくったのはあなた。あなたを変えるのもあなた」です。
自己決定性というのは、自分のすること、見るもの、行く道はすべて自分で決めていて、自分の責任である、という考え方です。

人に聞くのことは間違いではない。しかし判断は自分で決める必要がある。
「誰々が言った通りにしたのに...」は、事実としても周りから見れば見苦しい。

好き嫌い

対人関係を重視するアドラー心理学は、「良い/悪い」「好き/嫌い」の判断軸を用いません。
代わりに、「自分と他者を含む共同体にとって建設的か非建設的(時に破壊的)かどうか?」に基づいて判断し行動に移そうと試しみるのです。

仕事をうまく進めるためには、相手と良好な関係を築く必要がある。
しかしそのために相手を好きになる必要はない。
別に嫌いでもビジネスは可能です。
それにより相手がビジネスを拒否したとしたら、それは相手側の問題です。

原因を探るのは無意味?

(目標通りに)取り組めない日があったとしても、決めたことを守れない日があったとしても、自分の「どこに原因があるのか?」と過去にさかのぼって原因追求をしないこと。
「なぜできなかったのか?」「どうして決めたことができなかったのか?」と問い始めると、「原因論の世界」に入り込んでしまうからです。

「考えない」。この簡単なことがなかなか出来ない。
いや「考えない」と考えること自体が問題なのか?
個人的には、「考えない」ことは無理と結論付けている。それならどうするか?
「考えていることに悩まない」。これしかない。
悩みに悩みもかぶせても、仕方がないですからね。

能力の考え方

重要なことは、何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである。

アドラーの有名な言葉です。
能力と言うのは持っているだけでは意味がない。
その能力を、どのように使うかが重要となる。
少し視点を変えると、あらゆる人に何らかの能力はある。
それが人に認められやすいものか、そうでないかだけの違いにすぎない。
もしくは時期というのも多分に影響する。
文章を書く能力があったとしても、学生の時は内向的な性格としたら上手く行かないもの。
しかし大人になった後、才能が開花する場合もある。
まず自分の好きなこと、得意なことを理解したい。

自分のことは考えない

共同体感覚の訓練スタートは「私」に対するこだわりを離れて、「仲間」を考えることです。

自分が何か(依頼、叱責、断り、嫌なこと等)を言われた場合、多くは「なぜ自分が」という感覚になる。
ここでは、「なぜ相手は言ったのか」という視点に立ちなさいと言っている。
なぜ相手は自分を怒っているのか?
なぜ依頼を断ったのか?
相手の行動を考えることで、解決の可能性を見つける。
例えば怒っていても、「自分に注意し今後に期待している」だけかもしれない。
もしかしたら、「今日は家族と喧嘩して機嫌が悪い」だけかもしれない。
そのように考えると対応もできるし、相手にも優しくなれる。
このように考えるのは難しいが、「するか、しないか」のため実行したいですね。

劣等感

劣等感はかけがえのない友で、あなたが今日あるのを振り返ってみると「劣等感のお陰様」と言って良い部分がかなりある。

劣等感というとマイナスイメージがある。
しかしアドラー目線で考えると、絶対に必要なものとなる。
劣等感がなければ努力は不要となる。
そのため、「自分は劣っている」という感覚が努力の源になる。
「劣っている」で終わるのか、「劣っているからこそ」と努力をするのかが分かれ目。

楽観主義

「ここ一番」の時は、楽観主義的な思考法を用いた方が真価を発揮できるということです。

楽観主義になることは、悲観主義の人にとって不可能と考えている。
それでも楽観主義的な思考が出来るのなら、挑戦だけはしたいですね。

不機嫌の原因

相手が不機嫌だったり、イライラしたりすることは、相手の課題であって、自分の課題ではありません。
日本の文化風土の中では、イライラ、不機嫌を自分の責任のように考え、自分を責めたり自分が肩代わりしようとしたりする人が多すぎます。

この感覚は非常に分かりやすい。
自分のために相手がイライラしていても、それはイライラするほうが悪い。
もしかしたら、他のことでイライラしているのかもしれない。
気にはなるが、無視するのが一番ですね。

天使と悪魔のささやき

悪魔のささやき(呪いの言葉)を最初から敵視するのではなく、一種の警告として受け止め、こころの中に長居してもらわなければいいのではないかと考えています。
天使のささやき(祝福の言葉)を味方につければ、自分で自分を嫌う方向に行かずに自分を好きでいられるのです。

天使のささやきとは自分を褒める言葉で、例えば「俺って天才」とか「今日は順調に進んでる」等になる。
逆に悪魔のささやきは自分を落とす言葉で、例えば「何をやってるんだ俺は」とか「何をやってもダメ」等になる。
悪魔のささやきが出るのは仕方がない。
しかし出た時は、天使のささやきを強引に引っ付けることが大切。
例えば「今日は何をやってもダメ」の後に、「いや俺は天才だから大丈夫」みたいなイメージが出来ればいいですけどね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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マンガでやさしくわかるアドラー心理学

マンガでやさしくわかるアドラー心理学 2 実践編

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