「魂の退社」の名言まとめました

「魂の退社(稲垣えみ子)」より名言をまとめていきます。

大手新聞社で働いていた著者が、50歳を区切りに会社を辞めたことについて書いている。
辞める前に考えたこと、辞めた後に実際に起こったことが分かりやすく紹介されている。
自分と会社の関係を見直したい人に、おすすめの一冊です。

人生って

えーっと、人生って、もしかして、意外と、ものすごくバカバカしいものなんじゃないか?

きちんと生きていても、適当に生きていても、ほとんどの人が何とかなっている。
もちろん世間的な評価や収入などはいろいろだが、何とか生きることはできる。
そう考えると、人生や世間などというものは適当でいいのかもしれない。

お決まりの言葉

会社を辞めると宣言した時、周囲の反応は驚くほど同じであった。
まず言われるセリフが「もったいない」
そして、もう一つ必ず返ってきたセリフが、「で、これから何するの?」

大手新聞社(大企業)で働いていたので、辞めるのは誰もが「もったいない」と考える。
またそんな所を辞めるのだから、それ以上の価値があることをするのが前提になり、「で、これから何するの?」となる。
それに続く著者の答えは、「何もしない」
正確には、「すぐには何もしない」
もしくは、「これから考える」になるけど、相手には理解出来ない。
私も大企業では無いが、同じような経験があるので、気持ちは良くわかる。
しかしみんなすぐ、「結果が出て当たり前」と考えるところには驚きを感じる。
逆にすぐに結果が出ないなら、辞めないように説得される。
相手は本気で心配しているかもしれないが、実際は自分との関係性しか考えていない。

会社員の状況

高い給料、恵まれた立場に慣れきってしまうと、そこから離れることがどんどん難しくなる。

独身の人なら、安定して使える収入は魅力です。
家族持ちなら、全員の生活自体の見直しが必要になるので、安定した収入が無くなることは許されない。
独立は成功するかもしれないが、失敗の可能性も多い。
転職にしても、今よりも給料が上る人なんて一握り。
同じ会社に長く働いていれば、本当に辞めるのは難しい。

会社員の生活

多くの場合、会社員は給料に見合った暮らしを志す。
なので、給料の寡多にかかわらず、会社を辞めればそれまでの暮らしが成り立たなくなる。
だから会社を辞めるのはなかなか難しいのだ。

会社員の収入は安定している。そのため、今後の計画も立てやすい。
しかし、「安定している」前提で計画してしまっている。
初めから不安定なら余裕や不慮の出来事も考えるが、会社員は余裕を見ていないことが多い。
給料ギリギリのマイホームなどは、自分を縛る典型になる。
計画的過ぎるのも考えものです。

会社の理論

会社という組織を恐れていると、おかしい、不合理だと思うことがあっても、組織のパワーの前につい声を上げることをためらってしまいます。

会社や組織に逆らうとことは、会社を辞めたり、主流から外れることを覚悟する必要がある。
そして、安定を損なう可能性がある。その選択は、悩まずにはいられない。

会社と仕事と人生

「仕事」=「会社」じゃないはずだ。
「会社」=「人生」でもないはずだ。
いつでも会社を辞められる、ではなく、本当に会社を辞める。
そんな選択肢もあるのではないか。

学生時代、社会人いえば「会社に就職する」イメージです。
しかし現在では、終身雇用制は崩れたと言って間違いない。
会社を辞めるのは当たり前。
会社を変わるのも当たり前。
会社ではなく、「仕事」として全てを見ていきたい。

必要な物

もしかして、「なければやっていけない」ものなんて、何もないんじゃないか。

会社を辞めて安定した収入が無くなると、当然今までと同じ生活レベルをキープすることは困難になる。
そのため出来る限り物を無くしていった後、辿り着いた結論になる。
しかし、これはちょっと極端です。
山奥で自給自足の一人暮らしでもするなら別だが、現代社会において生活する上では最低限の物は必要。
また本書の中では電気用品を出来る限りなくしているが、その分ガスを使用している。
冷蔵庫を無くすということは、毎日買い物が必要になる。
少しでも都会を離れると、車移動によるガソリンの消費も考えられる。
自分の趣味としてチャレンジするのはいいが、人にすすめるようなことではない。

会社を辞めること

会社を辞めることは、それ自体いいも悪いもありません。

現在の立場によるが、ずっと会社員の人にとって会社を辞めることは
世間の主流から外れることと考えがち。
しかし仕事の立場に、善悪も正解もない。
会社を辞めるのは、会社を辞めるという事実以外の何物でもない。

会社を辞めた後

私は会社を辞めてしまった。するとたちまち社会人とはみなされなくなったのだ。
そして「不審者」というカテゴリーに分類されたのである。

平日の日中に働ける年齢の人が、住宅街をブラブラしていたら少し怖い感じがする。
ぼーっと子供を見ていたら、周りがざわつくかもしれない。
また社会的な信用も、限りなくゼロになる。
引っ越しやクレジットカードの審査が、いろいろと困難になる。
会社員が素晴らしいとは考えないが、便利な立場ではある。
しかし不思議と、戻りたいとは思わないですね。

会社の利益

(会社は)利益を上げなければ生き延びられない。しかしモノは売れない。
そんな中で利益を上げようとすると、方法は2つしかない。
一つは、働く人を安く使い捨てにすること。もう一つは、客を騙すこと。

さすが元大手新聞社(大企業)の人です。
こんなことを平気で書けるなんて驚きです。
会社が生き延びるためには、もっともしてはいけないことを堂々と書いている。
会社と一括りで書いていることに、怒りすら感じる。

ブラック日本?

日本社会が会社社会であるとすれば、すでに日本そのものがブラック化しているのかもしれない。

日本は会社員が優遇されている社会です。
そして日本は、ブラック企業が非常に多い。
そこから日本=会社と捉えると、日本自体がブラック化していると結論付けている。
またモノが売れないから、日本がブラック化しているとも書いている。
「何か論点がズレている?」
まるでモノが売れていた時代には、ブラック企業が存在していなかったみたいだ。
言うまでもなく、モノが売れていた時代の方が、ブラック企業は多かったはず。
ブラック企業が出来る理由、それは働く社員がいるからです。
自分に自信があれば、ブラック企業など辞めればいいのです。
会社側に問題があると考えているうちは、絶対に解決しない。

感想

会社員というもの、そして会社員を辞めるということについて、いろいろと書かれているが、少し物足りない感じがする。
それはまだ、著者が辞めて1年程度だと言うこと。
節約について書いているが、貯金がある関係から金銭的なトラブルは発生していない。
また具体的な収入源も少しは書いているが、会社員時代のつながりから仕事を受けており、また賃金の安さに文句をいっているだけである。
内容的には会社を辞めようと考えている人の、背中は押すかもしれないが、具体的な手助けにはならない。
と、いろいろと批判めいたことを書いたが、これは50歳まで大企業で優遇されてきた人が書いた事実のレポート。
内容も簡単ですし、考え方の一つとしては面白い作品です。

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魂の退社

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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