投資なんか、おやめなさい(荻原博子)

それでも、あなたは「投資」をしますか?
銀行や証券会社の金融商品は、企業目線で作られている。
そのからくりを解き明かす一冊。

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真実?

「真実」+「真実」が、嘘になる。

トンチのような言葉である。
勘違いしてはいけないのが、真実とは全て正しいとは限らない。
例えば投資から離れて、ゴルフの練習場を利用する場合。
利用料は何球打とうが、一時間で500円。
これを見たら安いと思うだろう。そして、それは真実。
「但し、クラブは必ず貸しクラブを利用すること」
もしこれが含まれていると、実質的に損をする。
これと同じことが投資でもある。
「年率1%の利益を保証します」
「但し、購入時に手数料を2%頂きます」
見た覚えはないでしょうか?

保険料

保険会社で一番いい会社は、保険料が安い会社です。

生命保険は、支払いに対して保障を受けるだけ。
「安心感」も必要だが、料金が一番大切と訴えている。
確かに、日本の会社が優れているとは限らない。
料金だけではないが、料金が一番大切なのは事実だろう。

リスクとノーリスク

みなさんにとって「ノーリスク」の金融商品である「預金」は、銀行にとっては、「リスク」がある金融商品なのです。

銀行にとって「預金」はリスク、「投資商品」はノーリスク。

銀行は個人からお金を預かって、その資金で貸付を行っている。
言い方を変えれば、個人に借金して運用している。
そのため銀行にとって「預金」はリスクを伴う。
勘違いしている人もいるかもしれないが、投資商品によって銀行が損をすることはない。
価値が下がっても購入者が損をするだけで、銀行は手数料によってプラスとなる。
そのため銀行にとって「投資商品」はノーリスクとなる。
この事実だけは覚えておきたい。

カモネギ?

投資の世界では、みんながやっているから自分もやるというのは、どちらかというとカモがネギを背負って鍋に飛び込むようなもの。

これは一面の真実であり、一面の嘘を含む。
多くの方が採用し、長年続いている商品には必ず良さがある。
問題なのはセールストークを聞いて、何も知らない人が購入している商品について。
少なくとも内容を理解して購入しましょう。

世の中

今の世の中で1%以上の金利をつけるのには、何かワケ(理由が)があるはずです。
そして、その大部分は、「お客様のことを考えて」というよりも、「自社の利益を考えて」というものです。

金利1%も望めないのは厳しいが、残念ながら事実だろう。
多くの商品には、「ただし、...とする」が付く。
手を出さないのが賢明だろう。
しかし、「10%以上の利益が出る」という詐欺すら無くならない。

広告

この広告の困ったところは、100%嘘ではないところ。

ここでは、投資用マンション等の広告について書かれている。
「利回り10%」「支払後は全てが収入」等という広告をよく見る。
その言葉自体は正しいが、それが全てではない。
不動産投資は間違いではないが、難しいのも事実である。

愚の骨頂

あなたのことをよく知らない相手に、大切な財産を託すなどというのは愚の骨頂です。

随分と極論ですね。間違いではないが、個人的には別の意見を持っている。
私のことを知っている必要はない。私があなたを知っているかが大切だ。
残念ながら、自分の事を知られているからこそ、騙されることもある。

投資判断

「投資」するなら、自分の判断でしなくてはいけません。

まさに、その通り。初めは分からないのだから、相談するの良い。
しかし決定するのは、理解した上での自分でなければいけない。
人は優しく提案してくれる。
しかし自分の利益にならないことを、提案する人は少ない。
まして責任を取ってくれる人は、絶対にいない。

不都合なこと

不都合なことは、小さめの文字で書かれている。

本当にそうですね。私も正直、小さい文字は読まない。
気をつけないといけない。

資産運用の一つ

「デフレ下では、投資をしない」、それもりっぱな資産運用の選択なのです。

投資の本質は勝負事であり、ギャンブルだと考えている。
あくまでリスクの問題で、お金でお金を稼ぐのだから、当然のこと。
そのため自信が無ければ、投資をしないのも勇気と言える。
特に分からない人は、しないほうが良い。
新たな参入者で特をするのは、以前からしている古参だけだから。

感想

最初に正直に言えば、投資についてある程度の知識のある人なら、新しい発見は少ない。
逆にこれから始める人なら、「リスク」について興味深いことが書かれている。
ただ内容的に残念なことは、否定ばかりが並び、代案がほとんどないこと。
タイトル通り、「投資なんか、やめなさい」となる。
その点では、タイトルと内容が一致しているため正直かも?
投資にはリターンと同じだけリスクがあります。
特に銀行や証券会社のリスクを知りたい方には、おすすめの一冊です。

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投資なんか、おやめなさい (新潮新書)

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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