50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?(林總)

女子大生の菅平ヒカリは、ゼミのクラークシップとしてファミレスで働くことになる。
しかしその店舗は赤字続きで、このままでは閉店になるのだった。
儲かる会社になるための、会計と経営の基本が学べる内容です。

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勉強の知識

君がこの1年間で勉強した知識が、なんの役にも立たないことを肌で感じることにある。

ゼミの講師がヒカリに話した言葉になる。
教室で泳ぎ方を教わっても、実際には泳げないことは誰もが知っている。
しかし経営学を学べば、経営が出来ると考える人は多い。
これは実際に失敗しないと、理解は出来ても納得は出来ない。

赤字の意味

赤字ってどういうことなんでしょうか?

これはヒカリが「初歩的な質問」と前置きをして聞いているが、講師は「奥の深い質問」と返している。
言葉の意味なら誰もがイメージで分かっている。
しかし本質的な意味が理解できてるかと言えば、ほとんどの人が出来ていない。
「赤字とは何なのか?」
「赤字は悪いことなのか?」
「もし赤字が悪いとすれば、黒字は良いことなのか?」
多くの人が細部に興味を示さない。

利益と儲け

利益が出ていても、必ずしもお金が回っているワケではない。利益と儲けは別物なんだよ。

赤字でも倒産しない会社がある。
黒字でも倒産する会社がある。
数値上の利益が上がっても、実際の儲けが上がっているとは限らない。

失敗の意味

いままで、君は自分が無知であることさえ知らなかったんだからね。

クラークシップで知らないことばかりを感じたヒカリに対して、講師が話したこと。
何もしなければ、好きなことが言える。
実際に行動すれば、出来ない自分を知ってしまう。
もちろん後者の方が好ましい。
しかし前者の方が幸せを感じるのは事実となる。

結果と過程

彼は結果だけを求めている。
結果が出るまでの過程が大切だというのに、肝心なことが見えていない。

赤字店舗をリストラやコストダウンなど、金銭面だけからアプローチする人物に対して講師が考えていること。
リストラやコストダウンをすることは、必ずしも間違いではない。
しかしそれは必要だからするのであって、「まずありき」では確実に失敗する。
もっと本質的なことを見直さないといけない。

練習する意味

練習しないで、観客を感動させる演奏などあり得ないではないか。
会計は、そんなに薄っぺらなものではないんだよ。

講師がオーケストラの演奏を例えに話したこと。
演奏の実力も無いのに、感動させることは出来ない。
当然、店舗を経営する実力も無いのに、人気店にすることは出来ない。
小手先のことで結果が出ないのは、むしろ当たり前ということですね。

店は誰が作ったのか?

この店は顧客がつくったんだよ。

高級洋菓子店について講師が話したことになる。
もちろん店を始めたのは、店のオーナーになる。
しかし店が認知され継続できているのは、顧客がいるからになる。
こういう謙虚さは必要かもしれない。

コスト削減

削るべきムダは思わぬところに潜んでいるものだ。

コストを削ろうとすると、誰もが分かりやすい所から始めてしまう。
しかし明らかに無駄な場合もあるが、多くは必要なことを削ろうとしてしまう。
その結果、モチベーションが下がって、返っておかしなことになる。
本来のコストダウンは無駄が減ることにより、返って効率が良くなること。
効率やモチベーションが下がるようなコストダウンは、絶対にしてはいけない。

イノベーション

決して一人で頑張ろうとしないことだ。イノベーションは一人では起こせない。

まずイノベーションとは、「技術革新」や「大きな変化」のことになる。
1人で頑張っても空回りするだけで、周りと距離が出来ることが多い。
そして当然、成功しない。
しかし1人の頑張りが誰かの心を打ち、少しずつの協力から変化が起こることもある。
1人の頑張りではイノベーションは起こせない。
しかし1人の頑張りがなければ、絶対にイノベーションは起こらない。

買う側と売る側

買う側と、売る側とでは、価値観がガラリと変わってしまうのだ。

買う側として、売られるのは嫌なものである。
しかし売る側としては、売ろうとしてしまう。そして「商売だから当然」的な発想になる。
確かに当然かもしれない。しかし買う側にとっては当然ではない。
人気の店の全ては、買う側が買ってくれている。
この点は本気で考えないといけない。

アドバイスのタイミング

いまの彼には、どんなアドバイスも何の役にも立たない。
経験しないことは理解できないからね。

財務面から経営を立て直そうとした、元生徒に対して講師が話したこと。
現場を知らない人は、現場よりも理論を優先してしまう。
その結果、現場とは更に溝が出来てしまう。
現場しか知らないと、大きな視点で物事が見れないかもしれない。
しかし現場を知らなければ、それ以前の問題となる。

大切なこと

ビジネスにとって大切なのは、長期的に安定した利益をもたらす「顧客を想像する」こと。

短期なら小手先の手法で、改善できるかもしれない。
長期となれば、本質的な所を見直さないと改善することは出来ない。
小手先は簡単なのに対して、本質的なことは大変なことが多い。
しかし本質的でなければ、する意味が無いのが事実となる。

感想

非常に面白い内容でした。
経営的な意味でも簡単なので分かりやすかったです。
この1冊で全てが解決できる訳ではない。
しかし入門書としては最適な1冊となることでしょう。

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50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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