「愛国という名の亡国論」の名言まとめました

「愛国という名の亡国論(窪田順生)」より名言をまとめていきます。

「日本人すごい」が日本をダメにする。
最近頻繁に聞くフレーズを、真っ向から否定する。これの何がいけないのか?
本当の日本人はすごくないのか?
これのルーツはどこにあるのか?
メディアの情報に流されないための必読の一冊。

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テレビ番組

「日本がすごい」と訴えたいがために事実を歪めているバラエティ番組は、誤った事実を日本の大衆に植えつけているプロパガンダ(宣伝、情報操作)になっている恐れがあるのです。

テレビで「自画自賛」が毎週のようにリピートされると、人々は本当に「われわれの国は世界から称賛される特別な存在なんだな」と洗脳されてしまうのです。

テレビ番組に関することを、続けてピックアップしました。
最近、日本人の技術力や人間性の良さをアピールしている番組が、非常に多い状況です。
そしてそれらは全て、日本人が編集している。
外国の人が話していたとしても、都合のいい人だけが出ている。
自分たちを自画自賛する番組を制作し、視聴者は喜んで見ている。
改めて考えると不気味ですらある。

本音

すごくない日本の文化に感動しないといけない場面がある。

お笑い芸人の厚切りジェイソンさんが、語ったとして紹介されている。
まさにテレビ番組ですね。空気を読まないと、次から出演できないから。

悪意?

「悪意」をもたないマスコミが、その時、その瞬間の空気を「忖度」した報道をおこない、それで大衆が扇動されてしまうということこそが、じつは本当に恐ろしいのです。

なかなか面白い考え方です。
メディアによる報道は、意識的にどちらかに誘導するイメージがある。
しかしここでは、大衆の望むものを提供しているうちに、よりおかしな方向に進んでしまう恐ろしさを語っている。
初めは些細なことが多い。
しかし連続して報道していくうち、より興味を引く内容を取り上げていく。
その結果、大衆はマスコミによる刷り込みではなく、自分で判断したと勘違いする。
その結果の悲劇は、数え上げればキリがない。

差別

度を越した「自画自賛」は、その民族から謙虚さを奪い、多民族への排斥や差別につながっていく、ということは人類の歴史が証明しているのです。

「日本人がすごい」は、「他国の人はすごくない」となる。
実際に発展途上国の人などに対して、そのように考えている人も多いだろう。
「日本人がすごい」が、「自分もすごい」に置き換わっている。
「謙虚さが無い」と言われても、反論できない。

報道

すべての報道は不完全であり、どこかの方向へと偏って、大衆を特定の「答え」に誘導してしまうようにできている。

なかなか手厳しい意見です。
確かに報道は、現在の情報を伝えているに過ぎない。
もちろん、これから起こることは予測に過ぎない。
その状態で、今考えている答えを導き出している。
報道側として、その姿勢自体は正しい。
大衆は自分でも判断しないといけないのに、鵜呑みにしてる人が多すぎる。

国民性

国民性が違い、文化が違い、社会も違う状況では、当然「すばらしい」という価値判断も異なり、優劣をつけることは非常にむずかしい。

日本の鉄道の正確性や、乗降車における国民の行動についてなど。
日本の鉄道は時間に正確。乗降車における国民の行動は、非常に素晴らしい。
それぞれ「世界一だ!」と多くの場合、語られている。
しかしそれは、「出来ないのではなく、しないだけ」
それは優劣ではなく、違いでしか無い。この点は間違えないようにしたい。

職人

すばらしい技術をもった職人の功績が、すべての日本人職人にあてはまるように語られている。

すごいのはその職人個人であって、日本の技術力とは関係が無い。
テレビやメディアで紹介される人は、日本人が見ても特別な人。
それを外国人が見て驚いたところで、むしろ当たり前。
別に日本人が驚かれている訳ではない。

オリンピック

日本人はオリンピックが好きなのではなく、「世界一になった日本人」が好きなのです。

言いにくいことを、バッサリ言ってます。
まず視聴率が良いのは、金メダルが取れそうな競技。
メダルが取れた競技は、繰り返し放送。
競技後のテレビ出演はメダリストのみ。特に金メダリストは別格。
期待されない競技はもちろん、有力でも負けた人は、初めから無かったものとされる。
コメントに反論の余地は無いですね。

不安

日本人が「日本人論」を大好きな根底にあるのは、「不安」があるからだというのです。

触れられたくない本質が語られている。
もし自分に自信があるのなら、自分を語ればいい。
しかし自分には自信がないので、日本人として一括りにしている。
自分が頑張れないから、頑張っている人を応援したくなる。
しかしそれが、悪いことだとは思わない。
そこから不安を解消するキッカケになるのなら、むしろ好ましい。
ただ、不安を誤魔化している人が大多数だけど。

共通点

「われわれ日本人はほかの国の人間とは違う特別な存在だ」という慢心です。

「日本礼賛番組」の共通点として語られている。
意外とこれに似た発言をする人は多い。
もしかしたら、それが普通と考えているかもしれない。
それは恐ろしいことです。

繰り返し

ただ、ひとつ断言できるのは、歴史に学べば、そこにあるのは間違いなく「ろくでもない未来」だということです。

本書の締めとして書かれている言葉です。
この日本礼賛の考え方は、戦前と同じことから語られている。
もちろん、「日本すごい」と言ったから戦争が始まる訳ではない。
しかし選民意識は、相手の行動が許せなくなる時がある。
同じ日本人がすごい、と考えることは良い。しかし自分自身は謙虚さを持ちたい。

感想

なかなか考えさせられる内容でした。
確かに最近のテレビは、日本人が外国人に驚かれている番組が多い。
あまり気にしていなかったが、ここ10年ぐらいで急激に増えたみたい。
テレビ側も「元気のない日本を盛り上げよう」、程度の考えだと思う。
また視聴率が取りやすいのも理由だろう。
それが戦争につながる、と考えるのは今のところ極端だ。
しかし、予想していなかった効果が出てくる可能性もゼロではない。
すごいのは、あくまで個人。
自分がすごい訳ではない、という謙虚さだけは失いたくないものです。
今のメディアについて考えてたい方には、面白い一冊です。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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