「科学的な適職(鈴木祐)」の名言をまとめていきます。
科学的な適職
序章
就職と転職の失敗は、およそ7割が「視野狭窄」によって引き起こされる。
私たち人類には、そもそも自分に適した仕事を選ぶための能力が備わっていません。なぜなら「職業選び」とは、現代になってから初めて浮かび上がってきた問題だからです。
いかに憧れの会社に入ろうが、才能を生かせる仕事を選ぼうが、その結果不幸になってしまったらどうにもなりません。
ステップ1
個人の経験や嗜好にもとづくアドバイスには、いくらでも例外が見つかるものです。
いかにすごい成功者のアドバイスだろうが、あなたに合っているとは限りません。
まず行うべきは、仕事選びで誰もがハマりがちな定番のミスを知っておくこと。
「天職に就くことができた人の大半は、事前に『人生の目的』を決めていなかった。彼らが天職を得たのは、ほとんどが偶然の産物だったのだ」(カル・ニューポート)
(収入アップによる)数パーセントの幸福度を上げるためにあくせく働くのをやめて、最低限の衣食住を満たしたあとは、空き時間を趣味に費やすというのもひとつの生き方でしょう。
大半の人は「現在の価値観や好みがもっとも優れている」と思い込み、過去に起きたような変化が未来にも起きる可能性を認めません。
残念ながら、性格診断によって適職が見つかる保証はどこにもありません。
適職選びに正解のルートはなく、どんな会社に入るのも1回勝負で、選んだ企業が正解だったかどうかがわかるまでには数ヶ月はかかるでしょう。
このような悪条件のもとでは、私たちの直感力は正常に働きません。
直感で考える人の人生は「自己正当化」に終わる。
「強み」を生かして幸せなビジネスライフを送れるかどうかは、周囲の人間との比較で決まる。
ステップ2
たいていの人は「この仕事が良さそうだ」と思った直後から思考が狭まり、それ以外の選択肢に、目を向けられなくなってしまう。
「自由」とは「あったらいいな」レベルの問題ではなく、仕事の幸福を決める根本的な要素です。
人間のモチベーションがもっとも高まるのは、少しでも仕事が前に進んでいるとき。
重要なのは、仕事の「始まり」から「終わり」までの工程に、どこまで関わることができるかです。
「その会社で働く人を好きになれそうか?」ぐらいの基準で職場を選ぶのも決して間違いとは言えません。
ステップ4
いかに合理的な思考力を持った人だろうが、意思決定の精度には歪が生じます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
「アマゾン Kindle Unlimited」対象作品(2021年1月2日現在)