「外資系コンサルの知的生産術(山口周)」の名言をまとめていきます。
外資系コンサルの知的生産術
まえがき
そもそも「思考の技術」だけを高めても、知的生産性は向上しないのです。
第一章
知的生産においては「顧客がすでに持っている知識との差別化」が一番大きな問題になります。
直接の発注者が「真の顧客」であるとは限らない。
期待値と現実のギャップは、時間が経てば経つほど埋めにくくなります。
期待値と現実にあるギャップがある場合、なるべく早めにそのリスクを顧客と共有することが必要だということです。
知的生産における成功・失敗は、あくまでも「顧客の期待値と実際の成果物とのギャップ」によって決まります。
知的生産活動に従事する管理職の大事な役割は、「ここまでやれば及第点」というラインを提示することです。
プロフェッショナルというのは80%の力でクライアントを継続的に満足させられる人のことです。
第二章
情報収集においては「他者」が絡むところに時間がかかる。
「よい質問」というのは「わからない」からできるのではなく、まったく逆に「完璧にわかる」からこそできるのです。
煮詰まったらまずは虚心坦懐に現場を見てみる、というのは知的生産におけるゴールデンルールといえます。
(見る時には)あらかじめ「問い」を持って現場に臨む。「仮説」を持つ。
知的生産に従事する人間は、ゆめゆめ仮説と真説を混同して、最初に立てた粗い仮説の証明だけに没頭するような態度を取ってはいけません。
イノベーションのほとんどは「思いついた人」ではなく「あきらめなかった人」が実現している。
第三章
ビジネスにおける知的生産は「行動の提案」まで踏み込むことで初めて価値を生み出す。
一時間考えても答えが出ないというとき、それは思考量に問題があるのではなく、ほぼ間違いなく「問いの立て方」か「情報の集め方」に問題がある。
過剰に理性を重んじ、感情や直観を排斥する態度は意思決定のクオリティに重大な欠陥をもたらしかねない。
「わかっている」のと「わかっていない」のとを厳密に見極めることは難しい。
第四章
行動を起こさせるためにはメッセージが明快に伝わる必要があり、メッセージを明快にするためには余計な情報をできる限りそぎ落とす必要があります。
だから情報は「少ないほどいい」のです。
抽象用語を使ってしまうと、関係者間で「具体的に明日から何をやるのか」がイメージできなくなってしまう恐れがある。
知的生産に従事する立場にある人間は、すべからく「説得より納得を、納得よりも共感を」追い求めていく態度を失わないようにしてほしい。
質問をもらった場合、それが本当に「わからない言葉の意味を確認する」といった純粋な質問でない限り、ほぼ間違いなくそれは質問という名を借りた反論なのだと考えて、その反論をくみとれるような質問を逆にこちら側から返すように心がけてください。
第五章
重要なのは、よくいわれるような「常識を疑う」という態度を身につけることではなく、「見送っていい常識」と「疑うべき常識」を見極める選球眼をもつということです。
「心に浮かんだ問い」をきちんと手で捕まえる能力、というのは知的生産の根幹をなす能力になる。
知的生産では、徹底的に強みを活かすという戦略が基本になります。
いつもは60点でやりすごしながら、ココゾというときに150点を取りにいく、というのが知的生産における勝ち方になります。
微妙な違和感は、大きな学びの契機になります。是非、日常生活の中で感じる違和感を捉えて、新たな気付きや学びの切り口をつかんでください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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