「銀河英雄伝説(田中芳樹)」の名言まとめました

4巻 策謀篇

赤ん坊

よかろう。その赤ん坊に玉座をくれてやろう。
子供の玩具としては多少おもしろみに欠けるが、そういう玩具を持っている赤ん坊が宇宙にひとりぐらいいてもいい。
ふたりは多すぎるがな。

7歳の皇帝が誘拐された。それに伴い新帝として、生後8ヶ月の赤ん坊を候補にしている。
それを承諾した時にラインハルトが語ったこと。
歴史ではよくある話だが、酷いことには変わらない。
ただラインハルトが言うと、なぜか違う感覚が生まれる。

組織

組織のなかにいる者が、自分自身のつごうだけで身を処することができたらさぞいいだろうと思うよ。

ヤンの部下に対して、予想外の異動が発生した。
その理不尽な件に関して、ヤンが語ったこと。
組織は絶対ではないが、多くの場合は反論できない。
または反論できても、変更されることは少ない。
組織とは楽であると同時に、自由さを縛られるところである。

発言

思うのは自由だが、言うのは必ずしも自由じゃないのさ。

自分の心の内を話さないヤンが語ったこと。
例えば、相手を「バカ」と思うことは自由である。
しかし、相手に「バカ」と言うのは自由ではない。
それに対する問題が発生する。
力が強い人は、この点が理解できていないことが多い。

政治体制

腐敗した民主政治と清潔な独裁政治のいずれをとるか、これは人類社会における最も解答困難な命題であるかもしれない。

一見、簡単な選択である。しかし本当にそうだろうか?
現代なら、多くの人が民主政治を選ぶだろう。しかし200年前の人ならどうだろうか?
このように考えると、絶対的な良し悪しではないのかもしれない。
ただ個人的には選択肢の無い専制政治より、選択肢の有る民主政治の方がましである。

善悪

絶対的な善と完全な悪が存在する、という考えは、おそらく人間の精神をかぎりなく荒廃させるだろう。
自分が善であり、対立者が悪だとみなしたとき、そこには協調も思いやりも生まれない。

人間は、自分が悪であるという認識に耐えられるほど強くはない。
人間が最も強く、最も残酷に、最も無慈悲になりうるのは、自分の正しさを確信したときだ。

世の中には完全な善悪は存在しない。存在するのは相対的な善悪である。
多くの人が自分を善と考える。
そして自分に危害を加える人物を悪と考えるだろう。
しかし相手にとっても、自分は善であり、相手は悪である。
それは犯罪者でも変わらない。
犯罪者は自分の行為に対して、何らかの理由を付けている。
もしくは親が悪い、社会が悪いと言い訳をする。
その結果、自分が行う行為は許されると考える。
大勢の人にとっては間違った考え方だが、その本人にとっては正しいことである。
しょせん現在の善悪など、多数決の結果に過ぎない。
ただ個人的な考えを言えば、全ての犯罪は悪である。

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国家

国家なんてものは単なる道具にすぎないんだ。
そのことさえ忘れなければ、たぶん正気をたもってるだろう。

ユリアンが軍人としてフェザーンに異動になった時、ヤンが語ったこと。
軍人は国を守るものである。しかし正確には、国民を守るためにある。
しかし戦争においては、個人より国家が優先されることがある。
国家とは何だろうか?
人にとって絶対に必要だろうか?
人が生きることにおいて、国家は必ずしも必要はない。
必要なのは効率的なシステムである。
その結果が、現在では国となっている。
道具やシステムは人に使われないといけない。
道具やシステムが人より上であってはいけない。
こんな当たり前のことなのに、なかなか守ることが出来ない。

軍事と政治

軍事が政治の不毛をおぎなうことはできない。

軍事とは政治活動における一要素に過ぎない。
政治的な目的を達成する手段として、軍事が必要になる時がある。
けっして軍事活動のために政治があるのではない。
しかし残念ながら、軍事力という力を持ってしまうと、政治的な失敗を軍事活動で補おうと考えてしまう。

睡眠

敵だってまだ寝てるさ、後世の歴史家なんて、まだ生まれてもいないよ。
おやすみ、せめて夢のなかでは平和を...

寝起きのヤンが、起こそうとするユリアンに対して話したこと。
よくある光景だが、ヤンの性格がよく出ているのでピックアップしました。
日常生活では都合の良いヤンだった。

民主主義

民主主義の制度はまちがっておらん。
問題は、制度と、それをささえる精神が乖離していることだ。

堕落していく同盟の民主主義に対して、ビュコック提督が語ったこと。
制度が間違っていなくても、悪用することは可能である。
また民主主義は個人の力に頼らずに、みんなで考える必要がある。
その考えるという面倒くささを放棄した時、堕落が始まっていく。
国民の堕落により、政治の腐敗が始まる。
政治の腐敗により、国民が堕落していく。
どちらが正解だろうか?

はじまり

そうだ、終わりのはじまりだ、フロイライン。

同盟軍への侵攻を目指して、フェザーン占領を目指しているラインハルト。
その占領軍の出発時にラインハルトが語ったこと。
決めの言葉であり、詩的な感じですらある。
ただなぜか勇ましい感じがしないのは、隣にいる人物が違うためだろうか。

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