「七都市物語(田中芳樹)」の名言まとめました

「七都市物語(田中芳樹)」より名言をまとめていきます。

七都市物語

評論と対策

私が君に求めているのは対策だよ。評論じゃない。

何か物事が起こった場合、もっともらしく分析し評論する人がいる。
しかしそれは誰もが知っていること。
分からない人に解説するのは良いが、しょせん頭を良く見せてるだけ。
具体的な対策や、未来に対する予測こそが大切になる。

才能

教育とは才能を発掘し個性を伸ばす事業だが、もともと存在しないものは発掘することも伸ばすこともできない。
ことに軍事的才能というやつは、芸術的創造力とならんで、素質がつねに努力を凌駕する。

教育とは気づかせることだと考えている。
また教育で秀才を作ることは出来ても、天才を生み出すことは出来ない。
軍人らしい軍人なら、教育で作ることが出来る。
しかし軍事的天才を、作り出すことは出来ない。
出来るのは才能に気づかせ、そして活躍の場を与えることだけだ。

不満

全員を満足させようとして全員に不満をいだかせる傾向がある。

よくいそうなタイプですね。しかしそういうタイプは、意外とリーダーにまつり挙げられる。
なぜなら、満足させようと努力はしてくれるため。
周りにいる人にとっては、ある意味扱いやすい?

善人と悪人

善人の嫉妬心は悪党の野心よりしまつがよくない。

悪党の野心は、自分が悪党であることを理解している。
しかし善人の嫉妬心は、自分が悪党であることを理解していない。
そのため自分の嫉妬から来る行動は、当然認められるものと考える。
自分が正しいと考えている人の行動は、いくらでも残酷になれる。

後退

「戦う前から後退のことを考えてどうするのか」
「後退の場合を考えずに戦いのみを求めてどうするのか」

ある軍事作戦について議論している時の会話になる。
戦いは水物である。勝つと同じぐらい敗けを計算しないといけない。
しかし戦いにおいて、敗けを口に出すこと自体が許されない時がある。
もしくは、臆病者の烙印を押されてしまう。
残念ながら、いつでも意味のない勇ましさが優先される。

多数決

作戦案を多数決でさだめるあほらしさに陥るだけだと思うがね。

独断を心配して多数の指揮官を採用した時に、話された皮肉になる。
歴史上、合議制で勝利した戦いは無いと言われている。
古代ローマ帝国は合議制の国だが、戦いの指揮官は一本化し、独立した指揮権を与えている。
その結果が、あの繁栄につながっていく。いつまで経っても、人は歴史から何も学ばない。

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トリック

トリックとは、つねに敵の期待する形をとってしかけるものだ。

トリックで相手を引っ掛けるのは難しい。
分かりやすいトリックでは、相手にバレてしまう。
興味のないトリックなら、無視して終わってしまう。

相手が、「分かっていても信じたくなるもの」でなければ成功しない。

作戦

どんなくだらない作戦でも、実行される前から失敗はしないものさ。

失敗しようと考えて、実行される作戦はない。
少なくとも机上の戦いで成功しないと、実行されることはない。
そのため攻撃側は、常に自信を持っている。
しかし戦い終了後、その自信を持っているかは不明である。

権力

権力というやつは、他人を合法的に犠牲にできる力のことだ。皆がほしがるわけだな。

これは戦争だけに限らない。また政治だけにも限らない。
権力とは合法的に、多数のために少数の犠牲をしいることが出来る。
そしてその少数に、権力者は絶対入らない。確かに、誰でも欲しくなりそうだ。

不幸

きらいな相手に好かれるほど不幸なことはない。

なまじ才能があると、どうしても利用される存在になる。
自分に野心があればそれも利用できるが、そうでなければうっとうしいだけだ。
嫌いな相手の欲望のため、自分が成功を収めなければいけない。
これほど不幸なことはない。

開戦理由

人類の歴史上、ばかばかしくない開戦理由など存在したことはないのである。

私は歴史上の全ての開戦理由を理解していない。
しかし知っているものは全て、ばかばかしいものである。
それでも残念ながら、歴史は繰り返す。

軍人

政治家よりものの見える軍人は、多くの場合、幸福の天使と仲よくなれない。

政治家の多くは、国や歴史を問わず愚劣なものである。
そして、政治家より先の見える軍人はいる。
軍人に良いようにされたくない政治家は、そのような有能は軍人の台頭を許さない。
残念なことだが、それはそれで仕方ないことだ。
ベストではないが、ベターな選択になる。
有能な軍人が台頭した場合、ろくでもない未来が待っていることを知っている。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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