「銀河英雄伝説(田中芳樹)」(4/4)の名言・台詞をまとめていきます。
銀河英雄伝説 全15巻セット (文庫)
7巻 怒濤篇
第八章 前途遼遠
「吉報はひとりでしか来ないが、兇報は友人をつれて来る」(アレックス・キャゼルヌ)
「ピクニックが研修旅行になってしまった」(ダスティ・アッテンボロー)
「おれたちは武人を天職と思っているのだ。ヤン・ウェンリー一党のように、他にやることがなくて戦争ごっこや革命ごっこをやっているのと事情がちがうぞ。無原則なことをするな」(フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト)
「何が智将だ。私は救いがたい低能だ。司令長官のお人がらからいって、こうなる可能性は小さくなかったのに、それを予測もできなかった」(ヤン・ウェンリー)
「まったくそうさ、ばかな連中だ」(キャゼルヌ)
「ひとりの例外もなくね。わたしが後方勤務本部長の令夫人になりそこなったのは、どなたのせいだったかしら」(オルタンス・キャゼルヌ)
「当然です。あなたが自分ひとり地位を守って友人を見すてるような人なら、わたしはとうに離婚していましたよ」
「自分の夫が友情にうすい人間だったなんて子供に言わなきゃならないのは、女として恥ですからね」(オルタンス)
「さあ、あなた、ヤンご夫妻をお呼びしてくださいな。生きている人間は、死んだ人の分まできちんと食べなきゃなりませんからね」(オルタンス)
「ビュコック元帥は同盟軍なんぞにはもったいないみごとな爺さんだった。過去形を使わなきゃならないのが残念だがね」
「悼むのは自然かつ当然としても、そろそろ、真の慰霊法を考えるべきさ」
「帝国軍と戦って勝つ」
「ノウハウはわれらが元帥どのが考えるさ。それしか特長がないんだからな」(オリビエ・ポプラン)
皇帝ラインハルトには多くの忠実な臣下がいる。メルカッツにもせめて自分ひとりぐらいいてもいいではないか……。(ベルンハルト・フォン・シュナイダー)
「非常の時である。非常の策を用いてしかるべし」
「信念など有害無益のものだと他人にはお説教しておきながら、ご本人の頑固なこと。言行不一致とはこのことだな」(ワルター・フォン・シェーンコップ)
「愛してもいない女を抱くには、人生は短すぎるだろうな」
「愛してもいない男に抱かれるにも、人生は短すぎるだろうよ」(シェーンコップ)
「閣下、わたしに生命をくださったことには感謝しています。でも、育てていただいたご恩はありませんし、閣下を敬愛すべき理由もわたしの裡には見出せません」
「ご忠告にしたがって、はっきり申しあげておきます」(カーテローゼ・フォン・クロイツェル、通称:カリン)
「シェーンコップ中将、すこしまじめに言いますと、あの娘は自分自身で感情をもてあましているし、それを的確に表現する術も知らんのです」
「年長者のがわが、出口へさそってやるべきだと、おれは思いますね。出すぎたことを言って申しわけありませんが」(ポプラン)
「いや、今年は記憶と記念に残すべき年だ。おれの知るかぎり、はじめて良識的なことを言ったな。お前さんは」(シェーンコップ)
「それはまあ、娘が父親の罪をせおうこともなかろうしね」(ポプラン)
「おれのことを不良中年だと言ってまわっているそうだが、おれはまだ中年じゃない」(シェーンコップ)
「……まあ、何にせよ、カリン、不幸を商品にするのは、うちの艦隊の気風にあわないし、お前さんにも似あわんぜ。たとえ気にいらない奴でもいつまでも生きているわけはなし……」
「イワン・コーネフの野郎なんか、おれを裏ぎりやがった。殺されても死なない奴だと思いこませておいてな」(ポプラン)
「順当にいけば、シェーンコップの不良中年は、お前さんより20年早くくたばる。墓石と仲なおりしたって意味があるまい」(ポプラン)
「それでは彼らは自分自身の処刑命令書にサインしたことになる。皇帝ラインハルトは彼らの醜行をけっして赦さないだろうよ」(ヤン)
「陰謀やテロリズムでは、結局のところ歴史の流れを逆行させることはできない。だが、停滞させることはできる」
「地球教にせよ、アドリアン・ルビンスキーにせよ、そんなことをさせるわけにはいかない」(ヤン)
「ユリアン、吾々は軍人だ。そして民主共和政体とは、しばしば銃口から生まれる。軍事力は民主政治を産み落としながら、その功績を誇ることは許されない」
「それは不公正なことではない。なぜなら民主主義とは力を持った者の自制にこそ真髄があるからだ」
「強者の自制を法律と機構によって制度化したのが民主主義なのだ。そして軍隊が自制しなければ、誰にも自制の必要などない」(ヤン)
「自分たち自身を基本的には否定する政治体制のために戦う。その矛盾した構造を、民主主義の軍隊は受容しなくてはならない」
「軍隊が政府に要求してよいのは、せいぜい年金と有給休暇をよこせ、というくらいさ。つまり労働者としての権利。それ以上はけっして許されない」(ヤン)
第九章 祭りの前
「パウル・フォン・オーベルシュタインという人は、しばしば辛辣かつ無慈悲な策謀を弄して他者を粛清し、しかも弁解も説明もしないので、明快さと率直さを愛する武人型の諸将にきらわれたのは無理もない」
「ただ彼は私益をはかって策謀を弄したことはなく、すくなくとも主観的には国家と主君に無私の忠誠をささげていた」
「軍務尚書としての管理能力、職務に対する忠実度もきわめてすぐれていた。おそらく、最大の問題点は、主君に対する忠誠心と表裏一体化した、彼の猜疑心であったであろう」(エルネスト・メックリンガー)
「賢しげに忠告するな。おれには1ミクロンの後ろ暗いところもない。陛下の廷臣どうし、年来の友人どうしが会って何が悪い。誰をはばかる。そこをどけ、バイエルライン」(ウォルフガング・ミッターマイヤー)
「おれは帝国元帥の称号を陛下よりたまわり、帝国宇宙艦隊司令長官という過分な地位もいただいた」
「だが、どれほど高位につこうとも、友人と会うことすらままならぬのでは、一庶民にもおとるではないか」(ミッターマイヤー)
「自分ことオスカー・フォン・ロイエンタールが武力と権力にまかせて略奪暴行をこととし、人民を害しているなどと噂されるのであれば、これは自分にとって最大の恥辱である」
「反逆して帝座をねらうと言われるのは、むしろ乱世の武人にとって誇りとするところ」(オスカー・フォン・ロイエンタール)
「……しかしながら皇帝ラインハルト陛下が先王朝において元帥府を開設されて以来、自分は一日の例外もなく陛下が覇業をなされるに微力をつくしてきた」
「その点についていささかも心にやましいところはない」(ロイエンタール)
「笑うべきは、自分を誹謗する者の正体である。内務省内国安全保障局長ラングとは何者か」
「先年、上級大将以上の武官のみが出席を許される会議において、資格もなく出席しあまつさえ発言までもなした不心得者だ」
「そのとき自分に退室を命じられて不満をいだき、私情をもって不当な告発をなしたのであろう。その間の事情にご留意いただきたい」(ロイエンタール)
「ミッターマイヤー、そのくらいにしておけ。卿の口は大軍を叱咤するためにあるもの。他人を非難するのは似合わぬ」(ラインハルト・フォン・ローエングラム)
「そちら(祝福)は完全な嘘偽です。あの女が妊娠したことを私は存じませんでした。存じていれば……即座に堕胎させておりました。この点、うたがう余地はございません」
「私には人の親となる資格がないからです、陛下」(ロイエンタール)
「私を失望させるなよ。卿の任務は国内の敵を監視して王朝を安泰せしめるにある」
「私怨をもって建国の元勲を誣告し、かえって王朝の基礎を弱めたりしては、不忠のはなはだしいものになろう。こころえておくことだ」(パウル・フォン・オーベルシュタイン)
「だが、歴史は無数の実例をもって吾々に教示する」
「能力も識見もない単なる陰謀家が、しばしば、自分よりはるかに有能な、あるいは偉大な人物を底なし沼につきおとし、その相手だけでなく時代そのものの可能性を沈めさってしまうことを……」(メックリンガー)
「ヤン・ウェンリーが魔術を弄するまで、イゼルローン要塞は難攻不落だったはずだ」
「ところが彼は、要塞をまるでフライング・ボールのボールのように簡単に所有権を変えるものにしてしまったのだ。あれを芸術というなら、まさにあれ以上のものはない」(メックリンガー)
「ここに宣言する。予はヤン・ウェンリーを予の前にひざまずかせぬかぎり、オーディンはおろかフェザーンへも帰らぬことを……」(ラインハルト)
「たしかに修復したかに見えるな。だが、皇帝がロイエンタールに与えた地位と戦力は、一臣下には巨大すぎるものだ。すくなくとも軍務尚書オーベルシュタインなどはそう思うだろう」
「亀裂は隠れただけで、けっして消えてはいない」(アドリアン・ルビンスキー)
「金髪の孺子も、前進と上昇だけが奴の人生でないとさとるだろう。奴の権勢は拡大の一方で空洞化しつつある。奴は膨張する風船の上に立っているのだ」(ルビンスキー)
「高く評価してもらってうれしいが、あれは偶然だ。あまり各処に火を放ちすぎると、消火する前に自分自身が焼死することになる」
「だが、ひとたび発生した火災だ。できれば有効に利用したいものだな」(ルビンスキー)
「どうだ、ドミニク、ひとつ私の子供を産んでみないか」(ルビンスキー)
「あなたに殺させるために? ごめんこうむるわ」(ドミニク・サン・ピエール)
「……そうではない、ドミニク。私を殺させるためにさ」(ルビンスキー)
「……予は呪われた生まれつきかもしれない」
「平和よりも戦いを好むのだ。流血によってしか人生をいろどりえなくなっている。あるいは他にやりようがあるのかもしれないのにな」(ラインハルト)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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