「銀河英雄伝説(田中芳樹)」(3/4)の名言・台詞をまとめていきます。
銀河英雄伝説 全15巻セット (文庫)
7巻 怒濤篇
第六章 マル・アデッタ星域の会戦
「同盟軍にせよ、政府から離反した諸部隊にせよ、ヤン・ウェンリーあるところ勝利ありととなえています。それを裏がえせば、ヤンなきところに勝利なし、ということになるでしょう」
「ヤンがいない場所で戦略上の処置をかさね、彼を奔命につかれさせ、抗戦を断念させてはいかがでしょうか」(ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ、通称:ヒルダ)
「フロイライン・マリーンドルフは、予をどうしてもヤン・ウェンリーと戦わせたくないようだ」
「比類なく聡明なフロイラインでも錯覚することがあるとみえる。もしヤン・ウェンリーに敗北することがなければ、予は不老不死でいられるのだろうか」(ラインハルト・フォン・ローエングラム)
「ヤン・ウェンリー一個人に対する復仇など、どうかお考えなさいますな。陛下は遠からず全宇宙をお手になさいます。ヤン・ウェンリーはそれをはばむことはできないでしょう」
「陛下が最終的に勝利なさるゆえんです。誰が勝利を盗んだなどと申しますでしょうか」(ヒルダ)
「ヤン・ウェンリーは言うまい。だが、彼の部下たちがそう主張するにきまっている」(ラインハルト)
「老いてなお気骨ある者は賞すべきかな」(ナイトハルト・ミュラー)
「言うは易し、だ。卿らのいう白髪の老将に、卿らこそ手玉にとられるなよ」(オスカー・フォン・ロイエンタール)
「卿の進言は誤っていない。だが、歴戦の老提督がおそらくは死を賭しての挑戦、受けねば非礼にあたろう」
「他にも理由がないわけではないが、予と予の軍隊にとってはそれで充分のはずだ」(ラインハルト)
「この一戦に意味があるとすれば、理性の面ではなく感情の面においてだな」
「老いた獅子と若い獅子とが、ともに戦いを望んでいる。名誉がそれに色どりをそえることになろうが、結局のところ、抜かれた剣は血ぬられずして鞘におさまるものではないさ」(ロイエンタール)
「おれにはわかる。卿にもわかっているはずだ。歴史というやつは、人間同様、眠りからさめるとき咽喉をかわかしている。ゴールデンバウム王朝はすでに滅びた」
「自由惑星同盟も今日までは生きながらえたが、明日には滅びる。歴史は大量の血を飲みほしたがっている」(ロイエンタール)
「だが、おれは思うのだ。歴史が血を飲みあきたとしても、それは量だけのこと。質的にはどうかな。犠牲は高貴なほど、残忍な神に喜ばれるものだし……」(ロイエンタール)
「いずれにしても、この戦いは儀式というべきだ。自由惑星同盟の葬列にたむけるためのな。この形式を踏まねば、生者も死者も、滅亡の事実を受けいれることはできぬだろう」(ロイエンタール)
「やはり戦う以上は納得のいく戦いをしたいのでな」(アレクサンドル・ビュコック)
「それにしても、わし自身はともかく、多くの者を死なせることになるな。いまさらではないが罪深いことだ」(ビュコック)
「考えてみると、わしは多分、幸福者だろう。人生の最後に、ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーという、ふたりの比類なく偉大な用兵家に出会うことができた」
「そして、ふたりのうちいずれかが傷つき倒れる光景を見ないですむのだからな」(ビュコック)
「あの老人を殺したくないものだな、バイエルライン。敵ながら敬愛に値するじいさんだ」(ウォルフガング・ミッターマイヤー)
「同盟軍め、楽しませてくれるではないか」(ラインハルト)
「皇帝を守りまいらせよ!」(ミュラー)
「あれはあれでよい。ビッテンフェルトが自重に度をすごすようなことがあれば、黒色槍騎兵の長所をかえって殺ぐことになろう」(ラインハルト)
「敗敵に手をさしのべるのは勝者の器量をしめすもの、それを受けいれぬ敗者こそが狭量なのですから」(ヒルダ)
「わしはあなたの才能と器量を高く評価しているつもりだ。孫を持つなら、あなたのような人物を持ちたいものだ。だが、あなたの臣下にはなれん」
「ヤン・ウェンリーも、あなたの友人にはなれるが、やはり臣下にはなれん。他人ごとだが保証してもよいくらいさ」
「なぜなら、えらそうに言わせてもらえば、民主主義とは対等の友人をつくる思想であって、主従をつくる思想ではないからだ」(ビュコック)
「わしはよい友人がほしいし、誰かにとってよい友人でありたいと思う。だが、よい主君もよい臣下も持ちたいとは思わない」
「だからこそ、あなたとわしは同じ旗をあおぐことはできなかったのだ。ご好意には感謝するが、いまさらあなたにこの老体は必要あるまい」
「……民主主義に乾杯!」(ビュコック)
「他人に何がわかる……」(ラインハルト)
「お前は予などよりずっと気宇が大きいな。予には銀河系だけで充分だ。他の星雲はお前が征服するといい」(ラインハルト)
第七章 冬バラ園の勅令
「してやられたか、またしてもあの男に」(ミッターマイヤー)
「これは相互に独立した個人プレイが競作した結果であるにすぎません」(ヒルダ)
「銀河帝国の名将ことごとくヤン・ウェンリーのためのひきたて役となるか」(ロイエンタール)
「吾ら10万光年の征旅をおそれざるも、ヤン・ウェンリーの頭蓋骨の内容物をおそれざるあたわず──というわけだ」
「あの男に吾らと同数、あるいはそれ以上の兵力があったら、運命の女神はあちらに媚を売ったかもしれんな」(ミッターマイヤー)
「……ジークフリード・キルヒアイスが生きていたら、こんな形でイゼルローンをふたたび失うことはなかったかもしれんな」(ロイエンタール)
「そのとおりだ。キルヒアイスが生きていたら、あのオーベルシュタインがしたり顔で軍務を専断することもなかったろうよ」(ミッターマイヤー)
「陛下、お急ぎになることはありません。堂々として同盟首都にお近づきあれば、その圧力のみで同盟政府は潰えましょう」(ヒルダ)
「黒色槍騎兵に退却の二字なし」(フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト)
「不満か。卿の忠誠心は貴重だが、度をすぎればそれが予をルドルフにするぞ」(ラインハルト)
「卿らのためにさく時間は、予には貴重すぎる。ひとつだけ聞いておこう。卿らがことをおこなったとき、卿らの羞恥心はどの方角をむいていたのか」(ラインハルト)
「前王朝ならいざ知らず、ローエングラム王朝には裏切者を保護すべき法はない。無益な哀願をするな」(アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト)
「……フロイラインの予言したとおりだった。腐肉を食う輩は、自分の嗜好で他人を量るものらしいな」(ラインハルト)
「たぶん人間は自分で考えているよりもはるかに卑劣なことができるのだと思います。平和で順境にあれば、そんな自分自身を再発見せずにすむのでしょうけど……」(ヒルダ)
「……奴らが下水の汚泥とすれば、マル・アデッタで死んだ老人はまさに新雪だったな」
「不死鳥は灰のなかからこそよみがえる。生焼けでは再生をえることはできぬ。あの老人は、そのことを知っていたのだ。奴らを処断して、ヴァルハラであの老人にわびさせよう」(ラインハルト)
「りっぱな男たちだ。そのような男たちが中堅以下の地位にとどまっているようだからこそ、同盟は滅びたのだ。その者たちに危害を加えてはならぬ」
「さしあたり従順な者たちだけを登用して政務を担当させよ」(ラインハルト)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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