「銀河英雄伝説4巻(田中芳樹)」(4/4)の名言・台詞をまとめていきます。
銀河英雄伝説 全15巻セット (文庫)
4巻 策謀篇
第八章 鎮魂曲への招待
「なるほど、フェザーンはたしかに同盟に対して資本を投下しておりますな」
「しかし、それは、同盟の諸惑星、鉱山、土地、企業などに対してであって、同盟政府に対してではありますまい」
「フェザーン人としては、投下した資本の安全さえ保障されるなら、同盟の国家機構が崩壊したところで、単に天井が破れたていどのこと、それほど痛痒を感じるとも思えませんな」
「それとも、フェザーンが、同盟政府に対して資本投下をおこなっているという事実でもありますかな」(アレクサンドル・ビュコック)
「どうも、これからユリシーズを哨戒行動につけさせないほうがいいようですな。あの艦が哨戒に出るたびに敵をつれてくる」(ムライ)
「まあ、ものは考えようさ、ユリシーズを哨戒に出したときは、通常より一レベル高い警戒態勢をしくことにすれば、かえって効率的だろう」(ヤン・ウェンリー)
まったく、世のなかには、未発に終わる計画や構想がどれほど多く存在することか。ひとつの事実は、それに1000倍する可能性の屍の上に生き残っている。(ヤン)
「(小揺るぎなど)するわけがない。だが、はでにやるのも今回の任務のうちだ。せいぜい目を楽しませてもらうとしようか」(オスカー・フォン・ロイエンタール)
(ヤンは)智将と聞くが、意外に陣頭の猛将という一面があるのだろうか。
(戦場に出てくれば)一挙に勝敗を決することができるかもしれない。(ロイエンタール)
ロイエンタールのような一流、あるいはそれ以上の有能な将帥の足もとをすくうには、むしろ二流の詭計をしかけて虚をつくべきではないか。(ヤン)
「雑魚にかまうな、目的は敵の司令官だ。艦橋をさがせ」(ワルター・フォン・シェーンコップ)
「ロイエンタール提督?」(シェーンコップ)
「そうだ。同盟の猟犬か?」(ロイエンタール)
「私はワルター・フォン・シェーンコップだ、死ぬまでの短い間、憶えておいていただこう」(シェーンコップ)
「おれとしたことが、功をあせって敵のペースに乗せられてしまった。旗艦に陸戦部隊の侵入を許すとは、間の抜けた話だ」
「べつに卿の責任ではない。おれが熱くなりすぎたのだ。すこし頭を冷やして出なおすとしよう」(ロイエンタール)
「いま一歩というところでしたが、大魚は逸しました。旗艦への侵入をはたしたことで、まあ0点ではないというところですか」(シェーンコップ)
「そいつは惜しかった」(ヤン)
「もっとも、先方でもそう思っているかもしれません。なかなかいい技倆をしていたし、私の攻撃も再三かわされました」(シェーンコップ)
「歴史を変えそこなったということかな」(ヤン)
「いくらでも、優秀な敵というのはいるものだな」(アレックス・キャゼルヌ)
「あのまま、しつこく攻撃をつづけてくれればよかったのだが、さすがに帝国軍の双璧とも言われる男はちがう」(ヤン)
「期待はずれのことを言わんでください。私は、いつかも言いましたが、あなたはラインハルト・フォン・ローエングラムにだって勝てると思っているのですから」
「その部下ごときに勝てなくてどうします」(シェーンコップ)
「君が思いこむのは自由だが、主観的な自信が客観的な結果をみちびき出すとはかぎらないよ」(ヤン)
「こんなつまらん戦いははじめてだ」(オリビエ・ポプラン)
「どうも敵のやりようが解せないな。あいつら、遊んでいるのじゃないか」(イワン・コーネフ)
「まじめに戦争やるような奴より、遊びでやるような奴のほうが、おれは好きだがね」(ポプラン)
「おれはお前さんの嗜好を問題にしているのじゃない。帝国軍の思惑が気になるんだ」(コーネフ)
「おれはそれほどうぬぼれちゃいないよ。量をこなしているだけだからな。博愛主義ってやつは、このさい減点の対象になるんでね」(ポプラン)
「はじまりましたわね」(ヒルダ)
「そうだ、終わりのはじまりだ、フロイライン」(ラインハルト・フォン・ローエングラム)
第九章 フェザーン占領
「吾々の赴くところはイゼルローン回廊にあらず、フェザーン回廊である」(ウォルフガング・ミッターマイヤー)
「最終的な吾々の目的は、むろん、フェザーン占領にとどまるものではない」
「フェザーンを後方基地として、回廊を通過し、自由惑星同盟を僭称する叛徒どもを制圧して、数世紀にわたる人類社会の分裂抗争に終止符をうつこと、それこそが出兵の目的なのだ」
「吾々はただ戦い征服するためにここにあるのではなく、歴史のページをめくるためにここにあるのだ」(ミッターマイヤー)
「私の時代が終わったということを、君が保証してくれるというわけかね」
「君はローエングラム公と同意見でもあるのだな。私はボルテックより馭しがたいという一点で。光栄に思うべきなのだろうな」(アドリアン・ルビンスキー)
「なるほどな、機会が到来したとたんに牙をむいたか。まあ、機を見るに敏、と言えんこともないが、すこしあざとすぎはしないかね」(ルビンスキー)
「……私をすこし甘く見すぎたようだな、ルパート」
「だからお前は甘いというのだ。ドミニクがお前の味方だと、ほんとうに信じていたのか」(ルビンスキー)
「お前は私に悪いところが似すぎたな。もうすこし覇気と欲がすくなかったら、いずれ私の地位や権力を譲られんこともなかったろう」
「お前は何でも知っていたが、ただ、時機を待つということだけを知らなかったな」(ルビンスキー)
「自由惑星同盟のトリューニヒト議長は、クーデターのとき、それが終わるまで安全に隠れておったそうだ。吾々も、ひとつ、そのひそみにならうとしようか」(ルビンスキー)
「ウォルフガング・ミッターマイヤーに二言があると思うなよ。帝国軍の栄誉に傷をつけた奴には、相応の報いをくれてやる。肝に銘じておけ」(ミッターマイヤー)
「何にしても、戦わぬとは肩がこることさ」(ミッターマイヤー)
「完璧に、とはなかなかいかぬものだ。卿にできなかったとあれば、他の何びとにも不可能だろう。謝罪の必要はない」(ラインハルト)
「(ルビンスキーは)現在の時点では敗北を認めたのだと思います。だから身を隠し、その一方で、どうせボルテック弁務官ではフェザーンがおさまらないと見こしているのでしょう」
「彼がみじめに失敗したとき自分の出番がふたたびある、と思っているのですわ。ローエングラム公とフェザーン市民と、どちらのがわに望まれるにしても……」(ヒルダ)
「そうだ、これがほしかったのだ」
「行こうか、キルヒアイス、おれとお前の宇宙を手に入れるために」(ラインハルト)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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