「京都寺町三条のホームズ1巻(望月麻衣)」の名言・台詞まとめ

「京都寺町三条のホームズ1巻(望月麻衣)」の名言・台詞をまとめていきます。

 

 
 
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京都寺町三条のホームズ1巻

序章

「嘘をつく者がペラペラと言葉を並べるように、ニセモノほど、こうして箱や表装が立派すぎたりするんです」
「そうしたものを『着物が良すぎる』と言ったり、『次第が悪い』とも言うんです」(家頭清貴、ホームズ)

 

「いえ、それ(ハッタリか)はこれから識てみないと。これまた、先入観にとらわれてはいけませんから」(清貴)

 

「君はお金を必要としていて、背に腹は代えられない状態です。だから、許可を取らずに、それを勝手に持ち出した、といったところでしょうか」

「許可を得てるものでしたら、ためらわないでしょう?」(清貴)

 

「鑑定だけならいたしますので、もし良かったら持参したものを見せていただけますか? あなたが持って来たものなら、良いものかもしれない」(清貴)

 

「葵さん、もし良かったら、ここで働きませんか?」

「あなたは、なかなか良い目を持っていますし。家族の宝物をコッソリ売ってお金にするのではなくて、ちゃんと働いてご自分で交通費を稼いではいかがでしょうか」(清貴)

 

第一章

「以前、海外のオークションで、元染付が32億で落札されたというニュースが流れたことがありますね」

「これが、というわけではないですが、そのくらいの価値を感じる方もいるということですよ」(清貴)

 

「僕は『手に入れたい』とは思わないんです。こうして素晴らしい品を観ることができれば、それでいいんです」(清貴)

 

「祖父は『なるべく、本物だけを観ていくといい』とよく言ってました。そうすると偽物を見た時に、お粗末さを感じるようになるんです」(清貴)

 

分かる、分かるよ、岸谷さん。こうやって当てられるのは、怖いものなんだ。(真城葵)

 

「たとえ、『これが売れる』ってものを描いても、いいと思うんです。そもそも自分の好きなようにだけ描いていくのは、もうそれはプロとは言えないと思うんです」

「大事なのは、そこにあなたのブランド、そう、魂を込めることなのではないでしょうか? それは人真似とは違うと思うんです」(清貴)

 

「いつの時代も、プロのクリエイターは人に求められるものを作っていかなければならない宿命のようなものを、背負っていると思うんです」

「なぜなら、芸術は人の目に触れてこそですから」(清貴)

 

「美しいものをたくさんこの目に焼き付けたあと、満月の月明かり満開の桜の下、この命尽きることができたら幸せに違いないです」(清貴)

 

「……ホームズさんって、ちょっとイジワルですよね」(葵)
「かんにん、葵さん」「……京男はいけずやから」(清貴)

 

第二章

「まぁ、とにかく、わしはそうやな。人に会うのも、若い女性と話すのも、自分の感性を磨く仕事のひとつや。ほな、花街に行ってくるわ」(家頭誠司、オーナー)

 

「彼は、なんていうか……結構な変人なんですよ」(葵)

 

「それだけ、佐織さんが今も昔も学校内においてマドンナ的存在ということなんでしょうね。佐織さんが眩しすぎて、罪悪感があまりないのではと思います」

「一般人がアイドルのことを平気で悪く言えるのと似た状態なんでしょう」(清貴)

 

「僕は基本的に、女性の前で他の女性を誉めたりはしませんので」(清貴)

 

他人から見れば、どうしようもないようなことでも、その人にとっては宇宙のすべてだったりするんだ。(葵)

 

「糺の森は祭神の『加茂建角身命』が、この鎮守の森で裁判を行ったという神話に由来するそうです。『糺す』とは取り調べること。ここは、神々の裁判所だったんですよ」(清貴)

 

第三章

「(小説を)書きはじめた頃から手書きだったから慣れていたりもしますし、何よりキーボードで文字を打ち込んでも、魂が込められないような気がするんです」

「これは人それぞれの話なんですが、わたしの場合は手で書き綴ることで、さらに多くのものを込められるような気がするんですよ」(家頭武史、店長)

 

「市場でこうしたお宝に出会えることも、また楽しみのひとつなんですよね」(清貴)

 

「素晴らしい才能をお持ちだと思いますが、有名になるかどうかは、時の運ですからね」(清貴)

 

「実は、いざ帰ろうと思うと、ためらってしまって。交通費が貯まったら、絶対に即帰ろうと思っていたのに、ウジウジモジモジと動けない自分が嫌になります」(葵)

「お気持ち、分かりますよ。無理に行動せずに、自然の流れに任せていいと思います」(清貴)

 

「ホームズさんも、普通の人間だったんですね」(葵)

 

「(父の小説は)剥き出しの感情の果てに、傷ついて動けなくなって、ようやく顔を上げた時に見える光景は、とても美しいものなんだということを教えてくれるんですよ」(清貴)

 

「今もなお祖父には追いつけません。それは祖父も勉強を続け、経験を積んでいるからです」
「どんなに勉強しても終わりがなく、時に、常識がひっくり返ることもある、果てのない世界です」(清貴)

 

「本当に叶えたい願いは、百萬遍唱えるほどに努力したならば、必ず叶うと僕は信じています」(清貴)

 

第四章

「鞍馬まで車で行っても構わなかったんですが、電車には電車の味わいがありますよね」(清貴)
「電車の方が『旅をしている』って感じがしていいです。なんたって……(失恋旅行ですから)」(葵)

 

「自己暗示もあると思いますが、昔からのいわれを知って、その地を堪能するというのは、より良いものを受け止められると思います」(清貴)

 

「贅沢には、『良い贅沢』と『悪い贅沢』があると思うんです」
「たとえ贅沢だと感じても、自分の得た経験を糧とできるならば、それは『良い贅沢』であり、素晴らしい勉強だと思いますよ」(清貴)

 

これまでは『分不相応』と躊躇していたところでも、多少無理しても行ってみるのも、素敵なことなのかもしれない。(葵)

 

「そ、そんな気を遣わなくても」
そう言いながらも、少し嬉しい。ホームズさんはどこまでも、紳士だ。(いじわるだけど)(葵)

 

「──何より、僕が難しいと言ったのは、犯人の特定ではありません」(清貴)

 

第五章

「オーナーの言いつけでしてね。十日から祇園祭が終わるまでは、店で浴衣を着るようにと。それが京都で商売する者の心意気だと」(清貴)

 

「僕たちはメトロポリタン美術館に要請されるような、素晴らしく価値のある歴史的美術品を祭りで見ることができるんですよ。祇園祭は奇跡の祭りと言っても過言ではないんです」(清貴)

 

「……それにしても、女性は揺れやすいものなんですね」(清貴)

 

これは私が許す言葉を告げることが前提の、茶番だ。
この言葉を言うのは、二人のためじゃない。これ以上、みじめな思いをしたくない、私のためだ。(葵)

 

「なんだか気になったんです。葵さんが……泣いているような気がして」(清貴)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 
 
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