「ティアムーン帝国物語2巻(餅月望)」の名言・台詞をまとめていきます。
ティアムーン帝国物語2巻
第一部 第一話
この事件、なんだかお父さまらしくないですわ。(ミーア・ルーナ・ティアムーン)
第二話
「……疲れましたわ。気楽な学園生活が懐かしいですわ」(ミーア)
「考え方を変える必要がありそうですわね。ルードヴィッヒ、わたくしを信じてくださるというのなら、数年後に大飢饉が起こることを前提に考えてくださいな」(ミーア)
「それ(価格高騰)も程度によりますわ」
小麦一袋で城が買える。それほどの地獄が帝国を襲うのだ。(ミーア)
「あっ、そうですわっ!」
そもそも、飢饉の時であっても商人から安く食べ物を仕入れられるなら、それで問題は解決するのだから……。──お友達価格ですわ。お友達価格!(ミーア)
第三話
クロエから聞いた限り、ミーア姫という人は、権力を使って無理を通す性格ではないはず。で、あるならば、彼女の言葉の裏には必ず意味があるはず……。
──試されている、ということなのか?(マルコ・フォークロード)
ミーアの提案はある種の交換条件なのだと、マルコは認識した。
普段、余分なお金を払う代わりに、飢饉の時には助けろという取引。それは言うなれば、この世界には未だ生まれていない「保険」に近い概念である。
自国の民を飢えさせぬ体制を築きつつ、商談相手である私にも利益を提供するとは、なんという……。
クロエ、お前はなんという方を友人にしたのだ……。(マルコ)
政治は清廉潔白ばかりではいられない。飴と鞭、その使い分けによるガス抜き。
いったい、この方の頭にはどれほどの計略が潜んでいるのだ?(ルードヴィッヒ・ヒューイット)
第四話
逃げ道がそこにしかないならば、そこを全力で駆け抜けるのみだ。(ミーア)
第六話
「あら? 知らなかったんですの? わたくしは、わがままな姫殿下ですのよ?」(ミーア)
第七話
あどけなさの残る幼い笑み、なにも考えていないようにさえ見えてしまうその笑顔の裏で、いったいどれほどの思考がめぐらされているのか……。(ルードヴィッヒ)
思い当たる危険ワードがモリモリと盛り込まれた話だった。
まさか、自分のあずかり知らぬところで、こんなことになっていたとは……。(ミーア)
謎はすべて解けましたわ……、ベルマン子爵、許すまじ、ですわ!(ミーア)
「やはりこの方は貴族の横暴にしっかりと怒れる人なのだな……」(ルードヴィッヒ)
「こうあってほしいという通りには、絶対にならないものだ」
「希望的観測はたいてい外れる。そのおかげで剣の腕も上がったわけだから、悪いことばかりでもない」(ディオン・アライア)
第八話
ぜんっぜん、よろしくないですわっ!!!(ミーア)
馬をいかに上手く乗りこなすかで、ギロチンかそうでないかが決まるのだから、練習にも身が入ろうってもんである。(ミーア)
「ここは戦場ですから。いつ戦いが始まってもいいように、兵たちは心構えを整えているんです。そうしないと、命を失いますから」(ディオン)
自身のギロチンへと直結するような戦いが今まさに始まろうとしている。(ミーア)
ミーアには切り札が存在している。そう、わがままである。
第十話
「あまり、あのお姫さんをナメない方がいい」
「あれは、相当の切れ者だ。軍師でもやらせたら、負けてると見せて最後にちゃっかり勝ちをさらっていく。そういう類の人物だよ」(ディオン)
「帝国の土地はすべからく、我ら帝室の土地。皇帝の娘たるわたくしが行きたいと願えば、行けない場所はなく、妨げる者もない。そうではなくって?」
ああ、昔(高慢かつ身勝手)を思い出して、なんだか、すごく爽快な気分ですわ!(ミーア)
ちょっとしたきっかけで紛争が起こってしまい、革命に飛び火する可能性がある。そして、ギロチン……、首コロコロ……。(ミーア)
好意を無下に扱って、いいことなんか一つもございませんわ。(ミーア)
第十一話
「あなたには、将軍になっていただきたい」
「ミーアさまのやりたいことのためには、私のような文官だけではだめなのだ」(ルードヴィッヒ)
「そうだねぇ。それも楽しそうかもしれないな」(ディオン)
第十二話
「だと思った。やっぱり、姫殿下は面白いな! まぁ、どうするつもりなのか知らないけど、お供しますよ。場合によっては地獄までね」(ディオン)
これは、あれですわ。前菜がおいしいからって、食べ過ぎて、お腹いっぱいになってしまって、本当においしいデザートを食べそこなうという……、って、上手いこと言ってる場合じゃないですわ!(ミーア)
ああ、これはあれですわ。ルードヴィッヒを感心させた時と同じ感覚。気分爽快ですわ!(ミーア)
揺らがない自分ファースト。ミーアの言葉が溢れる打算に裏打ちされた発言だということに気づいた者は、その場に一人もいなかった。
第十三話
栄誉は、貴族にとって何物(利益より)にも代えがたいものだ。(ルードヴィッヒ)
第十四話
「誰が見ているかわかったものではありません。ミーアさま、使用人たちの口は、とても軽いのでございます」(アンヌ・リトシュタイン)
妄想と妄想の掛け算がどのような答えを生み出すのか……、今はまだ、誰も知らない。
第十五話
(ミーアの考えは)実利をまっすぐ追い求める、きわめて打算的な判断に基づくものなのだ。にもかかわらず、ルードヴィッヒの推理という名の妄想は加速していく。
──そして、恐らく、これはバランスを取るためでもあるんだろうな……。(ルードヴィッヒ)
さすがだ、ミーアさま……あの方は、情に厚いことを無能の言い訳にしない方だ。
俺にわかるのはこれだけだが……、ほかにもなにか狙いがあるのだろうか?(ルードヴィッヒ)
第十七話
「我が国が誇る人材を、わざわざ国外に流出させるような愚を犯すわけにはいきませんわ」(ミーア)
第十八話
「あの日記帳がある限り、わたくしはギロチンにかけられることが決まっていて……では、その日記帳が消えた、ということは……」
「……もしかして、ギロチンの未来も消えたと……、そういうことですの?」
「やっ……た、んですの? わたし、ついにっ!」(ミーア)
第十九話
「べっ、別にそれほど驚くことでもないのではないかしら? 才能を持つ者は家柄に関係ありませんし?」(ミーア)
来てますわ、波が……。抑えきれないビッグウェーブがわたくしを押し上げようとしていますわ!(ミーア)
「……これで行かないとは、さすがに言えないですわね。行きたいですわ、アベル王子のところに……。わたくしは、行きたい。協力をお願いできるかしら?」(ミーア)
べっ、別にアベル王子に会いたいからこんなこと言ってるわけじゃありませんわ! あくまでも、みなさんを幻滅させてギロチンにかけられないためですわ!(ミーア)
第二十一話
やはり(ミーア姫は)立派な方だ。頭がいいだけでなく、きちんと勇気の使いどころをご存じとは。できることなら、自らの主であるシオンと婚儀を挙げてもらいたいものだが。(キースウッド)
第二十二話
ああ、わたくし、ここで死ぬのですわね。でも、ギロチンよりは多少マシな死に方だったのではないかしら……?(ミーア)
第二十三話
あの時(前世)と比べれば、こんなのへっちゃらですわ。(ミーア)
「あなたは、もしもご学友であるアベル王子が民の弾圧に加担していたら、彼を斬りますの?」(ミーア)
「もしもアベル王子が民衆の弾圧に加担して、その剣を振るったのであれば……、そうだな、俺は彼に剣を向けなければならないだろう」(シオン・ソール・サンクランド)
「仕方がない、どうすることもできない……、本当にそうかしら?」
「あなたのお言葉は、そうならないように努めた者のみが言える言葉、そうではございませんか? シオン王子」(ミーア)
第二十四話
わたくしを呼び捨てにしようだなんて、生意気ですわ!
(でも)こっ、これ、すごく心臓に悪いですわ!(ミーア)
第二十六話
「起こらないはずの革命が起こる。そこに何者かの作為を感じる」(ルードヴィッヒ)
「それ(止める)は無理。まぁ、血が流れる前なら可能かもしれないけど」
「人の死は争いを加速させて、後戻りできないようにするってことさ」(ディオン)
第二十七話
ま……、まさか、ミーアはそれすらも読み切って、だから笑っていたというのか?(シオン)
第三十話
知恵持つ獅子は鋭き爪を隠すと聞くが……。なるほど、この普段なにも考えていなさそうな姿も演技ということか……。(シオン)
第三十一話
「勇を持ち、主君の誤りを諌める者こそ忠臣だ。それに、民を代弁するような立場の者を害すればどうなるのか、わからなかったというのか……」(シオン)
第三十六話
「今のボクでは到底手が届かないほど魅力的で……、だけど、ボクが追いつけるって心から信じてくれた人だ。ボクが今よりもっと前に進めると信頼して、励ましてくれた人だ」(アベル・レムノ)
第三十八話
「ボクに会いに来てくれたのだったら、嬉しいのだが……」(アベル)
「あら? それ以外にここに来る理由は、ないのではなくて?」(ミーア)
「腐った王権のために殉じるか、アベル・レムノ」(シオン)
「それでも、なお王権は必要なのだ。秩序なき世界ではより多くの民衆が苦しむことになる。腐っていたとしても王の剣は必要なのだ」(アベル)
考えてみれば、それは当たり前のことなのかもしれない。剣を持ち、戦う意志を固めた人間の前では、しょせん言葉は無力だ。(ミーア)
「うちの姫さんを泣かすなんて、ちょっとやんちゃが過ぎるんじゃない? 王子さま方」
「うちの姫さんは泣き虫なんだから、あまり泣かせないでもらえるかな?」(ディオン)
第四十話
これは、不吉ですわ。この男が土下座なんて、なにか恐ろしいことが起こらなければよろしいのですけど……。(ミーア)
「進むべき道を光で照らしてくれた者がいる。ならば、我らがすべきことは、その道を突き進むことだ」(アベル)
第四十一話
「シオン、ようやくあなたも知りましたわね、失敗を。あなたのような方は知らないかもしれませんけれど、人間は失敗するものなのですわ」
「完璧に生きられる人間などいない。だからこそ、せめてやり直しの機会を与えてあげることですわ」(ミーア)
罪は罰によって終わり、過ちは裁かれることで完結する。
「あの日が俺にとっての分かれ道だった。もしもあの苦しみを味わうことがなかったら俺は民の憎悪を買って首を取られていただろう」
「そして、もしもあの苦しみを、取り返しがつかぬ段階で味わったなら、俺は過ちを認めることがきなかっただろう」(未来のシオン)
第四十三話
「それは心外ですねぇ、姫さん。僕だって(戦う)相手を選びますよ。あんまり実力差があると、弱い者イジメになってしまいますからね」(ディオン)
第一部エピローグ
「せっかく断頭台の運命を回避したのですから、あの程度の幸せで満足などいたしませんわ。ええ、満足などしてあげるものですか」(ミーア)
ミーアの美味しいお礼参り
だから、ミーアは種を蒔く。いつか自分が、良い実りを得るために。
最後まで読んで頂きありがとうございました。