「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~1巻(香月美夜)」の名言・台詞をまとめていきます。
本好きの下剋上 第一部「兵士の娘Ⅰ」
プロローグ
他人に何と言われようと気にしない。本があれば、それで幸せなのだ。(本須麗乃、マイン)
「そうだね。わたし、本に埋もれて死ぬって決めてるから」(麗乃)
新しい生活
……恥ずかしい! 一度は物理的に、一度は社会的に、わたしは二度死んだ。(マイン)
わたしの望み通りに神様が生まれ変わらせてくれたならば、ここには本があるはずだ。わたしの望みは「生まれ変わっても本を読みたい」だったのだから。(マイン)
実際、本さえ読めれば、生活する上で自分の顔立ちなんて、それほど問題ではない。麗乃だった時も大した顔ではなかったので、可愛くないと困るなんて思わない。(マイン)
麗乃だった時も、他国の本を読むためには辞書を片手に努力した。あの頃と同じようにこの世界の本を読むために言葉を覚えるのだと思えば、苦労だとは思わない。
わたしの本にかける情熱と愛は、周囲の人が引くレベルだった。(マイン)
おうち探索
家族全員に敗北し続けた結果、わたしは乙女心と恥じらいをこの三日間でポイした。わたしは幼女。家族に世話されるのは仕方ない。(マイン)
わたしの生活環境を整える第一歩に本がいる。本さえあれば、いつでもベッドに転がっていられるし、色んな不愉快も我慢できる思う。というか、我慢する。(マイン)
……足が汚れることより本を探すことが優先だもんね。(マイン)
本を手に入れるためならば、親に怒られるくらいわたしにとっては大した障害ではないのだ。(マイン)
「うぅ、仕方ない。本がないなら、まずは、文字を探すところから始めよう」(マイン)
街中探索
……よしよし、頑張れ! わたしのシナプス回路!(マイン)
本、入手不可能
……ぐぬぅ、お貴族様めっ! わたしだって貴族に生まれていれば、本が読めたってことだよね? ちょっと、神様、なんでわたし平民なの?(マイン)
「お、おじさん! お願いがあります!」
「買えないのはわかりきっているから、せめて、あの本、触らせてください。頬ずりしたい。せめて、くんかくんかして、インクの匂いだけでも満喫したいんですっ!」(マイン)
……手に入らないなら、どうする? 自分で作るしかないでしょ? こうなったら、手段は選ばない。絶対に本を手に入れてやる! 負けるもんか!(マイン)
生活改善中
「え? え? マインの髪が夜のお空の色になったよ? お月様みたいな目とすごく合ってる」(トゥーリ)
近所の男の子
……本ばっかり読んで、妄想ばっかりして、夢の世界にいるから、男っ気がないんだなんて言葉は受け付けませーん。(マイン)
お願い、止めて! いい年して、そんなことされた経験ないから、対処に困るのっ!(マイン)
紙、入手不可能
麗乃時代、スッポンのように食らいつき、熱い餅のように剥がれない、と言われていたわたしの本に対する粘着力を甘く見てもらっては困る。(マイン)
紙が手に入らないなら、どうするのか。答えは一つ。自分で作ればいいじゃない。(マイン)
冬支度
「全部直す金がないのに、マインがいたら全部壊される」(ギュンター)
石板GET!
「マインは初めてのお手伝いだけど、皆でわいわいするのって、ちょっとしたお祭りみたいなの。今年は一緒にできるから楽しみだね」(トゥーリ)
何をするにも足手まといであることを自覚しているわたしは、誰かに呼ばれるまで荷車の番をすることにした。これだって重要な仕事だ、と自分に言い聞かせながら。(マイン)
……ハァ、幸せすぎる。文字を書いて読めることが、こんなに幸せなことだとは思わなかった。(マイン)
古代エジプト人に敗北
「家族の服を作るということは、余所からの見栄えと実用のどちらをとっても大事なことでしょ? 美人の条件は裁縫と料理よ」(エーファ)
「もう無理! やってられない! 『古代エジプト人』、わたしの負け!」(マイン)
エジプト文明がダメならば、次はどうすればいいだろうか。世界史の教科書的にエジプト文明の次はメソポタミア文明に決まっている。
……よしきた、楔形文字! ほいきた、粘土板! メソポタミア文明、万歳!(マイン)
オットーさんのお手伝い
「と、とにかく! 何のご褒美もなしに働くほど、わたし、安い女じゃないんです」(マイン)
……だって、書類作成のお手伝いって、羊皮紙に触れるってことでしょ? インクで字が書けるってことでしょ? それって、とても嬉しいことに決まってるじゃない!(マイン)
トゥーリの髪飾り
「これ以上可愛くなれるなら、してもいいじゃない。可愛いは正義だよ!」(マイン)
わたしを森へ連れて行って
「初めて石筆を持った人に長時間の集中は無理ですから」
「一日に色々なことを少しずつ体験させた方が身に付きますよ」(マイン)
「でも、苦手意識を持つと、余計に時間がかかるから、一回に教えるのはあれくらいの量で充分ですよ。わたしと比べちゃダメですからね」(マイン)
メソポタミア文明、万歳
「トゥーリがいなくても、マインのことはオレが守ってやるよ。マインは弱っちいからな」(ルッツ)
心配してくれる家族やルッツには悪いが、森に来て、何の挑戦もせずに帰ることなどできようか。いや、できない。(マイン)
「マインが何をしたいのかわかってたら、無駄が省けるから。今だって、欲しい土がはっきりしているのに、見当違いなところを掘ってただろ?」(ルッツ)
「オレがすっげぇ腹減ってた時に、パルゥケーキ作ってくれただろ? あの時にオレ、マインのこと、手伝うって決めたから」(ルッツ)
「くっそぉ、これだからマインはおとなしそうな顔してるのに、油断できないんだよ!」(ルッツ)
「こうやって記録しておくと、忘れてもまた読んで思い出せるんだよ。記録ってすごいよね。そんな記録が延々とつづられた本って、もっとすごいよね」(マイン)
……すごいよ、粘土板! できたよ、粘土板! 偉大なるメソポタミア文明、万歳!(マイン)
「二度目があると思わないでね」(マイン)
粘土板はダメだ
「マイン、大丈夫だよ。皆が手伝ってくれる、って言ったんだから、前よりずっと楽に速くできるよ。だから、目の色変えて怒っちゃダメだよ」(トゥーリ)
「わたしが本当にやりたいのは、本に囲まれて暮らすことだから。一月に何冊も新しい本ができて、それを全部手に入れて、読みふけって暮らしたいんだよね」(マイン)
「あ~、旅もいいよね。あっちこっち行くの、楽しそう。わたしね、『世界各国』の『図書館』を巡るのが夢だったんだよ、ずっと……」(マイン)
もう人災も天災も経験した。これ以上の失敗原因なんてないだろう。何が何でも完成させる!(マイン)
本が一つ手に入ったことで、ここでも大事にしたいものができた。ちゃんとこの世界で生きていこうと思える、自分の生きる道を見つけた気がした。(マイン)
トゥーリの洗礼式
「笑顔だよ。笑ってれば、トゥーリが一番可愛い。ホントだよ?」(マイン)
「そうだ。笑ってなくてもトゥーリが一番可愛いだろう」(ギュンター)
黄河文明、愛してる
「いつ死ぬか、今度倒れたら駄目かもしれない。ずっとそう思っていたから、今元気になっていくだけで十分だ」(ギュンター)
……黄河文明&ご先祖様、素晴らしい知恵をありがとう。生まれる前から愛してます。父さん、母さん、素敵なナイフをありがとう。おかげで木簡が作れます。(マイン)
お料理奮闘中
……米、米、和食! 誰か和食を! 和食を恵んでください!(マイン)
「父さんが隠れてこっそり買ったお酒よ。せっかくだから、皆でおいしくいただきましょ」(エーファ)
木簡と不思議な熱
「せっかく作って、わざわざ別に置いたのに……もうやだ。わたしの本は、絶対に完成しない運命にあるんだ」(マイン)
会合への道
「自分でできないなら、できるヤツを雇えばいいだろ?」(オットー)
「俺なら、できるヤツを誘導して、自主的にやるように仕向ける。簡単なことじゃないが、相手が自分からやればこっちの懐は痛まない」(オットー)
「人と会うのに第一印象って大事なんだよ。準備する時間があるなら尚更ちゃんとした方がいい」(マイン)
「オットーさんは今回義理で会ってくれるけど、そんなに優しくないよ」
「元商人だから、損得勘定をしっかりする人なのルッツが何も考えてなかったら、二度目は会ってくれないと思う」(マイン)
「本はそう簡単に売れないと思う。でも、紙なら羊皮紙より値段を抑えられると思うし、売れると思う。少なくとも作り方を知ってるわたしを拾ってくれる、利に敏い商人はいるよ」(マイン)
商人との会合
……あ、ベンノさん。今、軽く舌打ちしましたね? 子供だから簡単に教えてもらえるかもしれない、と甘く見てましたね?」
「残念でした。まだルッツとの面談が始まっていないのに、こんな前哨戦で利用価値のありそうな手札は切れません。(マイン)
「え? ちょっと待ってください。恋心が暴走しすぎてませんか?」(マイン)
「オレにだってやりたいことはある! マインが考えたものは全部オレが作るんだ!」(ルッツ)
エピローグ
「当たり前だ! あんなもの、余所にやれるか!? あの嬢ちゃん一人だけで一体どれだけの商品が作れる?」
「あのカンザシ、髪の艶を出す物、羊皮紙じゃない紙……俺が今日知ったのはこれだけだが、絶対に色々隠し持ってる。市場をひっくり返す災害になる」(ベンノ)
変わらぬ日常
「プラネタリウムより初めての本屋の方が絶対に楽しいよ!」(麗乃)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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本好きの下剋上 1巻 第一部「兵士の娘Ⅰ」(ラノベ)