「恐怖の谷」の名言まとめました

「恐怖の谷(コナン・ドイル)」より名言をまとめていきます。

ホームズシリーズの7作目(長編)になります。
ホームズの元に、モリアーティー教授の配下より暗号文が届いた。
暗号解読に成功したホームズは、ある人物に危険が迫っていることを知る。
またそれと同時に、その人物が凄惨な姿で殺害されたとの連絡が入る。
さっそく捜査に乗り出すホームズだったが、事件は複雑な様相を示していく。
ホームズシリーズ最後の長編を楽しんで下さい。

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予防

それがなにより貴重だったのは、その情報が犯罪への報復のためというよりは、むしろ犯罪を予知し、それを予防するためにこそ役だったという点なんだ。

ホームズがある人物がよこした情報について、語った言葉になります。
ホームズは犯人逮捕に情熱を傾けてるが、それより犯罪自体が起こらないことを望んでいる。
そのため、この時の情報のように犯罪防止が一番となる。ホームズの正義感が伺える。
ただ無能な犯人に、苛立ちを覚える面もあるのだが。

心のやましさ

実体はなにもない。すべては心のやましさのなせるわざ。
自分の行為を裏切りだと自覚しているうから、相手の目のなかに、非難の色を読みとってしまうというわけだ。

モリアーティー教授の配下が教授に疑われていると感じたため、ホームズに手を引くように連絡してきた時のこと。
人は同じものを見ても、違うこと読み取ることがある。
例えば、ボーイッシュな女性がいたとする。
一人は、そのままボーイッシュな女性と見ている。
もう一人は、女性っぽい男性と見ている。
このように人は自分の感性によって、捉え方が変わってしまう。
同じ森の中でも明るいうちは平気なものだ。
しかし暗くなると、幽霊が見えたと錯覚するのと同じこと。

信義

ぼくはいつの場合も信義を重んじる男だからね。

情報提供者の身元を調べない約束をしたホームズが語ったこと。
情報は匿名だから知らせることが出来る。
その人物を裏で調べていたら、二度とその人物からは情報は来ないだろう。
そしてその噂は、今後の情報入手にも影響する。信義を守るのは、自分のためである。

知識

探偵にとっては、およそどんな知識でも、有用ではないということはないんだ。

ホームズが一見事件と関係ない話をした時、語った言葉になります。
犯罪捜査に必要なのは犯罪記録だけではない。
あくまで人を相手にしないといけないため、あらゆる情報が必要になる。
ただホームズは博学ではあるが、知識が多彩だろうか?
シリーズ一作目の「緋色の研究」で、ワトスンに「かなり偏った知識」と判断されていたが。

教え

もしも一生のうちにでなにか実際的なことをやるとしたら、その最たるものは、3ヶ月ほど部屋にとじこもって、1日12時間、犯罪実録に読みふけって過ごすことだよ。
読んでみれば、いっさい合財がそこにでてくる。

ホームズが、ある若手探偵に話した言葉になります。
ホームズは過去の犯罪記録に精通している。
シリーズ一作目の「緋色の研究」では次のように語っている。
「だから、およそ一千もの事例に精通しているかぎり、一千一例めのやつが解き明かせないというほうが、かえって不思議なくらいなんです」
ただ難しいのは、知っているのと利用出来るのは違うこと。
類似性を関連付ける、頭脳と発想が何より必要。

目的

ぼくが事件にかかわる目的はたったひとつ、正義を成し遂げ、警察の仕事を助けること、それに尽きる。

ホームズが協力している探偵に語ったこと。
これだけを読むとホームズは正義の人であり、法の番人のように感じる。
しかし正義とは言っているが、犯人逮捕とは言っていない。
警察の仕事を助けると言っているが、警察が全てとは言っていない。
ホームズの正義は、常に自分にとっての正義である。

どうかな?

そう思うかね? さて、それはどうかな?

何も光明が見えていない探偵に対して、ホームズが語った言葉になります。
同じものを見て、同じことを聞いても、既にホームズには全容が見えている。
それを間接的に伝えている。
本人は軽い冗談を言っている程度かもしれないが、自分が言われたら、かなりイライラするかもしれない。

質問

君の質問は、いつも単刀直入で、どきっとさせられるよ、ワトスン。
まるで弾丸みたいにまっすぐ飛んでくる。

ワトスンがストレートな自分の推理を語った時、ホームズが返した言葉。
ワトスンのような一般人は、結論を急ぐ傾向にある。これは現代でも同じ。
確証もないのに、いきなり断定的に話すのは、本来なら間違っている。
しかし多くの情報は、未確定の状況で結論を書いている。

説明

しかしね、説明がつかないときみが言うような、そういう出来事がいくつも重なるなんてこと、本来ありえないはずなんだ。

目の前に分かりやすい結論が出ている。しかし説明できない状況も多数残っている。
その状態で結論を急いでいるワトスンに、ホームズが語った言葉になります。
人は見えていても、見たくないものは見えない時がある。
人は知っていても、分からないことは無視することがある。
個人レベルの話なら、それは自由だ。
しかし人の運命を左右する時には、明らかに間違っている。

誇り

迅速に推理を進めて、巧妙に罠を仕掛け、いずれ起こるはずのことを明快に予測したうえ、大胆な仮説をたてて、それを誇らしげに立証してみせる。
こういったやりかたをしてこそ、われわれは生涯をかけた仕事に誇りを持てるし、これが正しい仕事だという自信ももてるのさ。

犯人に罠を仕掛けたホームズが、若手探偵に語った言葉になります。
警察なら権力を持って、犯人を追及することが出来る。しかし探偵にはその権限がない。
そこから明確な証拠を掴むため、演出の必要性を語っている。
しかし、それ以外にも理由があると考えている。
ホームズも探偵を始めた当時は、探偵という職業が認識されず苦労していた。
そのため自分と能力の演出として、人を驚かせていたと言える。
人はアピールしない天才に興味を持たない。

モリアーティー教授

あの男を倒せるものはいない、などと言うつもりはありませんよ。
ただ、それには時間がかかる。

あの男とは、今回の事件にも絡んでいたモリアーティー教授のこと。
その悪の首魁も時間はかかるが捕まえると、ホームズが語っている。
ただこの言葉は、ちょっと違和感がある。
発表作品順に読んでいたら、ホームズとモリアーティー教授との対決は既に終わっている。
この作品は時系列はその前のため、間違っているわけではない。
ただこの作品にモリアーティー教授を出してきた、意図がわからない。

感想

今回も安定のホームズシリーズの面白さがあり、最後のドンデン返しもよく出来ていた。
しかしまた今回も二部構成になっており、後半は犯人側の過去物語。
正直読みたいのはホームズ物であり、犯人の過去など興味がない。
この点にだけは不満が残る。ただ興味がなければ読まなければいいだけ。
そのように割り切れば、欠かせない一冊となる。

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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