「サーチライトと誘蛾灯」の名言まとめました

「サーチライトと誘蛾灯(櫻田智也)」より名言をまとめていきます。

ホームレス対策として夜の公園を見回りしていたら、奇妙な男を発見した。
その男は「魞沢(エリサワ)」と名乗り、昆虫採集をしていると言う。
不審者とし追い出そうとした所、公園で遺体が発見される。
表題作を含む5編の短編ミステリー。

すごい?

「なんていうか君は...ちょっとすごいな」
「あのね、誉めてないよ」

公園を見回っている定年後のおじいさんが、魞沢に話した言葉になります。
この時、昆虫を捕まえようとして白いシートを広げていた。
その怪しい点を問い詰められていたのだが、話があまりにも不思議すぎてこのような言われ方になっている。
不思議も通り越すと、妙に感心するものですから。

ホームレス

見回りのおかげで公園の治安が保たれているわけですね。
どうりで駅前にホームレスのかたがたがあふれていると思いました。

ちょっとイヤミっぽいですね。
これが事実だとすると、悪いのは誰だろう?
指示した役所?
実行している見回り組?
そこにたむろするホームレス?
これを判断するのは難しい。おそらく立場に寄って違うだろう。

小さな芽

ひとりのホームレスの侵入を許すとあっという間に仲間がふえる。
小さな芽を摘んでおくことが大切だ。

一人を許すと、他が権利を主張する。
一人も許さないと追い出す側として、他と同列を主張出来る。方法としては正しい。
しかし「小さな芽」と表現している限り、解決出来ることはないだろう。

手伝い

事情と手伝いの中身によります。怖いのと痛いのはちょっと。

手伝いを依頼された?沢が、語った言葉になります。
本音ではあるけど、男としてはあまり使いたくない表現ですね。
もっとも事情を伝えないで依頼するほうが、よっぽどおかしいのですが。

磨くべき宝

磨くべき宝は、いつだって内に眠っているものなのにね。

内にある良さを理解せず、周りばかりがよく見える状態について。
人は何かを売り出したり紹介したりする時、追加することばかり考える。
しかし何も足さない、むしろ減らすことで良さが出ることは多い。
ありきたりのプラスは要らない。

節約

節約のつもりで歩いたのが、逆に高くつきました。

節約のつもりでバスを使わずに歩いた魞沢。
途中で力尽き、バーに入ってしまった時に話した言葉になります。
乗り物に限らず、節約によって結果が出ないことは多い。
例えば、何でも自分でしようとして、人に任せないなどが典型的。
自分だけでは出ない結果が、人の協力により出ることはよくあること。
ただ人に任せることが、何より難しいのですが。

考え

自分の考えが、すべて伝わっているようなつもりになっていました。

魞沢が他の人と意見が食い違った時、話した言葉になります。
頭の良い人は、周りも自分と同じぐらい理解出来ていると勘違いする。
そのため話が飛びやすいのだが、本人は普通に話しているのだろう。
これは幸せなのか、そうでないのか。

あの場所

あそこがどういう場所か、以前に教えたはずです。

ある子供が母親に怒られたときの言葉。
35年前になっているが、場所自体が差別されていた地域のこと。
弱い人は、より弱い人を見つける。この考え方は現代でも変わらない。

侮蔑

もっと好かれたいという欲です。
そのせいで、彼を侮辱するような真似をして、むしろ傷つけてしまったんですよ。

ある少年が貧乏な青年に対して行ったこと。
物を渡す側は良かれと思っても、受け取る側が嬉しいとは限らない。
場合によっては、「バカにされた」と感じることも多い。
これはその立場になったことがなければ、分からないかもしれない。

空腹

そうおっしゃらずに。空腹は悪魔に付け入る隙を与えます。

あるお婆さんの言葉。お腹が減ると、良からぬことを考えますから。

信者

理解できなくても受け入れるということが、わたくしたちには大切なんです。

教会に仕えている信者の言葉になります。
自分の考えではなく、教えに従って受け入れる。明らかに何かが違うように感じる。
しかしこれは正しいとか間違いで、論じることではないのだろう。
だた個人的には受け入れられない。

理解

理解は、必ずしも受容のためにあるわけではない。理解は、否定のためにも必要なのだ。

仲良くなりたいから、相手のことをもっと知りたい。
相手を拒絶したいから、相手のことを知らないといけない。
好きと嫌いが表裏の関係なのがよく分かる。

感想

それぞれが短いし、軽快な展開でもあったので、非常に読みやすかった。
また全話に登場する魞沢もとぼけた感じで、話の内容にかかわらず明るい感じで進んでいく。
適度な謎解きもあり、十分満足感もあるだろう。
ただ難を言えば?沢が感情移入出来るほど、魅力的なキャラクターではないことだろう。
感情移入するよりは、見守る?立場でいたい感じ。
気分転換に読むのが一番おすすめになるだろう。

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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