「バスカヴィル家の犬」の名言まとめました

「バスカヴィル家の犬(コナン・ドイル)」より名言をまとめていきます。

ホームズシリーズの5作目(長編)になります。
ホームズの元にジェームス・モーティマーと名乗る人物から、奇妙な依頼が舞い込んできた。
バスカヴィル家の犬にまつわる伝説と、最近発生していた殺人事件についてのものだった。
殺害された人物の相続人であるヘンリーの元に脅迫状が届いたことにより、ホームズに助言を依頼するのだが。
ホームズシリーズを代表する長編を堪能して下さい。

問いかけ

どうだい、ワトスン、きみはそれをどう見る?

依頼人が忘れていったステッキを見たホームズが、ワトスンに問いかけたこと。
言葉自体は、何てことはないものです。問題は、ホームズが問いかけていること。
物を見てのホームズの推理能力は、今さら語るまでもない。
そんな人物から問いかけられると、何か試されてるよう。
これに限らず専門家からの問いかけは、意外と面倒くさい。

サポーター

自ら光り輝く発光体ではないものの、その光をじゅうぶんによそに伝えられる良導体、それがきみなのさ。

ホームズが考えるワトスン評になります。
主役ではないが名脇役という感じですかね?
ホームズはおそらく褒め言葉で話してるけど、褒め言葉かな?
嬉しい人と、そうでない人に分かれそう。

上げて落とす?

あいにくだけど、ワトスン、さっききみの出した結論、あれはほとんどまちがってる。
いま、きみはぼくを刺激してくれると言ったけど、あれはざっくばらんに言えば、きみの思いちがいに注目することで、ぼくが正しい結論に導かれることがままあると、そういう意味なのさ。

先程ワトスンを褒めたと思ったら、早速けなして?います。
おそらくホームズとしては悪く言っている訳でも、けなしている訳ではない。
ただ本当のことを言っているだけ。
その本当のことが、人を怒らせるんですけどね。

からかい

いやはや、ワトスン、きみはあいかわらずナイーブだねえ。
だからこそこっちとしても、きみをだしにして、ちょっとした推理力をひけらかしてみせたくもなるというものだ。

ホームズの指摘に対して、いつも同じように驚いてくれるワトスンをからかった言葉になる。
普段は堅苦しいホームズだが、ワトスンにだけはくだけた感じ。
ホームズは意外と自慢したがりかも。

分かっていること

世のなかってのはね、わかりきってることだらけなのさ。
だれひとりそれについて、多少なりとまともに考えてみたことがないというだけのことでね。

知っていること、もしくは分かっていることは多い。
しかしその知識と「気づき」が連動しない。結論としては、何も知らないと同じになる。
そして「気づき」を話すと分かっていることのため、意外と驚かれない。
ホームズは「気づき」を話した後、いつも後悔している。

やる気

あてにしていた糸筋のうち、これで二本がきれちまったよ、ワトスン。
もっともぼくとしては、打つ手打つ手がすべて空振りに終わったとき、かえってやる気が出てくるんだけどね。

ホームズはパーフェクトな探偵と思っている人もいるかもしれない。
しかし実際は、このように間違えることも多い。
間違いをミスと捉えるか、可能性を一つ潰したと捉えるかは考え方次第。
全てダメでもやる気が出るのだから、ホームズはプラス思考ですね。

事実と解釈

ぼくとしてきみに望みたいのはね、ワトスン、たんに事実をできるだけ克明に記録して、ぼくに報告してくれること。
それらを分析して、解釈を加えるほうは、ぼくにまかせてくれ。

ワトスン単独で依頼人を守るよう指示した時、ホームズが依頼したこと。
一見、ワトスンの能力を低く見ているように感じる。しかしそれは違う。
ワトスンに「考えるな」と指示しているのと、「考える前の情報」と指示している差になる。
個人の解釈が加わると、聞いた人に勘違いが発生する。
情報とは、解釈を加えない事実であるべきだ。

証明

肝心なのは、なにがあったかを知ることじゃなく、それを証明することなんだ。

犯人は特定できているが、有罪にするまでの証拠が見つからない時、ホームズが語ったこと。
ホームズの目的は犯罪防止ではなく、犯人の逮捕にある。
そのため、知っているだけでは途中になるのだろう。
少し話は変わるが、裁判の基本は「疑わしくは罰せず」である。
正しい考えだが、犯人を逃しているのも事実であろう。

ライバル

相手にとって不足のない敵とは、まさにあいつのことだ、あれほど「好敵手」の名にふさわしい相手はいない。

ホームズの芸術家気質がうかがえる。
ホームズは無能な犯罪者を軽蔑し、有能な犯罪者を認めている。
もちろん、「その有能な犯罪者を捕まえる自分」が全てとなる。

勝利

できることなら、あすという一日が暮れないうちに、究極の勝利を手中におさめてしまいたいものだよ。

明日犯人と決着をつけようとしているホームズが語ったこと。
言い切る形ではなく、望んでいる感じになっている。
ホームズは自信家であり、そして見合うだけの能力も持っている。
しかし最後には運もあることを理解しているのだろう。

感想

今回は前2作と異なり、一つのパートで話が進んで行きます。
今までの犯人パートは正直要らないと思っていたので、今回の形は好ましい。
内容については間違いなく面白い。前半のベーカー街での展開。
後半の犯人との対決など、見どころはたくさんある。
ただ唯一残念なのは、中盤にホームズが出てこない場面だ。
ワトスンは出ているが、やはり少し物足りない。もちろん、そこに仕掛けはあるのだが。
ホームズシリーズを語る上で、欠かせない一冊です。

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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