「緋色の研究」の名言まとめました

「緋色の研究(コナンドイル)」より名言をまとめていきます。

ホームズシリーズの記念すべき第1作目になります。
言わずもしれたシャーロック・ホームズとワトスン博士の出会いから始まる物語。
古い作品ですが、もし読んだことこがなければ一度は読んでみる価値があります。

価値観の違い

それがぼくにとってなんの役に立つんです?
われわれは太陽のまわりをまわってる、そうきみは言う。
ですがね、たとえわれわれのまわっているのが月のまわりであろうと、それはぼくにとって、あるいはぼくの仕事にとって、これっぽっちの差異ももたらすわけじゃないんです。

ホームズの性格が良く出ている。自分に関係することにしか興味がない感じ。
必要な人かもしれないが、余り近づきたくないタイプかも。

事件の類似性

彼らが集めた証拠は、ぜんぶ提示してもらう。
そのうえでぼくは、これまでに起きた犯罪の歴史に関する知識を駆使して、連中を正しい軌道に乗せてやる。
そもそも犯罪というやつには、それぞれにいちじるしい類似性があるものでね。
だから、およそ一千もの事例に精通しているかぎり、一千一例めのやつが解き明かせないというほうが、かえって不思議なくらいなんです。

ホームズシリーズの中でも、かなり有名な言葉です。
知識と経験の重要性を示している。千という数字に具体的な意味はない。
知っていると知らないの差は大きい。

説明

ぼくには一目でわかったんだが、どうしてわかったのかを説明するほうが、かえってむずかしい。
2足す2が4になることはよく知ってても、そうなる理屈を説明しろと言われたら、ちょっと困るのとおなじでね。

人に説明するときの「あるある」ですね。
全然知識のない人から質問されても、うまく答えることは難しい。
特に会社でパソコン関係の質問をされても、なんかこう根本的に知らない人が多いので、説明しても話がかみ合わない。
しかも、「知ってるからって偉そうに!」的なことも言われるし。

推理

具体的な証拠がそろわないうちに、論を立てようとするのは大きなまちがいだよ。
それは判断をゆがめるおそれがある。

自分でも気をつけないといけないこと。
初めに決め付けてしまうと、それが正しいという証拠を探してしまう。

得する人達

とんでもない、結果なんてどうでもいいのさ。
もし犯人がつかまれば、お二方の奮闘によってということになるし、かりに犯人が逃げおおせれば、お二方の奮闘むなしく、ということになる。
「表が出ればぼくの勝ち、裏が出ればきみの負け」というわけだよ。
あのふたりがなにをしようと、必ずそれを褒めそやすものがでてくる。
「ばかものはつねにおのれを褒めたたえるばかものを見つけだす」とも言うじゃないか。

ホームズが協力した二人の刑事に対して、ワトスンに語ったこと。
皮肉屋のホームズらしいですね。
羨ましい訳でもなく、妬んでる訳でもなく本人はただ「事実」を語っているだけのイメージ。
ただ「本当のこと」というのは、相手に対して非常に厳しいことが多いので、日常生活のなかではなるべく使わない方がいい。

結果

たいていのひとは、一連の出来事を順序だてて説明されれば、その結果がどうなるかを言いあてることができる。
それらの出来事を頭のなかで積み重ねていって、そこから出てくる結果を推測するわけだ。
しかるに、ある結果だけを先に与えられた場合、自分の隠れた意識の底から、論理がどういった段階を経て発展して、そういう結果にいたったのか、それを分析できる人間はほとんどいない。

事実から結果を求めるのは簡単で、結果から事実を導き出すのは難しい。
ちょっと参考例を挙げてみる。
「1+1=」と質問されれば簡単に「2」という答えが導き出せます。
しかし「2」という結果から、相手が考えている式を当てるのは困難。
「1+1」でも「3-1」でも答えが「2」になるからです。
そのためには仮定を立て、相手に確認する必要がある。
その結果から、
足し算しか使用していないこと
整数であること
0(ゼロ)は使用していないこと
などの事実を導き出して、初めて「1+1」という答えが分かる。
今回の例は簡単だが、例えば「100」だとしたら、どれだけの事実確認が必要でしょうか?
私にはとても判断出来ない。
ただ今回の発言は、自分はこんなことをできる数少ない人間だという自慢でしょうけどね。

感想

何度も読んでいますが、今回ピックアップするために改めて読みました内容的には古いが、ホームズという人物には何度読み返しても飽きない魅力を感じる。
それに対するワトスン博士も、常識的な感覚で事件に向き合うことから、ホームズの魅力をより引き出すために、なくてはならないキャラクターですね。
物語後半の殆どは犯人側のことを書いているため、今回はピックアップ対象から外しました。
この分け方は次作の四つの署名でも引き継がれるが、個人的にはあまり好きではない。
ホームズ作品の魅力は、ホームズ個人と考え方が全てです。
引き続き、ホームズとワトスンの名コンビをお楽しみ下さい。

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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